奈良は鹿から猫の時代へ……?
現在、奈良市の奈良町では「にゃらまちねこ祭り」を開いている。
公式HPもあるでよ。
今更説明するのも恥ずかしい?のだが、奈良と言えば東大寺や興福寺、春日大社など寺社が目立つが、最近のトレンドは奈良町(ならまち)にある。
実は奈良町という地名はなく、江戸時代の町家が残る一角をそう呼んでいるのだが、ここ10年ほど、ここが新たな観光スポットとして盛り上がっている。町家を改造した小さな店(飲食店からグッズまで様々)がオープンし、元気があるのだ。
そして、古い町家と路地の入り組んだこの地域には、猫が多い。野良猫やら地域猫、多少は飼い猫もいるのだろう。そのため好き者は「にゃらまち」と冗談で呼び出して、そのまま「にゃらまち」で売り出しちゃえ! とノリで始まったのが、このねこ祭り。昨年よりスタートした。
猫カフェもあるし、猫グッズを扱う店もある。
猫メイクをしてくれる美容院まである。
詳しくはHPを見てほしい。
奈良なんだから、鹿で売り出さんのかい、と思う私は古いのでしょうか(^^;)。
まあ、現実問題として、鹿より猫の方がカワイイわな。鹿はドクダミをバリバリ食っておるわ、チラシまで食う。観光ポスターは鹿ばかりで、これはオシャレでカワイイのだけど……。(どこかで分けてくれないかな。) http://nara.keizai.biz/headline/photo/683/
すでに猫目当ての客もポツポツ増えてきたらしい。サブカルぽいノリで新たな町おこしというわけだ。
イマドキ、歴史や自然で売り出すより、アニメやアイドルなどオタクっぽいサブカルチャーで仕掛ける方が、一発狙いになるかな。
ところで、猫の町と言って思い出すのは、ボルネオ、正確にはマレーシア連邦サラワク州のクチン。州都だが、クチンとはマレー語で猫の意。ここを納めた白人王ブルックの嫁さん、つまり女王が猫好きだったからとか、嘘か誠かわからないが、そんな街の名から、猫博物館があったり街中に猫のフィギアがいっぱいある。
http://homepage3.nifty.com/buckybecky/kuching.htm
私は何度もいったが、古いコロニアル洋式の建築が美しく、華人街とサラワク川のウォーターフロントがマッチした美しい町だ。そんなに猫が多いとも思わないが、猫の町で売り出している。いっそのこと、奈良町と姉妹提携したらいいなあ。
もう一つ、水木しげるの「河童の三平」にも猫の町は登場するが、こちらは怖い。三平は、この町で死ぬのである。
« 檜皮の需要と供給 | トップページ | スイス林業は世界一? »
「地域・田舎暮らし」カテゴリの記事
- 道の駅と富雄丸山古墳(2024.12.05)
- 熊野古道の雲海の村(2024.12.03)
- 道の駅「なら歴史芸術文化村」(2024.11.30)
- 流行る田舎のパン屋の秘密(2024.07.11)
- “秘境”よりの帰還(2024.07.10)
投稿: | 2012/06/07 08:10
ハヤシ……あったかなあ。
森もない。カレーはあるかな。
投稿: 田中淳夫 | 2012/06/07 10:20