LIFE311×ピグライフ
もう、お忘れの方もいるだろうが、LIFE311というプロジェクトがあって、more treesモア・トゥリーズが岩手県住田町に木造仮設住宅を建てた3億円を寄付で集めている。
昨年末までで、たしか5000万円にも届いていなかったのだが、今はどうなっているか。
1億5548万0811円である。(4月6日)
おお、半分まで達したではないか。今年に入って急伸したのだ。
実は、これにはちょっとした仕掛けがあって、アメーバピグのソーシャルゲーム「ピグライフ」で募金対象アイテム(スギの苗、スギの木活力剤)を販売したのだ。
この当たり゛私にはよくわからん世界なのだが(^^;)、ようするに仮想空間に自分の世界を作るのに、スギの植林をするわけだ。それを有料で購入するのだが、それが寄付金になる企画らしい。
始まった1月に、いきなり1億円越え(つまり5000万円以上集まった)して驚いたのだが、予定していた3カ月間が終了して、募金総額が7002万6750円となったそうだ。アイテム購入者数は、17万3322人に達した。その結果、仮想空間には30万本のスギの木が植えられたことになる。(つまんない換算だが、これを現実の面積にすると、ヘクタール3000本植えで100ヘクタールだ。)
もちろん、目標額のまだ半分ではあるが、大きく前進したことに間違いない。
やはり、単に寄付を求めるだけでは限界があるが、ゲームの中に組み込ませると、みんな財布の紐が緩むというか、気軽に寄付するものなのだと再認識。
いやいや、よく考えると、これは寄付したのではない。ちゃんと仮想空間に対価を得ているのだ。その対価(仮想スギなど)自体はほとんど経費のかからないものだが、得るものがあれば支払うという、極めて当たり前の経済行動なのかもしれない。
これかからは、寄付とかボランティアだとか助成とか、一方的な関係は流行らないのではないか。ちゃんと対価を用意する、いわば投資の時代が来るような気がする。
金を出したら、何か得るものがある仕組みづくりだ。逆に金を受け取る側は、何かお返しするもの(コストのかからないもの)を考えるべきである。
たとえば国の助成金だって、その金で仕上げた事業の成功度によっては、さらに報酬を渡すようなシステムにすれば、バラマキ補助金ではなくなるのではないか。(失敗しても、返さなくてよい点が、通常の借金や融資とは違うところ。)
さて、あと1億5000万円(^o^)。次は、どんな手を繰り出すか。頑張ってね\(^o^)/。
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