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森と林業と動物の本

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2011/12/01

木の語り部養成講座?

ちょっと、思索のモノローグ。

これまで繰り返し記してきたが、現在の林業状況は、2つの道に分かれている。
大規模に行い安定生産・安定供給・薄利多売をめざすベクトルと、小規模で低効率だが高利益と消費者満足を重視するベクトルである。

世の中の需要を満たすことが林業の最大の使命と考えれば、大規模化、機械化による低コスト・安価な木材を安定的に供給することが重要となる。それが外材に勝てる道でもある。

が、林家の立場からすると、利益が出ないで経営を維持できないところまで追い詰められている。そこで高品質な高利益率な材を少量出すという戦略も必要となる。

が、大局的に見ると、どちらも行き詰まってしまうのではないか。

安価・薄利な木材を大量に売って利益を確保するには、当然ながら大規模な林地が必要である。それを短期間に伐採するのだから、資源量と跡地の環境が心配だ。大面積の森林が失われたら、土壌などに必ず影響が出るだろう。そのうえ伐採跡地の再造林が進んでいないことも問題となっている。持続的な森林経営にならないのである。

一方、少量の木材を高く売って利益を得る経営は、個人の林家としては採り得る選択肢である。しかし、少量しか売らない(売れない)のだから、日本の過熟した人工林事情を打開する手段にはならない。安定供給できずに消費者の要望にも応えられない。それに高く売るのだから、買い手も限られる。
実際、高価な木材を求める消費者は少数である。国産材を使うためには多少高くても購入するという層はそんなに多くない。もし多くの林家がこの路線に参入すれば、小さなパイを取り合うことになる。その結果、価格が下落したら本末転倒だ。いや、大半の林家は参入できずに消えていくだろう。

森林を持続的に維持しつつ、林家の経営も維持できる利益を確保する手段は、何か。

解答は両者の間にある。木材の安売りはしないが、そこそこの量を売ることだ。少量ではなく、かといって大量でもなく。木材生産は、機械化を進めて中程度の量を出すものの、丁寧にやることで環境負荷を減らせる。

ただし、この戦略の大前提は、高くても木材を買う人を今より増やすことなのである。あまりにも当たり前の結論。

ただ、木に興味のある人を口説いて高く買ってもらうのではなく、木材の興味のない人に木材の良さを知ってもらうことで、新たな消費者に参入してもらうのである。同じパイを取り合うのではなく、新たな需要を生み出さないといけない。

まったく木がキライという人は別として、木は好きだけど、価格が高いのなら、別の金属でもプラスチックでもいい、というぬるい顧客層はかなりいるはずだ。
彼らを「高くても買う」「木材には高いだけの価値がある」と思わせる技が必要だ。

そのためには、何よりも丁寧な商品説明だ。徹底的に商品の魅力を語り尽くす。アフターサービスも必要だけど、それよりも熱意であり情報である。

従業員が顧客に満足をさせるために頑張れば……そこに新たな顧客が生まれないか。木材に興味のなかった人を、顧客として開拓することに結びつくのではないか。

なんか、経営評論家みたいになってきた(^^;)。

これは、単に木材の営業マンを養成しろ、という発想では解決しない。「木の魅力の語り部」の養成なのである。

う~ん。そんな講座をつくるか。ちょっと違うな。しばし、思索を続けよう。

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コメント

こんにちは、初めてコメントさせてもらいます。今回のお話も、興味深く読ませて頂きました。私どもの陶器業界も二つの路線しか考えがなく「中間」という考えが無かったように思います。目からウロコ。ありがとうございました。

田中様
お世話になります。
久々、私好みのネタです!!
私は、考え方の問題だと思っています。木材を高く売るのではなく、高いものを木材で作るという発想です。
はじめは、ニッチなのですが、いつでも質を落とさずに中量生産ができるように準備をしておくことが、経営者の務めだと思います。量ではなく、シェアを確保することが大切です。そこから、安定経営が始められ、様々な製品開発が行えることが私の目標です。

