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2012/03/06

世界初?! カシノナガキクイムシの電子顕微鏡写真

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なんだか不気味な坊主頭のこの写真、可愛いのか気色悪いのか。

その正体は、今をときめく?カシノナガキクイムシの幼虫の顔である。そう、ナラ枯れの元凶として、近年クローズアップされている昆虫だ。(正確には、ナガキクイムシの一種であって、カシナガと確定させるのは難しいらしい。)





      

                   

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これが、全体。やっぱ、不気味。

 

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成虫は、これ。背部の穴が特徴的で、ここにナラ菌を棲まわせて、樹木に感染させるそうだ。

通常のカシナガは、成虫で体長5ミリくらい。だから、これはもちろん、電子顕微鏡写真だ。

通常の電子顕微鏡は検体を真空状態に置くから、写真もミイラ状態かもしれない(^^;)。まあ、甲虫類はあんまり変化しないだろうが。

いずれにしても、おそらく日本初、世界初のカシナガ撮影ではないか。

撮影したのは、独立行政法人森林総合研究所関西支所の藤井智之支所長。

ナラ枯れ問題が注目され始めたのは、ここ数年のことだが、その兆候は20年ほど前から起きており(そもそも在来昆虫だから、昔からナラ枯れはあったと言えばあった)、その研究は行われていた。関西支所は、組織的に里山研究に長く取り組んできたし、カシノナガキクイムシの専門家もいるのである。

少し聞いただけでも、なかなか興味深い点がある。
たとえば、カシノナガキクイムシには2種類いるらしい。体長や背中の穴の数が違うという。DNAレベルで違うというから、確実だろう。これまで日本全国一種類のカシナガという前提が崩れるのだ。

昨年のナラ枯れ被害は少し減ったらしいが、今年も天候次第でまた大発生するだろう。

昨秋、ナラ枯れの本を書かないか、という話が来たが、門外漢なので断った。もう一度考えてみるかなあ。もちろん、ネタはみんな提供してもらう(^o^)。私はゴーストライティングか、あるいはルポ形式という手もあるね。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

この写真は、走査電子顕微鏡写真ですね。
昔は標本はミイラ状でしたが、最近は生に近い状態の低真空で撮影出来ますので、
ミイラ状ではないと思います。かなり奇麗な状態で撮影されてますね。

DNA分析で種類がわかりますか。
これは、背中に7つ穴が見えますね。
でも種類は違っても、ナラ枯れするのは同じですね。
神戸大学に移られた黒田さんが、ナラ枯れについての本を出されていますね。

ご存知でしょうが、この本です。
「ナラ枯れと里山の健康」林業改良普及双書 157(黒田慶子編著)
全国林業改良普及協会発行,ISBN978-4-88138-199-1 (2008)

おや、今は電子顕微鏡でもミイラにはなりませんか(笑)。

ナラ枯れの本は、いろいろ出始めましたからね。差別化が難しい。
あまり学術的な内容や、防除のノウハウばかりでは、限られた読者になってしまいますから、もっと一般向きで斬新な切り口を探しているのですよ。
いっそ、「カシナガの大冒険」とか、「奇跡のカシナガ」「恋するカシナガ」なんてタイトルから入れないかな…。

5mm!
どんな色しているのでしょう?

「カシナガの恋文」

恋文として森林を語るのはいかがですか。

恋するカシナガ。。。

ナラの木に恋をして、入り込んで
結局は枯らしてしまう。。うーん。
という、悲恋のお話ですよね?

あっ。
性別が不詳でした。

ああ、だんだん恋愛小説の世界に入りそうだ…。

「恋するカシナガ」は、たとえば屋根の上の風見鶏に恋をしたニワトリの心情のような話ですかね。。。異種恋愛談は、神話の世界では珍しくないかな。あるいは妖怪談(^^;)。たいてい悲恋に終わるけど。

この際、カシナガは虹色に染まってもらおう。

貝がら食べても、鉄にはなれず
貝がらはじける胸の中。。。。こりゃ切ないのう。

よし。
これからは、森林恋愛小説だ。(どんなのだ?)

ナラの木になろうとして、ナラをかじってもナラにはなれず…。
でも電子顕微鏡で見たら、体の一部が木質化していたりして。

まてよ、カシナガに恋した女性研究者の話の方がまだしも現実的かしら。でも退治できなくなっちゃう。

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