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2011/12/10

玉川上水の景観

ジブリ美術館については、裏ブログに追加を記した。壁面緑化だけで満足しない方は、どうぞ。

こちらでは、もう一つの話題。ジブリ美術館に行くことに関して、もう一つ楽しみにしていたのは、その道行きに玉川上水があることだった。この玉川上水に興味を持っていたのだ。

江戸の町に飲料水を供給するために開削されたとされる玉川上水は、江戸の町でも屈指の大土木工事だろう。これを見て「土地の記憶」(byタモリ)を感じようと思ったのである。

当日は、雨まじりの寒風の吹く天候だったため,そんなに時間をかけたわけではないが、三鷹駅からジブリ美術館のある井の頭公園まで歩きつつ観察した。ブラタモリそのものである。

周りは完全な住宅街なのだが、この幅5メートルほどの水の流れ周辺だけが、奇跡的に昔のまま残されている。いや、昔のままというと語弊はあるな。昔は、こんなに草や木は生えていなかっただろう。

ところが今は、水路の両側に大木が林立しているのだ。史跡指定もされているし、保護されたことで育ったのだろう。
隣接する通りには、「風の通り道」というジブリ好みの名前がつけられていたが、昔の土木工事が今の自然を豊かにしてくれているのは皮肉? かもしれない。

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思わず、これらの木を伐ると、どれほどの木材量になるだろうか、と想像したのは、私の悪い癖(^^;)。

水路部分だけを覗き込むと、まるで深山幽谷だ。

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とても、隣に車がぶんぶん走っているとは思えない(^^;)。

しかし、こんな露天の水路だと、管理も大変だったろう。落葉がたまったら、水質や水流に影響する。
昔は、水路の周辺の木は伐ってしまったのではないか。いや、そもそも草木は生やさず見通しをよくしていたかもしれない。さもないと、維持管理も大変だ。

とすると、今のこの景観は、本来の玉川上水を保存していないことになる…と意地悪なことを考えてしまった。

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コメント

玉川上水は,開渠部分なら上から下まで全部歩いていますが,場所によりえらく草木のしげり具合は違いましたね.

5年以上行っていないので現在はどうだかわかりませんが,かつて行ったとき写真の様なところもわずかにありました.逆に言えばオープンエアなところが多かったです.

それでも,シュロが入り込んでいるのが気になったのは確かですね.

あら、立入禁止の場所に(^^;)。

わずかというより、かなりのコースがブッシュ化していましたよ。まあ、今は飲料水にしていないだろうし、緑地帯としての価値もある。だから、わざとしているのか、管理不行き届きなのか。

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