「質の高い木の語り部」は、絶対に必要です。情報の発信力と質が売り上げに大きく影響する建築業界では、生き残りを賭けて淘汰の時代が押し寄せています。

木材・林業者も技術と物語が両輪のように動くことが理想ですね。

経済としては、質も量も、両方確保する「戦略」がなければ回らない、という当たり前のことなんですけどね。
それをいかに実現するかという「戦術」部分がまだかたまらない。

木材コンシェルジュを名のる海杉さんは、まさに語り部の先駆者ですが、これを上から目線で「養成する」のは違っていると思います。海杉さんのように勝手に生えてくる土壌がほしい(^^;)。ようは第一線の営業マンが熱意を持って売りたくなる仕組みをつくりたい。
語り部に質も大切ですが、熱意も必要です。そして、パイの取り合いではなく、新規の需要を生み出さねばならない。

やはり、家からはじめて木の小物までの木材商品を購入する消費者を教育する必要があるように思います。

林業女子会@京都ができたように、「木ごころ知れた女心」のような木に関心がある女子グループを各地に誕生させることが大切ではないでしょうか。

木の商品の値段がどのようにして決められるのか知りませんが、木を植えてから保育して伐採して製材して商品化するには、どのくらいの時間と費用がかかるのかを、目に見えるにしないと、なかなか消費者は高くても納得して購入しないのではないでしょうか?

急がば、回れ、ではありませんが、これからの少子化の時代で、国産材の良さや、安全で安心できる商品のデザインや合理性を追求しつつ価格についても研究する余地は大いにありそうですね。

これからの消費者の心を掴む商品開発には、女子はかかせませんよ!

木の値段はリッター10円そこそこ。
ガソリンと木材とどっちを買うか消費者に訴えたいです。

木の魅力の語りべ

木材、木質マニアは微増傾向でしょうか。
でも、私を含めて語り過ぎるという傾向があるようにも思います(反省、泣)。
仕事でやるなら、基本テクと最低限の法律知識と正しい知識は必要かとも思われます。
趣味で好きでやるなら自由気まま!でも、正しい知識を探求してほしいという部分もありますが。
カルト的な方向性もたまに見かけますが(というか一時私もそうなりかけた形跡がありますが)、楽しくかつ迅速にやりたいところです。

これまでは魅力ある木製品をつくることを考えてきたけれど、今回のエントリーは木の魅力を伝える役割がないと、新規需要が生み出しにくいという思索の一環。

これは押しつけで養成するのではなく、自身が木の魅力を知って伝えないと思わないと効果的ではありません。その意味では、長い目で教育していかないといけないでしょうね。
そこに「伝えたい」という熱意を持たないといけないから。

鈴木さんも、「語りすぎ」というのはないと思いますよ。語り手は鬱陶しく思われるかもしれないけれど(^^;)、木の魅力は減衰することなく伝わりますが。

ちなみに私は、ちょっと体調不良で書く熱意減衰ですわ……。

偶然かもしれませんが、
ここ数年で非常に密接に連携をしてわが町の木を原料にして、雑貨、おもちゃ、家具、建材を生産、製造、販売をしている方々が増えてきています。個人企業もありますし、結構な販売額を持っている企業も。
こちらも偶然かもしれませんが、その方々は皆さん数回は山に来て、林家(はやしやではなくりんか)や森林組合と山の中で話をしたり、ホームページやパンフレットにその様子とか山の写真とか掲出しています。
つまり、山というかスギヒノキとか林家とか好きになったのだと思います。
もしかしたら、私よりも語れる林業マニアになっているスタッフもいるかもしれません。
自社店舗を持っていたり、販売店を持っていたり、イベント出展をしていたりする方が山を好きになってくると、そしてその数が増えてくると変化が出てくると思います。
都心でイベント販売している方などには、本当にいつもお世話になっているのです。  
このあたりのプロジュースというかコーディネート、ご案内なども市町村職員あたりの仕事なのかもしれません。
最近は、かなりレアなネタや場所、レアなお土産品、面白い人物などの紹介(照会)も依頼されたりして、寝た探しに追われることも出てきました。

