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2012/04/13

林業論壇~「日本の森林を考える」

本日、届いたのは、「日本の森林を考える」第40号。

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この会員制季刊寄稿誌、以前このブログでも触れたことがあると思うが、3年ぶりの発行だ。しかもテーマは「森田稲子 追悼号」。森田稲子というのは、この季刊誌の発行者である。

森田さんは2年前に急死した。前年秋に39号を刊行し、あと1号で休刊すると言っていた。理由はいろいろあるが、本業の会社経営が思わしくないこと、本人の健康状態もあるということだった。

だが、最後の1号を出せぬまま、亡くなったのである。独り暮らしだったから、今風に言えば孤独死であるが、決して世間から忘れられた存在ではない。

そこで有志が集まって、最終号を追悼特集として刊行することになったのだそうだ。

実は、私にはとくに連絡もなかったので最近まで知らなかった。3月頭に出たということを知ったものの、発行元の日本森林技術協会のホームページでは申し込めず、電話かFAXなのである。せめてメールくらい受け付けろよ、と思うが、結果注文するのも遅くなって、今頃手にしたのである。http://www.jafta.or.jp/contents/information/111_list_detail.html

さて、内容はこれから読むので触れない。ただ追悼号と言っても、森田さんの思い出話ばかり書いたものではなくて、いずれも林業・林政に関する論文である。目次は、上記サイトから見てほしい。

ここでは、この季刊誌そのものの立ち位置について考えたい。

タイトルが「日本の森林を考える」であり、A4版、味もそっけもないデザイン……なのだが、ここで展開したのは、徹頭徹尾林業論であり、いわば林業・林政の論壇であった。ちょうど10年間(1999年~)この季刊誌が出版された時期は、現在の林業界の大変革期に当たる。

それどころか、森林林業再生プランの生みの舞台とさえ言える。なぜなら、日吉町森林組合の湯浅参事が広く登場したのは、私の知るかぎり、この誌からである。そして梶山氏とのコラボ?が始まって、広く提案型集約化施業なるものが登場していく。

ちなみに私は、15号から依頼されて執筆した。おそらく数ある執筆者の中で、私がもっとも多くの記事を書いているだろう。数えてみると、12本だった。後半はほどんど毎号書いていた。

一応説明しておくが、本誌は会員誌であり、安くない会費を払って、ようやく講読・執筆できるのである。もちろん原稿料はない。私は、ずっと無料、いや会費を払って書き続けたのである。なかには森田さんの依頼によるテーマもあったが、別に原稿料はない。図書券をもらったりした程度だ。プロとしてあるまじき行為(^^;)である。

それでも書いたのは、ここが事実上の唯一の林政論壇だったからだ。今の日本には、林業を論じる場はほぼない。林業技術的なことや広報的な情報なら業界紙・業界誌で取り上げるが、真っ向から林政を問うことはしない。学界の論文誌は、世間には縁の遠い世界だろうし、そこだって真っ当な意見の応酬があるように思えない。

私は、ほかに「農林経済」というニュースレター誌も書いていたが、こちらも廃刊。最後の舞台が「日本の森林を考える」だったのである。

それも消えた今となっては、マジに林業を論じる場はなくなった。私も執筆の舞台を失った。一般誌で林業関係の記事を書いても、隔靴掻痒なんだ。知識のベースが違うし、読者層も林業関係者に限らないから意識して書かねばならない。

この点については、私もブログに書いている。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2009/11/post-47bd.html

ところで、森田さんのブログもあった。それは、今も消えていない。

http://ameblo.jp/morita-ineko/theme-10009372599.html

こちらでは、木質ペレットの是非などで私と論争になったこともある。

ともあれ、林業論壇が消えることは、林政にとっては痛手だろう。

私のブログ? ここに記すのは私個人の「思いつき」の戯れ言だからね(~_~;)。

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コメント

森田さんのブログ、よく読んでいました。
田中さんとの熱い応酬も懐かしいですな。
でも今の話題か、と思うほど内容が新しく感じるのはなぜだろう。
そういえば女性の林業の会も立ち上げられてましたね。
そこのサイトに、前に作った「木育ノート」という冊子を取り上げていただいた折には、森田さんからお電話いただき励ましていただいたのが忘れられない・・・。
お会いしたことはないけれど、熱い方だな~と思いました。 

林業を巡る話題って、あんまり変化しないんだね(~_~;)。
現場は変化しても、問題点は堂々巡りしているのかもしれない。

そういえば元祖・林業女子でもあり、その組織化も企てていたのだった。

次に続くのは……ただっちさん、頑張って(^o^)。

読んでみたいと思いましたが、海外在住では手に入れるのがよりいっそう困難なようです。配賦先のHPを参照しましたが、記載のようにメール宛先の記載もなかったですし、海外発送についてもよくわかりませんでした。私はヨーロッパで森林学の修士課程に入りなおしたばかり。それ以前に日本で林業関係の仕事をしてきた経験もないので、日本の林業ビジネスの現状を把握するのによい資料かと思ったのですが。なんとか取得する方法を考えてみます。そのうちアマゾンのキンドル版にでもしてもらえるととてもうれしいですね。

海外では難しいかも。。。日本森林技術協会の関係者、読んでいませんか。

ただ追悼号だけでなく、10年を追いかけると、林業界の変遷がわかるかもしれません。バックナンバーは今どうなっているのかな。

バックナンバー貴重ですね。

版元を教えてください。

確認します。


田中さんの当ブログ、貴重です。

インデックスが欲しい!

