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森と林業の本

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2012/02/04

里山をなめるな2

休みの日の話題は、やっぱり、これかな~。

立春とはいうが、生駒は昨日より寒い気がする。

その中、毎度の散歩に出たのだが、いつも生駒山に沿って歩いていると、山の中に吸い込まれてしまうので、今日はあえて生駒山から遠ざかる方向に進路をとる。街の中を東に進み、奈良方面へ。どこまで行けるか。まあ、帰りは近鉄に乗ればいいので、気は楽だ。

が、そこに立ちはだかったのが矢田丘陵だった。

生駒市と奈良市の間には、矢田丘陵という低い丘陵地が生駒山系と平行して走っている。だから生駒は谷になり、この丘陵を越えると奈良盆地に入る。丘陵は、標高100メートルもなく、生駒山とは違ってなだらかだ。

ここを突破しなければならない。かといって、車がびゅんびゅん走る道を歩きたくない。そこで阪奈道路を越え、ゴルフ場とテニスクラブの奥に入る。きっと、どこかに抜け道があるさ……。

なかった。

抜け道はなく、あっさり雑木林の中に入ってしまった。

ただ、落葉樹ばかりだから見通しはいい。しかもなだらか。いつもの急傾斜の山肌とは大違いだ。こちらは土地勘がないのだが、大雑把にどれくらいの距離で富雄川沿いに出るかは見当がつく。

そこでフラフラ進む。意外なところに池があったり、せせらぎもあった。ゴミはない。生駒山中には、ゴミが多く、それが人の気配を感じさせるのだが、こちらはほとんどないなあ。ただ、境界線を調べた跡はたまに見かけて、まったく人がはいっていないわけでもなさそうだ。

まあ、そのうち出るさ……。

 

全然、出ない。どこにも出ない。森は続く。

平坦な分だけ、見通しがきかず、しかも倒木が多い。灌木もあり、ブッシュになっている。

土地勘がないだけに、不安もあるが、私の抜群の方向感覚からすれば、心配ないはずだ。彷徨することなく、一定方向〔東〕に進めば、必ず森から出られるはずだ。そして住宅街にぶつかると確信していた。

徐々に地形は複雑になってきた。平坦だったはずなのに、急斜面があったり、なんと渓谷まで現れた。おいおい、こんな低くてなだからな丘陵地に、高さ5メートルを越えるような崖があるのか! 

必死に登り、沢を渡り、その尾根超えたら……なんかやばいぜ。

午後5時近くになって、日が暮れだした。暗がりの道なき森なんて、歩けないぞ。これが一番怖いなあ。

里山をなめたらアカン。標高の低さは関係なく、細かな地形が進路を阻むのだ。

必死に進み、ようやく見つけた境界線の杭に沿って、廃道のようなブッシュをかき分けかき分け進み、ついに建物が見えた。

ホッとした。

なんとか、森を抜けた。そこは新興住宅街のようなところだった。

ここで、禁じ手を使う。スマホのマップで現在位置を確認したのだ。おお、見事。私の想定したとおりの場所に出ていた。

やっぱり私の方向感覚はすごいな(^o^)。




  
追伸。そこから町を抜けるのが大変。い集落にミニ開発とニュータウン建設が入り組んでいて、道は複雑怪奇。あみだくじか! と言いたくなるような野放図な道を抜けて、なんとか富雄駅にたどり着けた。

町もなめたらアカン。

 

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コメント

生駒山では、遭難しずらくなったので、
新たな場所を求め。。。
田中さま!
もしや、遭難フェチ。。でしょうか。

とんでもございません。
「遭難」はしてはいけませんよ。いけません。

ただ私は、自分の方向感覚を鍛えるための訓練としてやっているのです。昔は、富士山麓の青木ヶ原でやったなあ(^o^)。

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