木工業とか木材業と直接かかわっていない人も語り部になってくれる可能性があります。
私は林業になじみが深い(林業を忘れてしまっているかもしれないと思われる)若手農家や農家の娘とかに集中的にお話をしています。
量的にはきわめて少なく、限りなく0に近いですが、私の所属が日本を代表する銘茶の産地ということもあって、茶托をスギにして、デザインを少し考えるとか、ロゴマークを入れたものを使うとか、そんな感じからスタート。
量的にはほとんど0、つまり1m3にも満たないのですが、数はかなりの量が出ています。といってもたぶん2000枚とかですけど。でも、私にとってはすごい数です。いままで、0だったし、その1枚が別の要望や要求やアイデアを生むことも、ほんの数回ですがありました。
問題は、材積が出ていないので、執行部や評価をする方の評価を得にくいということです。仕分けされる可能性もあったりして。
でも、茶托(コースター)以前はヒノキでしたが(反りが出るので改良はしました)スギにしてみたところ、香りも目合いも特に手触りがかなり好評。これも、こちらが語らないと手にとってもらった人に解ってもらえないところもあったりします。イベントではその周りには山の写真を掲出しています。

「偶然かもしれませんが」を連発していますが、それは偶然ではなく、鈴木さんの熱意が伝播したものです。伝染るんですよ、熱意は(^○^)。じわじわと。

今ほど、木の語り部、林業の語り部となれる候補者が多い時代はなかったのではないでしょうか。機運は盛り上がっている。

上からの改革が成功しないことが多いのは、この伝染がないからですね。

すいません、連続で・・・。
わが町の木を使ってくれているメンバーは、ほぼ特産品の銘茶にも魅了されています。
自分の商売として木の語り部になっているのですが、銘茶の語り部もひそかにやっている。まるで工作員ですね。

お使い物に指定してくれたり、自分のブランドにしてしまった(木質パッケージとお茶のコラボ)り、お茶を自分のノベルティに使っていただいたり、
林家(はやしやではなくりんかです)が農業もやっているということを理解して、サポートしてくれるのです。

ありがたい話で、隣家のほうもそれを知っているので、細かい注文にも答えていたりするみたいです。

田中様
このブログが大好きなのは、色々な方の考えが率直にコメントで出ることですね。
静岡の鈴木さんの話は、勢いがあって良いですね。評価は、材を立方ではなく、立方幾らで売ったかです。
そして、弛まなく、コツコツと地道にな活動が実を結ぶことなのですね。高桑先生の話も大賛成です。私は、県にファースト杉トーイを提唱しているのですが、誰も聞いてくれません(笑)
産婦人科の待合室に杉のおもちゃをいっぱい置いてもらうだけなんですが・・・。宮崎県ではダメですから、他県でいかがでしょうか?いろんなノウハウをお教えしますよ。

ファースト杉トーイですか。。。海杉さんの意見が取り上げてもらえないのは、その駄洒落ネーミングにあるのかもしれない……。
産杉ん科ぐらいにしておけばいいのに(^^;)、産み過ぎさん。

木製玩具メーカーとタイアップはできませんかね。


世の中には、木でできたものに殆ど触ったこともない人がいるはず。
そういう人は、木のよさを話されてもあんまり実感ないかもですね。
語ると同時に、無意識にたくさん触れるようにすることも大切と思いますので、木のおもちゃは、いいですね。

よっしゃ。田中さま。
ファースト杉トーイを購入して産婦人科に密かに置きに行きましょう。(誘っている)
いや。待てよ。
どうせだからサンタ服で堂々と行きましょう。(誘っている)


さ、誘われちゃった!

