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森と林業の本

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2012/05/17

突撃! 林野庁の昼ご飯

昨日は、深夜に帰宅して、ぎりぎりプログを更新するのがやっとであった。

で、改めて「割り箸大会」の様子を記すと、ようするに話題は霞が関・農水省の地下のレストランでは、樹脂箸ばかり使っているという話になったのである。

以前から、このブログでも取り上げているように、なぜ木づかい運動を行っている林野庁のお膝元で国産割り箸を使わないのか、業者に使わせないのか、というのがテーマであった。
http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2010/08/post-1ce3.html

※このように状況を説明しているブログもあります。
http://mokuiku.exblog.jp/13137640/

そこで明日は林野庁を訪ねよう、ということになったわけ。で、私も成り行きで参加することに(^^;)。

でも、単に木材利用課(一応、ここが割り箸などの窓口になるらしい)を訪問するだけじゃ面白くない。ご意見拝聴しました、で終わるに違いない。どうせなら林政部長のレベルまで訪ねよう、と提案。ちなみに、私はまだ面識ないのだけどね。

もちろん、アポは入れていない。が、なんと割り箸大会参加者の中に林野庁職員がいたのである。うまくできてるなあ(^o^)。とんとん拍子じゃないか。
とりあえず朝イチで打診しておきます、ということになった。

参加者は5人。ジャパンフォーレストの二人と木づかいビジネス協議会のただっち理事と、なぜかパンダの被りものを頭に乗せた某大規模森林所有会社の熊●さん、そして私。とにかく数多い方がいいや。って圧力団体みたいだけど、割り箸への熱心さが伝わるだろう。みんな、熱い目で眺めるのだよ。

翌日午前10時に訪問したら、打診したところ皆川芳嗣林野庁長官が会うということになりました……とのこと。あらら。密かに狙っていたが、とんとん拍子じゃないか。

長官室に通され、末松広行林政部長も同席。いきなり割り箸会談!となったのである。(もっとも、私は極力話さないようにした。熱く語る役は、ほかにお任せです。)

まず衆参議員会館の寿司屋に国産割り箸を採用してもらった経緯を伝える。そして林野庁の皆々様も、この店に押しかけ、割り箸をほめるようにお願いする。そうした反響が、店の意識を変えるのだ。

また2009年のづかい月間のボスター(割り箸をアレンジしたもの。期間限定もので、著作権なども絡む)http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/img/090930-04.jpgを、使わせてもらう承認もいただく。ちなみに、このポスターのデザインの担当者は、割り箸大会に参加していたのだよ。もう、役者が揃いスギている。

すると「農水省の食堂にも割り箸を入れないといけないな」と長官。

しめた! この言葉を逃さない(笑)。まさに、この件を訴えに来たのですよ。

と、熱く国産割り箸を食堂に採用させる要望を伝える。とんとん拍子じゃないか(^o^)。

さっそく長官から同意を得た。ただ、実際には食堂経営者に強制できるわけではないから、いかなる手続きを踏むか、入札条件に加えるか……という技術論へ。

見通しは極めて明るくなった。ふふふ。今後がみもの。いつ国産割り箸が採用されるか、要チェックだ。しつこく見守ろう。

さらに長官自ら小学校に課外授業に訪れて森林・林業について語っているという話から、木育へと進み、ジャパン・フォーレストでつくっている「47都道府県クイズ箸セット」を紹介すると、即採用。それを使って課外授業をすることに。各都道府県の樹や花、鳥、動物、魚などシンボルをクイズ形式で紹介したセットである。とんとん拍子じゃないか。

さあ、掲載を断った奈良県、鹿児島県、沖縄県はどうする?

ともあれ、最後は長官室に陳列してあったオビスギの作品やポスターを手に、記念撮影。なんで、飫肥杉? う~ん、宮崎勢も営業熱心だ。(写真は、後日)

また、長官も、自ら広告塔の役割を担っておられることを自覚されている。

とにかくバタバタと短時間に、こちらが抱えてきた要望をクリア。

そして、昼食は、やはり農水省地下の食堂へ。入ったのは、農林水産省職員第五食堂 レストラン和幸。

この店を選んだのは、まったくの偶然なのだが、驚いたことに使っている割り箸(割り箸を使っていることにも驚いたが)は、なんと国産であった。

産地や納入ルートはわからないがヒノキと書かれてある。いやあ、幸先よし。

なんでもかんでも、とんとん拍子じゃないか。

ミッション終了だ\(^o^)/。

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コメント

田中さんすいません、うちの者がいろいろやらかさなかったでしょうか…

大丈夫です。単にパンダのかぶりものをしていただけですから。
熱い視線を長官に送っていたから、きっと長官はその毒気、もといパッションに当てられてOKを言ったのでしょう。偉大なる戦力です!

かぶりものの写真希望。

すごいことになってたんですね!
こちら、ただいま停電中ですので、明日電気が復活したら(するのか?)パソコンつけて、しっかり読ませて頂きます。

これまで地道にやってきたことが、だんだんと「実」を結んでいるのでしょう。表現としては、割り箸ですから、「味」のほうがいいのでしょうか。いやいや、「美」のほうがより的確かも・・・。
いろんなところで、いろんな人が、いろんなやり方でコツコツやっていますし、そんな話を目や耳にするたびに、「自分もやるか」、って気になります。

しかも、木の語り部活動は楽しいし・・・・。
一部では単なる自己満足と揶揄されもしますが、別にそんな事どうでもいいと思うくらい楽しいことがあるわけで・・・・。

被り物は前日だけですよう。。
当日は目ぢからしか使っていませんよう。。
ですよね。組長。

いえ、被っていましたよ。私は見ました、(心の)眼で。。。
前夜の割り箸大会の写真を参照してください。パンダ面が写っているでしょう。

龍神村、停電ですか。結構、天候は荒れたんだな。。お気をつけて。

なお、鈴木さんのいう通りです。いろんな人がいろんなやり方で地道にやっているのです。
私がこの記事を書く際に気にしたのは、「なんだ、やっぱりトップを口説けばいいんだ」と思われないかということ。決してそうではありません。まず地道なボトムアップがあってこそのトップダウンです。その点を誤解されるのは本意ではありません。その点は、改めて詳しく記したいと思っています。

素晴らしい。
たたみかける作戦考えたいと思います。

あまり言うと、公務員の仕事としてどうかなあと思う部分もあるわけですが、地道な活動は「忍びの者」みたいで楽しい、って思うときがしばしばあるのです。
っていうことは、趣味としても成立しちゃう。

鈴木さま。
そうです。地道な暗躍は楽しいです。
オナカマですね♪

え、オナカ……腹に一物か、と読んでしまった(^^;)。お仲間でした。

公務員って、ムカつくほど有利な立場にあるのに、それを活かさず、逆に組織に縛られて青息吐息な人が多い。もったいないですよ。

割り箸に関して、地道なムーブメントを起こしつづける皆様は、ホントにすごいと思います。

環境問題にありがちな、ヒステリックさがないのが、みんながすんなり入って行かれるポイントなんでしょうね。

で、がんばるぞー!!

みんな楽しみながらやっているのがポイントでしょう。

やはり木づかいビジネス協議会には、「地道なムーブメント」を起こす拠点になってほしいですね。

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