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森と林業の本

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2012/05/28

枯れゆく大木

生駒山の大阪側に石切神社という、そのすじでは比較的よく知られた神社がある。

まあ、イエス・キリストが日本に来て、身代わりになった弟のイスキリを弔ったのだとか、楽しいヨタ話もあるのだが、デンポ(腫瘍)の神様を祀るとも言われている。

そんな神社の近くを歩いていると、石切小学校の前にある空き地に妙なものが目に入った。

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一応、大木ではあるが、枝は落とされ、もはや余命はないように見えた。

実際近づくと、樹皮はボロボロである。たたくと、一部は空洞化している。

樹種は何だろうか。

たまたま、近くにいたおばあさんに聞くと、何の木かは知らなかったが、昔はこの木を石切神社に詣でる際の目印にしたそうだ。当時は、あまりしっかり道もなかったし、周りに家もなく、大きな木が目立ったそうである。

ただ、数年前までは枝葉も出ていたが、もう枯れてしまったという。そもそも、この空き地も公園とかグラウンドというより、今は自転車置き場みたいになっているし、その真ん中にこんな大木があるのも不思議だ。

ところが、この木の裏に回ると……。

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おお。わずかに新芽が出ているではないか。

あまりにか細い枝葉ではあるが、まだ生きていたのだ。

この木に関することを調べたのだが、何も見つからなかった。誰か由来とか何かを知っている人がいたたら教えてください。

ところで、声をかけたおばあさんは、空き地に生えた草花を摘んでいた。なんでも、近くの花壇から種子が飛んで、勝手に生え広がったのだそうだ。だから、摘んでもよいのである。

そして、その花束を私にくれた。有難く受け取ってしまう。

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せっかくだから、こんな具合にリュックにさして帰った。

久しぶりに我が家を花が飾っている。

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コメント

リュックにさして。。。
これ、前から見ると背景に花を背負っているように見えるかも。
ちょっと見たい光景です。。ぁ。もちろん、ちょっとでいいです。

熊(♀)さんの書き込みを見て、昔のことを思い出しました。

私が学生だった昔のことですが、駅前でモルモン教の布教をよく見かけました。彼はら「ちょっといいですか?」と話しかけるのですが、「たくさんならいいけどちょっとはダメです」と言いたい、と友人が語っていました。

それはともかく、この花はオオキンケイギクでは? 近頃ブイブイ言わせている外来植物で、頑張って摘んで根絶して下さいね。

ちょっとだけ、ですか。じっくり見てほしいのに……。
花の後光がさす姿を。

オオキンケイギクというんですか。言われてみれば、外来種ぽい。硬い地面に繁茂していたし。水の吸い上げがよくて、強いそうです。

今は花瓶ならぬビールジョッキに活けているので、よく観察してみよう。

お、特定外来生物ですな。株で移動させ植えちゃうと罰金300万以下もしくは懲役3年以下ですんでご注意!

無記名失礼しました。上記は、さみやでした。

大丈夫。切り花ですから(笑)。
かつては、この花の種をワイルドフラワーとして各地に散布していたんですね。たしかに花としても、そこそこ美しいから厭味はない。ちょっとどぎつい色だけど。
一緒にもらった紫の花はなんでしょうね。

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