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森と林業と田舎の本

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2012/05/11

吉野山~異形の森

連休も明けて、桜も散ったことだし(^^;)、吉野山に行ってきた。

吉野山の木と言えば、何を思い出すだろうか。当然、桜である。

加えて、やはり吉野なんだから、吉野杉もあるだろう、またヒノキもあるということは、皆さん想像できるはず。

が、それだけではないのである。こんな森もある。

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な、なんだ、こりゃ?  と、最初は思った。

不思議というか、なんか、ゾクゾクする木々の姿である。

どちらかというと、怪しき光景。悪しき森のような……。


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もちろん、知っている人は知っている、この樹木は、そんなに珍しいものではない。

コウヤマキである。

現在は日本にしかなく、また分布は点在しているという点では珍しいのだが、庭木にもなるなど、身近な樹木と言ってよいだろう。

ちなみに、本家?の高野山のコウヤマキ林。

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まっすぐ伸びてます。

この差は、高野山は素直で育ちがよくて、吉野山は性質がねじくれてる……のではない。

コウヤマキはお盆の供花としての需要があるが、吉野山のコウヤマキ林は、人が供花として毎度枝を伐り続けたため、その度に分岐を繰り返し、こんな不気味な姿になったのだそうだ。

しかし、ここまで見事な異形の森となったのなら、桜、杉(と檜)に次ぐ、第3の吉野山の木として売り出せないか。吉野山の穴場観光スポットになるのではないか。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

森へおいで♪
こんな森で歌ったら、恐ろしい解釈の歌になりそうです。

異形の森においで♪

異形の森から帰れない……になりそうな。

私は、自然と人の長い時間をかけた営みに畏敬の念を感じました。

♪なくした夢は~ もどらない~
って、やっぱり怖い!
 

あ。
オナカマですね。(^^)

なんと! 「人生、谷あり山あり」マニアがここにも。

吉野への往復は、「異形の音楽」に浸っていた……。
もはや宗教の域だな。

あっ、いえ、そんなに知らないんです。つい、背伸びしてしまいました。
「ひろ~い、こころ」でおゆるしを…。

カントリーボーイの私は下宿で一人、和歌山では夜しか入らない
「ニッポン放送」のこのお方の番組を楽しみに聞いていました。

ソ連のプロパガンダ放送「モスクワ放送局」が時々妨害電波のように
かぶって邪魔をするのと戦いながら。入りのいいところさがして、ラジカセの向きや位置変えたりして。

ま、そんなことしてたんで、浪人してしまったんですが…。

いえいえ、ラジオとの向き合い方でマニア度がわかります(笑)。
谷と山の世界で暮らしている方には向いているかも(^^;)。

ちなみに昨夜も、オールナイトニッポン特別番であの御方が出演したそうですが、生駒の谷底に電波はほぼ届かないのです……。

分岐を繰り返すとこんな形になるのですね。
槙はほとんど手のかからない庭木だとしか認識がありませんでした。
切った枝を挿しておくとすぐに根も出ますし、強い木なのでしょうね。

ところで、お婿さん募集の件はもう締め切られましたか?
ちらと目にして以来、頭から離れません。
愚息も面接していただけませんでしょうか?
*容姿端麗、イケメンです(さいわい、母親に似ませんでした^^)
*規則を遵守する、少々石部金吉気味。(2歳のころ、公園で遊具を独占するお兄ちゃんたちを叱って退散させました)以来30年間変わりません。
*自分にやさしく他人にチョー厳しい几帳面な性格。ちなみに血液型はAです。
*車を運転させるとさらに厳しくなる。(助手席の先輩をビビらせています)
*洒落っ気まったく無し。職場は女っ気なし。本人もまるで結婚する気なし。
*中学のとき、調布飛行場近くの自宅(三鷹)から、秋葉原まで自転車で往復。
近年は自転車を担いで紀伊半島半周。体力には自信あり。

娘(妹)に続き、早く孫が見たい親心に揺れています。
よろしくお願いします。

 この吉野のコウヤマキ群、懐かしいなあ。子どもの頃見るたびに「変な木」と思ったものです。
 いま住んでいる和歌山中南部にも、たまに里山や寺社の境内にコウヤマキ群がありますが、ここまでひどくなくても、薪炭林のウバメガシみたいな形になっています。

ええと、「お婿さん募集」と言われても、私はお嫁さんの方が……て、これは何年も前のナカシマ・アヤさんのエントリーですね。

たしかにアチラは、今になってもコメント欄に立候補者が現れますなあ。
私も「保護者」としては、お婿さんを探したいと思っているのですが。
お母さんが熱心でも、まず本人がその気にならないとね。それに、広島の山間部に住む気があるか、林業に理解があるか……。

一応、情報は中島さんに転送していますよ。さて、なんと返事が返ってくるか?

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