作る人ごとにインデックスは変化しますね。

機会があればお許しをいただいて試作しますよ。

実は、バックナンバーもどこにあるか行方不明です。
というのは、版元とは森田稲子女史の経営する第一プランニングセンターだったからです。彼女の死によって、残された財産は誰が引き継ぐなり保管しているのか……。
とりあえず、40号の版元となった日本森林技術協会に問い合わせるしかないでしょう。

私のブログのインデックス? 私もほしい(^o^)。
いつ、何を書いたかわからんもんなあ。まあ、ブログ内の検索機能を使うしかないですね。もちろんブログは公開情報だから、お好きにしていただいていいです。
だいたい何年もたつと、昔書いたことと今では矛盾したこと記しているのではないか。怖いですね(>_<)。

日本森林技術協会に問い合わしました。

シリーズ①国産材時代─林業の再生を求めて─
創刊第1号
から
シリーズ⑩続国産材時代─林業の再生を求めて─
通巻40号

までのリストをFAXで送ってくれました。

森田さんの思いに触れたくて創刊第1号を申し込みました。

日本森林技術協会には通巻40号しか在庫していないとのこと。

メールではなく電話での回答待ちとなりました。
バックナンバー情報も回答待ちです。

わざわざありがとうございます。
いくらインデックスを送ってくれても、在庫は40号だけでは……。以前の号の在庫は、誰が引き取ったのでしょうか。まさか処分ということは・・・。

私の手元には、私の書いた号の分がいくらか余分があるだけかな。

今日夕方に日本森林技術協会からFAXで
「創刊号の在庫があることが分かりました。」
との回答がありました。

メルアドが添えられていましたので、
メールで注文しました。

森田さんの情熱に触れたいです。

その他の在庫状況の記載がありませんので、
追伸で在庫情報をお願いしました。

回答を待ちます。

おお、ありましたか。しかし、創刊号だけとは思えないのですが。森田さんの残した財産「在庫」は、誰が引き取ったのだろう……。

ちなみに40号も、なかなか読みごたえはありますよ。湯浅さんの森林林業再生プラン批判?は面白い。現場が着いて行っていないことを指摘している。

本日5月10日、会員制寄稿誌「日本の森林を考える」創刊1号が届きました。

発送元は「株式会社白糸植物園 代表取締役 渡邊敬子」
となっています。


<創刊に当たって>の中に次のメッセージがあります。

「山村に人が住まず、山で働く人も少なくなると、人の目がないことを良いことに、こうした現象はどんどん進む。そのスピードは物凄く、日本の森林は、まもなく広大なゴミ捨て場に化してしまうのではないかとさえ思われて、恐ろしくなる。

日本人の倫理観の喪失や消費を美徳としてきた都市型社会の歪みが、山村や森林にこの様なかたちで、今、押し寄せているのである。

私が、会員制寄稿誌「日本の森を考える」を発刊しようと思い立ったのは、その恐怖がきっかけになっている。」

20年前(1979)、「林業白書」を取り上げた四大紙の社説がそのまま全文掲載されています。

◇読売新聞(4月18日)
資源より市場が問題の国産材

◇毎日新聞(4月18日)
公益機能生かした森林整備を

◇日本経済新聞(4月20日)
木材危機と林業の衰退

◇朝日新聞(4月19日)
林業再建へ山村の自立策を


表3に
「定期的贈呈先:国会図書館を初めとする主要図書館。」
と明記されていますから、バックナンバーは安全に残っていると思われます。


このような創刊号を入手できたことが大変嬉しいです。
森田さんの日本の森への強い愛に触れることができます。


次のメッセージは強烈です。

「まず、シリーズ①では、一千万ヘクタールあるといわれる人工林に焦点をあて、議論を開始したい。」
(発行人 森田 稲子)


A4版全77ページをしっかり読んでから改めて
感想をここに寄せるようにします。

先ずは創刊号入手のご報告まで。

創刊号、残っていましたか!
私も、持っていないんですよ。
最初から「議論を開始したい」と宣言していたんですね。

しかし、「株式会社白糸植物園」とは……ともあれ、残部を保管しているところがはっきりしてよかったです。

2013年の今、林政論壇といえばどこなのでしょうか・・・

ない、です。。。あえていえばネット内で探してください。

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