熊(♀)さんと一緒に赤いサンタ服着て、産杉ん科巡り……乳児のいるロビーで袋から杉トーイを出して、「メリークリスギマス!」

だんだん、海杉さんの駄洒落が伝染ってしまった。。。

「木のある暮らし」コンサルタント、とか?

木材コンシェルジュとか林業女子会では、消費者への訴求力はどうでしょう?
いち消費者の印象としては、業界寄りの印象を受けるというか、業界カラーが出過ぎというか、「業界から来ました」が透けているというか。
バランス感覚が勝負と思います。

そうなると、やっぱりサンタ服作戦だ!

田中さま。コードネーム熊(♀)とともに
マル秘計画(何だそれ?)遂行です。

ぁ。サンタ服着用時のオナカの詰め物は不要です。(キッパリ)

森の熊(♀)サンタとサンタ服作戦!
私は、オナカに詰め物していくから、熊(♀)サンタは超ミニでね。
なに、熱く語ることがよいのです。意味は通じなくても、熱意は通じる(^o^)。
もともと木には興味のない人に買ってもらうのが基本だから、「あんたの言っている木の良さはよくわからんが、あんたが熱心なのはよくわかったよ」と言って買ってもらう。狙い目は高齢者だ!……なんだか、訪問販売の王道だなヾ(- -;)。

グリーンサンタというのは、どこかにありますから、
ウッディ―サンタというのはいかがでしょう。
トナカイの代わりに、あの増えている哺乳類をソリを引くのに用いるとか(悪乗りし過ぎでしょうか)。

グリーンサンタ基金はこんな感じです。
http://www.greensanta.or.jp/about.html
当方の森にも少しお金を頂いております。

田中さんと熊(♀)さんは、スギの端材にありがたいお言葉(「高い空の下、高いスギが育つ」とか)を書いたものを押し売れば(いや押し売らなくても多分勝手に売れるでしょう)、今後の活動費も稼げると思います。

沢畑さんもぜひご一緒に。(誘っている)
サンタ服もイケると思います。

皆さんのコメントを読むだけでたのし~ オモチャつながりの話をひとつ。 病院(開業医)の待合室に、プラスチック製品の積み木があったとさ。ある人が先生に「積木は、やっぱり木がいいよ。」と、言ったとさ。しばらくして、待合室には、赤・青・黄色の木の積木があったとさ。ある人が先生に「積木は、やっぱり木目が見える、手触りのいいのが最高だよ。」どこから仕入れたか、しばらくして、待合室には、「無垢の杉の積み木」がおかれたそうだ。でも、そこから、先生の悩みが始まった。日に日に積木が減っていく。どうやら、帰っていく子供のポッケがふくらんでいるようだ。興味を持ってもらうのはいいのだが・…

グリーンサンタなら、やはり緑のサンタ服でしょうか。
ウッディサンタは、茶色? いや、木目調(^o^)。


「みどりのサンタだもの」「赤いサンタになれなくても、木くさく生きるのがいい」……なんて色紙に書きましょうか。

医院の積み木の話も、なんか現代の童話になりそうだな。
さて、最後のオチはどうつける?

その子は男の子。
大きくなって、お医者さんになりました。

開業したのは田舎のとある町。
築100年以上の古民家を改修して(多分医院としても大丈夫だと思う)なんでも屋の診療所。
待合室の囲炉裏の周りには、古びたスギの積み木が・・・・。

その場所は、美山町なのでした。
(そのままかよ!、オチじゃないなあ)
もう少し考えてみます。

壮大な大河ドラマになりそうな予感(^^;)。

主人公の医者のポケットから数十年前に当時かかった医者にもらった古びた積み木が出てくる、というのは? 彼が医者になったのも、子供の頃にパクった積み木のおかげだったんです……とか。

美山町の「なんでも診療所」の名医のおじいさんは、実は赤ひげ先生でした。
その、さらにおじいさんは白いひげを生やして、赤い服を着てトナカイに乗って世界中を駆け巡るお仕事をされています。

