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森と林業の本

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2011/10/13

根曲がり杉

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  写真は、見た通りの根曲がりしつつ高く伸びた天然杉。2本並んであり、どちらも大木に育っている。おそらく樹齢は百数十年になるだろう。

通常なら、この根曲がり部分は、材として使えないので、曲がっていない上の部分だけを収穫することになる。

しかし、この木のある山主は、「この曲がった部分が、いいんだよ」とにんまり。うまく製材し、売り先を考えると、高く売れるのだそうだ。天然杉だから材の色つやがよくて、曲がった部分をうまく利用した商品を考えるのが、ポイントになる。

これが、木づかいというものかもしれない。

しかも人工植栽だと、くっつきそうに並んでいる片方が、真っ先に間伐対象になるだろうが、どちらもよく育っている。間伐理論をあざ笑うような生長の仕方(^^;)。

なおビニールテープは、クマハギ対策である。

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コメント

三重のほうでは、・・・

古民家建築で、逆さにつかって、「r」字丈の梁を支える補助柱や腕木のように、使っている例が多いですが・・・。
機織りなんかでも、古い布資料を実体顕微鏡で観察してゆくと、糸の太さがバラバラで、それを巧みに使って柄構成に生かしている例が多く認められます。

素材を適材適所に使う用法を採用すると、たしかに手間が増えて行きますから、現代的ではないのかもしれませんが・・・。
少数でも、そういうものに対するニーズがあるのも確かです。

アイデア次第で使い道はあるし、それがよい効果を出すんですけどね。
誰か、これを一般的に普及する、使いやすく供給するシステムを誰か構築しませんかねえ。

床柱に珍重した絞り丸太も、最初は奇形だったのに、人気を呼ぶと、大量生産して供給しましたからね。

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