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2011/09/22

広葉樹材の調達先~オークヴィレッジから

台風のニュースで、銀座のケヤキの街路樹が倒れたことが報道されていた。

直径50センチからある大木だ。見たところ二股に分かれているが、まっすぐな元玉部分でも3~4mある。これは使えるぜ。

……と考えたのは、実はオークヴィレッジの稲本さんの話を聞いたから。

オークヴィレッジの家具は、基本的に国産広葉樹材だ。一部、スギなども使っているが。しかし、今どき国産の広葉樹材にこだわると、なかなか手に入りにくいだろう。

そう思って尋ねると、そんなに調達に不自由していないそうだ。

それには、まず岐阜には広葉樹材の市場があって、全国から集まってくること。
次に、持ち込みが少なくないのだそうだ。

持ち込みとは、処分する樹木を「これ、使いませんか」という話がよく来るらしい。

その持ち込み元は、多くが街路樹なのだそうだ。街路樹には、ケヤキやクスなど、材としても結構な樹木が多い。しかも太くなっている。ところが、太くなりすぎると、信号が見えないとか、倒れた際の被害が心配だとかで伐採される。それらは基本的にゴミ扱いなのだが、業者もそのまま処分するのがもったいないと、オークヴィレッジのような広葉樹材を求めているところ(多くは家具工房などだろう)に話を持ってくるのだ。

それが高く売れれば、業者にとっても美味しいし、作り手からすると、なかなか市場に出回りにくい大径木が安く手に入る。もちろん資源としても有効活用だ。

私も街路樹を見て、ケヤキ材の生産地は、これから都会になる、と冗談で言っていたのだが、すでに本当に動いていたのだ。

そのほか、個人の屋敷にある大木も、家を圧迫しだしたら伐採対象になるが、それも持ち込まれる。伐採担当の業者のこともあるが、屋敷主自身も思い出の木で何かつくれないかと頼み込んでくるそうだ。

さらにオークヴィレッジには、明治神宮のナラとか、千鳥ヶ淵の桜並木も持ち込まれていた。大きくなりすぎた木は倒れるのである。あるいは倒れる前に伐り倒す。その材を利用できないかと考えたわけだ。もちろん、神社や千代田区の要請である。

皇居周辺のサクラでつくったサクラの花ストラップのほか、ぐい飲みに手鏡、USBメモリーまでつくっていた。それが売れたら、次世代の苗を植える経費に当てる。花見にサクラ材でつくったぐい飲みで酒を飲むなんて、いいかもね。

2


明治神宮のナラ材乾燥中。これって90年前に植えられた人工植栽の木である。パワースポットになるかも。

材質は、全然問題ないそうだ。天然木となんら変わらない。ただ、よく乾燥させないと暴れるので、すぐに製品にはできない。これは広葉樹材ならみな一緒。

そこで思いついた。オークヴィレッジほどのネームバリューがあるから持ち込み・依頼もあるが、世の小さな木工所・家具職人のところには、なかなか街路樹材や屋敷林材は届かないだろう。

これを仲介するビジネスはありえないか。街路樹の大木を伐採する情報を仕入れては、それを斡旋するのだ。園芸業者などにコネクションを持ったり、役所の(街路樹伐採)情報をいち早く手に入れて、広葉樹材を欲しがっている人につなぐのである。
そのネットワークを築くのは大変だが、木を無駄なく使うビジネスとしてやりがいがありそうだ。

悪くないと思うがなあ。

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森林資源」カテゴリの記事

コメント

>それは基本的にゴミ扱いなのだが、業者もそのまま処分するのがもったいないと、オークヴィレッジのような広葉樹材を求めているところ(多くは家具工房などだろう)に話を持ってくるのだ。

もったいない気持ちもあると思いますが、造園業者としてはカネを払って産廃処分場へ運ばねばなりませんから、それに比べて売れるとなれば、その差は結構大きいと思います。仲介業もいけるのではないでしょうか。

産廃扱いなのを有価物にすると法的には面倒だけど、選定木などは該当しないというから大丈夫なのでしょう。

まだまだ無駄にしている資源はある。古材の次は廃街路樹かな。

間隔が狭く植えられた街路樹(特にケヤキとか)が
丸々太っていているのを見ると、
一本おきに斬り倒していきたくなりますよね。。
(しみじみ)

そーゆー感覚は、林業女子の一員だねえ(笑)。

「一員」と呼ばれるより
「一味」と呼ばれたいですぜ。
田中組長。

表家業より裏家業で暗躍したい(何だそれ)年頃なので。

こんなコーディネーターがいれば、自治体にとっては、街路樹売って税外収入になりますねー。業者は臨時収入がなくなってしまうけど。。。

一味……七味より辛そうだ(^o^)。

林業女子、闇夜に紛れて街路樹を伐る!

考えてみたら、千代田区は役所がサクラ並木をオークヴィレッジに売ったことになる。やればできるやん。

名古屋市の「都市の森・再生工房」のはじまりも「そういえば都市にも森があるよね~」でした。
樹齢200年ものケヤキやクスの木が「産業廃棄物」扱いされてるのに奮起した団体(孤軍奮闘かな?)です。

一番の問題は街路樹や公園の木を伐採すると「産業廃棄物」になってしまうことです。

気をつけないと「産廃物処理法違反」で摘発されてしまいます。これを変えないと、どうしようも無いと思います。

ゼッタイナイショですが名古屋市の徳川園の伐採木で↓ http://www.mock-craft.com/work/shichirin-table.html

絶対ナイショなら、こんなところに書いちゃダメ(^^;)。

産廃法は面倒くさいので、うまく処理する必要はありますね。ゴミを再生するならリサイクル法になるのか?
有価物にするのも、樹齢200年の木を1円で販売したら、どうなる?

抜け道はあるものですよ。 

ハリエンジュって使えるんでしょうか?河道内での伐採でたくさん出そうです。河道を植栽地にして、低密度でパラパラと植えて生物多様性と景観保全に配慮しつつ、治水に邪魔になる位太くなったら伐って売る、代金でコストを賄う、というのはどうでしょうか

材としてのハリエンジュの評判は知りませんね……。
誰か、扱ったことある人、いる?

花はきれいで好きですが(^o^)。

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