その弟は、緑の服を着てカモシカのそりに乗って日本中を飛び回っているウッディ―サンタでした。

名医のおじいさんは、いつも自分のポケットの中の古びた積み木を触って、診療をしているのでした。そして、いつか、自分も白衣から緑のあの服に着替えてみたいとも思っています。
でも、名医ですから村人は離してくれません。
逆に、名医のおじいさんのウッディ―サンタになりたい気持ちは日々強まっていってしまいます。
困った村人たちは、自らその役を買って出て、そして美山村の木を伐りだし、新しい診療所も作り、村人ウッディサンタが日本中に配る木のおもちゃを作り始めたのでした。でも、そのおもちゃもやっぱり、杉の積み木!みんなが待っているのです。
12月24日まで、つづく
(まだ続くのか!)

オチの前にひとつお題を。
先生は、「どうせ持って帰るなら」と思い、自分が感じている自然(木)にたいする想いと、病院の名前を、積木にスタンプで押しました。
さて、ここからどうつなげますか?
田中会長もいよいよ、絵本を出版しますか????
応援しますよ。ヽ(´▽`)/

続きそうな予感……。

積み木に書くのは、「病は木から」。シャレに走ってはあかん……。
「3つ集めたら、森に帰そう」。これもシャレっぽい。
「自然(木)はすべての病を治す」(ヒポクラテス)。マジメすぎ。

やがて病が癒えた子供たちは、外を走り回り、木の積み木のことを忘れてしまいます。子供たちの秘密基地をつくって遊んでいると、ポケットから積み木が落ちてしまいました。やがて積み木から芽が出て、秘密基地は森になりました。子供たちは、その森の中を走って元気になるのでした。これが森林療法の始まりです。。。ヾ(- -;)


いい話ができたら、児童文学大賞に応募するからね(^o^)。

ああっ。
進んでいる。。

このまま進むと、大忙しです。
田中サンタさま。

絵本を早く仕上げて(田中さまが書くのですよ)
絵本も積み木も配らにゃなりません。

……ああ、このままコメントが続くと、本当に書かなくてはなりそう。。。
皆さんのコメントでストーリーをつくろうか。積み木のように。

……医院から積み木を持ち去った子供たちは、みんな元気に育ちました。そして大人になって各地に散らばりましたが、ある時それを持ち寄って、みんなで大きな積み木の家を建てました。……というように終わらせるか。

ちょっと調べたら、児童文学の公募はたくさんあるのね。
アンデルセンのメルヘン大賞とか、応募しようかな(^o^)。

誘われたので仕方ありません。補助金をもらっているので、緑の服で参加しますね。

「赤いサンタでも緑のサンタでも、夢と木を与えるのが良いサンタだ」(鄧小平)

コメント30越え。。
今、まさに、コメント欄において
「木の語り部」が養成されているのね。(^^)

積み木に仁義礼智忠・・・といった文字が焼き印で押してあるものがあって、それを持った子供が数奇な運命の果てに再会、という方向性も考えつきました。でも話が長くなりそう。。。

そうか、ここで「木の語り部」を養成しているのか!

よし、拙ブログにコメントを100回したら、称号「緑のサンタ」を授与することにするか。なんなら勲章(苦笑ではない)もつくって与えるのもいいな。

童話もつくる。「昔々,たくさんコメントをした緑のサンタさんがいました……」。
落ちても落ちても応募する。鄧小平も3度失脚して3度復活したように、きっといつか(^0^*。

おっと、南総里見八犬伝ときたか。あれは長編だ。

各地に散った子供たちの持つ積み木を探す旅に出る人が現れるのもいいですね。そして、集まった積み木を組み合わせると、謎の暗号が浮き上がり……おおお、ミステリーも行けるな。これは江戸川乱歩賞に応募(^o^)。

