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2012/02/11

1300年続く西浦田楽

樹齢1300年の杉に続けるわけではないが、浜松市天竜区水窪町西浦で、なんと1300年間続いているという田楽を見学した。

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この西浦田楽とは、「にしうれのでんがく」と読むらしいが、毎年旧暦1月18日に行われる。昼の行事に引き続き、夜になると巨大な焚火とともに、夜を徹して舞い続ける。だいたい午後9時ごろから朝の9時ぐらいまではあるらしい。演目は33番もある。これを小さな集落で守り伝えてきたのだから恐るべし。

もちろん、私は朝までつきあったわけではなく、開始後のほんのさわりの部分だけで席を立たせていただいた。

この田楽の起源は、行基上人(!)が観音像と仮面を奉納したことで開創した観音堂で行われた田楽だ。田楽は、猿楽とともに能・狂言の源流とされる舞の芸能のこと。

1300年というのは行基さんから数えたのだろうが、記録上は室町時代には存在していたらしいから、少なくても500年~600年は歴史を遡ることができるのだろう。

先に紹介した555年続く奈良県川上村や天川村の朝拝式といい、山村にはこうした伝統習俗が今に残されているのである。

西浦田楽は、重要無形民俗文化財の指定を受けているが、もとはといえば、小さな村のまつり。今や過疎が進む中で継承は大変だろう。
ただ、今年の田楽では、若者の姿も目立った。やはり受け継ぐ誇りなのだろう。

観客は数十人いたが、出入りは多かったから、みんな部分的に見に来るのかもしれない。たいていはカメラ小僧であった(^^;)。また外国人の姿もある。なんでも最後の締めの「しずめ」の儀式がもっともよいらしいが……。

歴史があるところはよい、価値ある伝統芸能のある地域が素晴らしい、(付け加えれば、美しい景観がある、稀少な自然がある、巨木がある……)と短絡的なことをいうつもりはないが、やはり過疎地の今後を考えるうえで、これらの要素の将来は大きな論点になるだろう。

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コメント

私の連れ合いの実家がある奥三河には、有名な花祭りというのもありますよ。愛知県奥三河地方の山奥に伝えられてきた国の重要無形民俗文化財です。
花祭は遠く鎌倉・室町時代に山伏や修験者によって天竜水系のみ伝えられた700年余りの伝統をもつ祭とか。
実は、残念ながら年末から厳寒期に行われるこの奇祭を、私はまだ一度も見てませんが(^|^)!

花祭りというと、東栄町周辺ですか。
そう、今回の田楽といい、厳冬期にあるんですねえ。農閑期だからかな。
私は、チェンソーアート大会で演じられたのを見ましたが。

ちなみに、700年というのは話半分ではありませんよねえ(^^ゞ。

平成の大合併で「浜松市」になった「水窪町」といえば、発掘して
復元した中世山城「高根城」が密かな名所(^^)
もちろん、木造復元です。また、「浜松城」も、「天守門」と「富士見櫓」
を木造復元することが決定しています。きっと天竜材で復元すると
思います(^^)

水窪町と言えば、林間の「幻の池」でしょう(^o^)。急に水が湧きだして、池ができるという……。

高根城は木造復元しているのですか。中世の山城なら、天守閣以前の砦のようなものでしょうか。見たかったな。各所に看板がありました。そんなところとは知らず、行き損ねましたが。

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