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森と林業の本

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2011/10/20

新刊『日本人が知っておきたい森林の新常識』

『割り箸はもったいない?』が絶版になることをお知らせしたが、一方で新しい本も出る。

来週、私の新刊が出版される。

日本人が知っておきたい森林の新常識
(洋泉社・1600円+税)

2

長~い書名だ(笑)。編集者は、ムックを意識して付けたのだという。さすがに、いつも口にできないから、略して『森林の新常識』、もっと縮めて『森・識』でどうだ。もり・しき、と読もう。

私は、「森林の新常識」よりも、いっそのこと「森林の非常識」というタイトルにしようと言ったんだけどなあ(⌒ー⌒)。

内容は、私が10数年前に出版した『「森を守れ」は森を殺す!』および『伐って燃やせば「森は守れる」』をベースにしたものだ。ただし、改訂版などではなく、全編書き下ろし

つまり、テーマは同じなのだが、なにせ10数年の年月が立つと、内容が古くなったり情勢が変わったり、また新たな事態が発生したりしている。そこで、全体の3分の1は新しいテーマで、残りは前2冊の中から現代にも適合したテーマを選び出し、それもまったくゼロから書き直した。

目次を紹介しよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はじめに

第一部 「森林の常識」にはウソがいっぱい


1 森は二酸化炭素を吸収しない
2 森に水源涵養機能はなかった
3 原生林の自然は貧弱である
4 火事が育てる森もあった
5 洪水が豊かな自然をつくる
6 生物多様性は破壊がつくった
7 森の主役は樹上と地下にあった
8 縄文杉が長生きできたわけ
9 沙漠に緑はよみがえらない
10 「太古からの森」はなかった
11  人は森を伐りたい本能を持つ?

第二部 森の異変は人とともに起きる

1 雑木林は伐らねばならない
2 竹林は伐らねばならない
3 ブナを植えてはならない
4 ホタルは汚い水が好き?
5 日本列島は禿山だらけ
6 マツ枯れとナラ枯れの陰に隠れた異変とは?
7 シカもクマも増えている
8 里山とゴルフ場はそっくりだった
9 熱帯雨林報道に異議あり
10  アマゾンは「里山」だった

第三部 林業から見える日本の森

1 山村は木を売らずに生きてきた
2 林業は焼畑から生まれた
3 木を伐って、森をデザインする
4 森林の「少子高齢化」に気をつけろ
5 林業はゼロ・エミッションだ!
6 「安い外材」の嘘にだまされるな
7 「科学」の衣をまとった新月伐採の怪しさ
8 日本に「木の文化」は本当にあるのか?
9 美しき森を、収穫多き森へ
10 「共生」という言葉の裏にあるもの

おわりに
おもな参考文献
  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

書店に並ぶのは、10月26日からだという。

ちょっびっとフライング(^o^)。

詳しいことは、改めて発行されてからにする。明日から福島~熊本を回るので、十分にアクセスできるかどうかわからないが、ご容赦を。

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取材・執筆・講演」カテゴリの記事

コメント

出版、楽しみ〜、です。
とても、刺激的な章立てですね。
書き下ろし、というのが嬉しいですね。

奈良県に連絡したら、11月19日のシンポにはまだ余裕があり参加出来そうです。大和八木駅から、送迎バスが出ますので助かりました。

素早いですね(^o^)。

シンポ、参加しますか? なら、前日から杉の湯に泊まるというのはどうですか。女子大生連れて\(^o^)/。

ぎょぎょぎょ!これは…買わねば!!
刺激的な内容ですなあ。楽しみ&恐ろしし…

よろしくお願いします(^o^)。

木育に触れている章もあるよ。

羊泉社にもさっそく紹介ページがありますね
http://www.yosensha.co.jp/book/b94406.html">http://www.yosensha.co.jp/book/b94406.html

Amazonでは現在予約受付中:
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で,予約しました.

目次を見ると,確かに見たことがあるものが8割くらいありますね.

10/24は林業女子1名(助手M1号)と講演に行きます。熊本に来る田中さんがホンモノかどうか、ハグして腹の出方を調べるという重大な任務(極秘)を帯びております。

今回の招聘元は「熊本県林業従事者育成基金」ですが、そのメールアドレスがkumamori@.・・・でした。どうでもいい情報です。

ハグして確かめるのは助手M1号ですよね。楽しみ(^o^)。親方とはハグしたくないよ。

熊本に行くのなら、クマモンに会いたい。

ちなみに、まだ発売前ですが、会場には見本の『日本人が知っておきたい森林の新常識』を持っていきます。

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