国会図書館の雑木林
このところヒマなので? 文献漁りをしている。次の執筆に役立つか、どうか。
この稼業、空をつかむように情報のアンテナを張っておかねばならない。いや、アンテナのように向こうから飛び込んでくる情報には限界があるから、自ら発掘しないといけない。
ヒマなのは、天がこの時間を与えてくれたと思わねばならない。
今はインターネットで何でも情報が得られるように思いがちだが、まだまだ。古い文書類は、そう簡単には見つからないし閲覧もできない。そこで役立つのは、やはり図書館だ。
わが生駒は、奈良県立図書情報館、大阪府立図書館どちらにも同じような距離にあり、なかなか有利だ。大阪の図書館は歴史もあり、その規模も大きいが、歴史や山村、林業関係となると奈良県側に一朝の分がある。
ただ、いずれにしても学術関係、それも林業などの文献を収集しているわけではないので、イマイチ質量ともに物足りない。かといって、大学などの研究所のような専門文献へアクセスできるルートは少ない。フリーランスの辛いところだ。
しかし、強い味方がいた。
それは国会図書館だ。……と言っても、東京ではない。国会図書館関西館が身近になるのだ。それは京都府精華町、いわゆる京阪奈学研都市内にあるが、そこは我が家から車で20分くらいの距離なのである。山越えして行く大阪の図書館より近いかもしれない。
オーブン時に私も覗いたが、今回は久しぶりの訪問。
でかい。広い。しかも、一面の芝生。この辺りはニュータウンであり、研究施設と住宅街が混在。目の前に大きなショッピングセンターもある。
でも広すぎて、玄関まで随分歩くし、さらに玄関にたどり着くのが大変。ぐるりと大回りを要求される。この芝生の上を歩いて横断したい。
だが、実は図書館は、ほとんど地下にある。この芝生は屋上だった。
こんな感じに芝生の広場に見えたところは、太陽光を地下に誘導している。
だから、玄関から地下に下りていくところは、豪華な秘密基地みたいだ。
ガードは硬く、まず登録カードを作らねばならない。身分証明やら書き込む欄が多くて大変。だが、この当たりは若い女性のガイドが、しっかり教えてくれる。
ようやく閲覧室へ。ここも広い。おくの壁がかすむ(^^;)。書棚はあまりない。その代わり、ずらりと並ぶのが、本を検索するパソコンだ。好きな席に座ると、そこでも若い女性がつきっきりで指導。なかなか感じよいぞ。
自由に手にとれる本は10万冊ほどだが、書庫に数百万点の資料があるうえ、電子ライブラリーも充実。ほしい文献を複写する方法も、若い女性がつきっきりで……。
複写も書庫からの閲覧も、窓口が別にある。複写するにもパソコンで用紙を記入する。
ただ、あまりに静かで、下手に音をたてられない(^o^)。だだっぴろい閲覧室が不気味なほど。それに若いかどうか、女性かどうかはともかく、多くのガイドがいて、人件費を惜しみなく使ってるなあ、と感心するほど。
かなりマニアックな林業文献も手に入った。もともと報告書や科学論文が多い。だけど、複写できないものもあるんだなあ。ここも限界か。
地下だけど、雑木林が。
そのうち、ここに1日中籠もってみようかな。
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