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森と林業の本

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2011/10/03

WEBRONZAの記事

先の朝日地球環境フォーラムで、私が出席した分科会「暮らし方を変える」を企画し、コーディネーターを務めた高橋真理子編集委員が、WEBRONZAに記事を書いた。

私のところへ、そのサイトのプリントが届いたのだ。分科会の様子の紹介とともに感想や思うところを記している。

直接サイトで見ようと思って検索すると、あった。

http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2011092400006.html?iref=webronza

ほう。出だしは見つけ。

が、続きは読めないのであった(笑)。そうか、有料サイトなのね。

RONZAは、月刊「論座」、以前朝日新聞社から発行していた論説雑誌だが、あえなく休刊となり、その後釜がネットになったのは知っていたのだけど、有料であったか。

思わず、送られてきたプリントをスキャンして、ここで公開してやろうかと思ったが(^^;)、さすがに仁義に反するだろうから、やめとく。ただ、ちょっびっとだけ。私の発言に触れているところなど。

1


ついでに締めの言葉。

2

実は、会場で私の発言の中で、もっとも反響があったのは、メディア論になって私が「朝日も間違ったことを報道しないで」とコーディネーターに皮肉を飛ばし、それに「どこがですか」と突っ込まれた際に、咄嗟に応えた内容だったと思う。

それは「安い外材に押されて、国産材が売れなくなったというウソ」である。いい加減に、こうしたステロタイプな林業の捉え方をやめるべきだろうと訴えた。

おかげで、分科会が終わってからも、この件について話しかけられたし、またメールも来た。

おそらく分科会に参加した者で、コーディネーターも含めて、そんなに林業に詳しい人はいなかったと思う(もちろん、パネリストは別)。その点からも、林業の本当の姿を提供する機会に少しはなったのではないか。

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書評・番組評・反響」カテゴリの記事

コメント

田中さんへ

まだまだ、このブログを見ている人は少なく、一般人はステレオタイプな見方をしていますね。残念ながら。

まあ、国産の割箸より中国産の割箸を使う外食産業はほとんどですから。

1円の中国産割り箸をタダで配布している会社まで出てきました!
箸袋に広告を入れて,なんと!エコバシという名前ですよ!
ご存知でしたか?

え、中国産割り箸でアドバシですか。
ついに来たか……。何をもってエコと呼んでいるんでしょうね。まあ、意味なくイメージを売るつもりでしょうが。

田中さんへ

こんな文章が箸袋に書かれています。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
エコバシは環境保護を考えた割り箸です。
エコバシは広告料の1%を「緑の募金」に寄付し,森林保護や植林活動に役立てています。またこの割り箸は、森林管理が整ったFSC認証林の木材を使用し、森林資源の持続可能な利用を目指しています。
*この広告料の1%を東北・関東地方の震災への義援金として寄付します。

木になる広告 エコバシ
協賛:
協力:
ーーーーーーーーーーーーーーーー

0円のエコバシを配布しているのは,大阪に本社がある、2007年設立された会社です。
エコバシ株式会社
http://www.ecobashi.com/wordpress/

なるほど、寄付活動しているのか。では、一概に似非エコとは言えませんね。

ただ、HPを見ると、妙な点も気づきます。そもそも中国割り箸を使っていながら、植林木を使っているというのはわかりにくい。たしかにアスペンなどは植林していますが。(しかし、載っている写真は針葉樹の苗木でアスペンとは思えない)

>エコバシは、割り箸の生産の為に植林された木を使用する事で、天然の森林を伐採しません。植林された木 (種類は菩提樹) は、約10年で利用可能なので、再生産に向いています。

割り箸用に植林した木なんて、ないだろう。


そして国産材を使った端材の箸の話も怪しい。また国産の間伐材を使っているというのも信じられない。細い間伐材を材料にする割り箸はほとんどない。それでは1膳1円は不可能。

その他、統計の数字も古すぎる。おそらく拙著をネタ本にしたのではないか。

どうやら、この会社は食わせ者と判断しました(-.-)。

先日、北隣の町でGREEN DAYS COLLEGE というイベントのシンポでは、土地柄、林業やらエコミュージアムやらの話題が中心。
シンポ前に森林ボランティア体験報告の学生さんが”安い外国産の木材に・・・”的なフレーズをはさみながら熱く熱く叫んでいたのでこの先どうなるかと心配しました。
が、以外や以外、パネラーの林業経営者クラブの事務局長さんも、実行委員長の材木屋の社長も、安い外国産の話に持っていこうとしたコンビナーを尻目に、「外国産がなければ市場への供給はまかないきれなかった。」などと終始まともなご発言。残念ながら現在の市場のニーズにどうマッチングさせていくかといった前向きな話まで及ばなかったのですが、林業関係者側は、至極まともな認識をもっている(人もいる)のだなあと妙に安心しました。
やはりステレオタイプの発信源はマスコミですかね。

田中組長はさすが!

「その他、統計の数字も古すぎる。おそらく拙著をネタ本にしたのではないか。

どうやら、この会社は食わせ者と判断しました(-.-)。」

おっしゃる通りですね。
私もそう思います。

本物の国産割箸を使い、箸袋にPRを入れた「食卓エンター」箸を、これから普及させて行きたいと頑張っています。
女子大生が学内起業した、SHIBARIWAをよろしく。

今後とも、わが国の林業の活性化と森林再生を目指して行きたいものです。

生半可な環境情報を振り回してしゃべるのは、実は部外者が多いのですね。なんか、簡単に納得する図式をつくりたがる。「安い外材」とか「間伐材」とか。自分で調べようとせず。

それに対抗する知識と発言力を現場は持ってほしいですね。
さもないと、カルトに吸収されるよ(^^;)。

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