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2012/06/03

新うさぎ小屋の時代

近所で、家の解体をやっている。

巨石を積み上げた敷地といい、かなりの豪邸なのだが、どういう事情か、家主は家を出て、遠くのニュータウンに転居するそうだ。跡地は3つに分譲して3軒の家が建つという。最近は、大きな家は流行らず、どんどん住居が小さくなる傾向がある。

その解体現場を覗いてみた。

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基本的には和風の家だ。その家の解体された部材を見ると、なかなか太い無垢の木も使っているが、全体に外材だろう。見た目ほど立派な造りではなく、いかにも昭和に建てられた付け刃の数寄屋造りも混ぜたような家だ。
グラスウールも目立つし、在来工法である。おそらく建築されて40年たったかどうか。

木材としてはもったいないと思う。強度的にはまだ使える構造材も、ゴミにしてイチから建て直すのだ。

ただ、今後は豪邸の時代ではないな、と感じる。お金持ちが大きな家を建てたがるのは勝手だが、核家族も進んで小人数世帯が増えていくことを考えると、大きな家をステータスにする時代ではないだろう。

減築」という言葉も生まれている。増築の反対に、既にある家の間取りを削って、小さくすることだ。住む人の人数が減ると、その方が日常的に扱いやすく、固定資産税や保険代なども減る。これも断捨離の一種だ。

かつてアメリカだったかヨーロッパだったか、「日本の住居はウサギ小屋」と書かれた報告書が見つかって日本人は憤慨したが、実は自慢すべきではなかったのか。むしろウサギ小屋スケールの方が、住み心地がよいのではないかと感じる。

以前、取材した70代の女性は、都会の家を売って、田舎に3室しかない家を新築していた。その方が住みやすいからと。

幕末の探検家であり、北海道の名付け親として知られる松浦武四郎は、晩年「一畳敷」の庵を作った。寝て一畳、起きて半畳、の世界を現したのだ。

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現在は、国際キリスト教大学のキャンパス内に残されているんだっけ。



じつは、私もこうした狭い部屋に憧れる気持ちがある。寝たまま、どこにでも手が届く世界って、楽しいじゃないか。とくに今なら、ノートパソコン1台あれば、何でも片づく。本当に一畳の書斎は可能だろう。

一畳敷の個人部屋を連ねて、一家の住宅を建てるのはどうか。これこそ現代のウサギ小屋だ。今後の日本社会を考えたら、新しいウサギ小屋住居を提案する構想はないだろうか。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

今、二階建ての一軒家に住んでますが、
上り下りが大変で・・・。
(すみません、一応若いのに・・)

平屋がいいなあと、
毎日思っています。

ちなみに私の地元、東京都大田区では、
土地が狭いので、3階建ての一軒家が、
結構たくさんにょきにょきと建てられていました。
今考えると、住むのに3階は・・・・・って、思いますね。

山鹿は平屋が多いです。
うらやましいです。
主婦的にも、家は最小限の広さでいいです。

2階建ての一軒家に住んでいる、と言えば、かつては憧れだったのに(^^;)。

3階建てでなくても、ニュータウンには斜面が多いせいか、「雛壇」と呼ぶ道から数段登って玄関がある構造の家が多いですね。これは、高齢者にはかなりこたえます。バリアフリーにならない。母親も、この前ここで転んで大騒ぎになりました。
今後の家づくりや改築の大きなテーマになりそうな気がする。

コンパクトマンションは増えるているようですね。
https://www.sumai-surfin.com/member/wmbbs/wmbbs.php?b=40&o=333

高齢者は徒歩での買い物に不便を感じる「買い物弱者」もかなりこたえます。
http://cse.primaff.affrc.go.jp/katsuyat/

上記のコラムは、(コンパクト)マンションを資産として考えているようですね。投資とか転売とか……。

高齢者や独居者の終の住まいとしては、住居は小さくなっていくのが必然ではないでしょうか。

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