童話路線にもどすと、子供たちが取っても取っても減らない積み木。誰が新しい積み木を持ってくるんだろうと、不思議に思ったお医者さんが、夜こっそりと観察すると、軒下からコビトが現れて……(^o^)。コビト一族が今も生き残っていたのです。

その積み木の中には、リンゴの木の積み木もまざっているのです。
何故って、それは小人たちが○雪姫を守るため・・・。

そして、毒などを盛られないようにとってもおいしいリンゴを作ろうとしていたのでした。そして、リンゴの木が大きくなりすぎて、リンゴ園を除伐しているのです。

シンデレラが白雪姫になっちゃいそうな流れ(^^;)。

お医者さんは、小人たちに御礼のつもりで、リンゴを診療待合室に置きました。それを持ち帰ったコビトは、一つのリンゴを188種類の料理にして食べました。そして種を軒下に埋めておきました。すると芽が出て……。

話はどこまで続くかな(^○^)。

すると芽が出て、
一晩で巨大なリンゴの木が生えてきて、
ああ大変、診療所は木の上に。。

続く。

高い木の上の診療所に登ってこれる病人はいませんでした。でも、怪我をした鳥が診療所を訪れるようになりました。仕方ないのでお医者さんは、鳥を診察し始めました。
そして治療が済んだ鳥に、木の積み木を渡しました。

積み木を加えて飛び立った鳥たちは、その積み木を村人に渡しました。受け取った村人は、その鳥に代わりに米や野菜を渡しました。鳥はそれを診療所まで届けました。

続く。

ある日、米をたくさん受け取ったので、鳥が落ちて怪我をしました。そこへ通りかかった木こりA(淳夫さんの頭文字です)が介抱をしてやりました。

するとその夜、若い女の人が訪ねてきてくれました。二人はやがて結婚しましたが、奥さんは一人奥の部屋にこもって何かを織っています。「決して覗かないで下さい」と言うのですが、木こりAは我慢できず覗いてしまいました。

(続く)

わっ、意外な展開。その鳥の化身(決めつけてる)は美人でしたか。気になる。。

しかし、地上でこの展開となると、リンゴの木の上の診療所では何か起きているやら。二元童話になりそう。

上・診療所のお医者さんは、木の上の生活に飽きて、木を下りようと思いました。でも、高すぎて足がすくみます。そこで大きな雨傘を広げました。そこに強い風が吹き、あっという間に飛ばされてしまいました。

続く。

下・木こりAが、こっそり襖の隙間から覗くと、奥さんは大の字になって寝ていました。代わりに織機を動かしていたのは、コビトだったのです。コビトは、汗まみれでセーターを編んでいました。非常に美しいので木こりAは、これは高く売れると取り上げました。でも、サイズか小さすぎるので子供用にしかなりませんでした。
木こりAは、小人たちをどやしつけて、LLサイズをつくるように命令しました。

続く。

田中様
すぎっ~ことになっていますね。(笑)

津波の怖さを伝える「浦島太郎」の話が、いつの間にか亀を助けると竜宮城への話のようになってしまうようですが・・・。

まあ、それだけ、木の良さを伝えるには、エネルギーが必要なんですね。

本当に触ってみるだけで良いのですが!

この話、どう収拾しましょ(泣)。

診療所のお医者さんは、たどり着いた荒野でオズの魔法使いに会うのです(笑)。そして荒野に木の苗を植えて森にしようと思い立ちます。でも一人では、なかなか進みません。

一方、木こりAは、コビトたちに服をつくらせるのは止めて、木の積み木をつくってもらって配って歩きました。かつて、この土地に木の積み木のある医院があったことを思い出してもらうために…。
木の積み木を受け取った人は、もっと積み木の材料が必要だと思って荒野に木を植え始めました。気がつくと、荒野は森になっていました。

もうオシマイ。

拍手!(/^^)/。良いお話でした・・・
ところで「木の良さ」は伝わったんでしょうか?

海杉さんの言われるとおり木は「触ってみるだけ」が一番伝わるんじゃあないかと・・・

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