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2012/07/18

京都のセミナーでスイスを思い出す

今日は、「スイス」の番外編。

というのは、京都で開かれた「地域から持続可能な社会をつくる~100%再生可能へ!欧州のエネルギー自立地域」なるセミナーに顔を出したからだ。

目的は、ここに演者の一人として出席した滝川薫さんに会うこと。

彼女は、スイス視察のガイドであり、参加者である、という不思議な立場。もともとスイス在住の環境ジャーナリストなのだが、スイスで環境建築やエネルギー関係の講師を務めながら、前半の近自然森づくりの視察に参加したのである。

私との関係は、2年ほど前、一緒に岐阜の林業ツアーに参加した間柄である。そこで知り合い、スイスで再会。そして、すぐに日本に来て東京や京都、山口に講演で回るというので、顔を出したのである。

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残念ながら、セミナー中の写真はない。撮るな、と言われたからだ。

セミナーやシンポで写真を拒否するなんて……私なんか、シンポの壇上から会場写真を撮っているぞ(笑)。

そんなわけで、この写真は、まだ始まる前に撮ったもの。

今回のセミナーの主催はNPO法人環境市民で、滝川さんのほか、池田憲昭・ドイツ在住ジャーナリスト、村上敦・ドイツ在住環境ジャーナリストが出演。

滝川さんの話は、「未利用エネルギーの利用」という、いわゆる廃熱や環境熱の利用であり、これは我々の視察でも部分的に見てきたものである。

そして池田氏は、梶山恵司氏と組んで、ドイツ林業を紹介し森林林業再生プランにつなげた一人として知られている。今も、ドイツのフォレスターを日本に連れてきているなあ。
で、話は「木質バイオマスの有効利用」。当然ながら、ドイツと日本の森林・林業の比較が行われる。

ただ、この話、私は「木質バイオマスなんて、再生可能エネルギーの主力になれないよ。使うのもカスケード利用が大切で、林業の活性化が先だよ。使い方も熱中心で、発電なんかやっては無駄だよ」という話だったと解釈した。

ま、そんなこと日本にいてもわかっているのだが、なぜか日本では木質バイオマスで発電することばかり考えているワカランチンが(政府や市民に)多い。回りくどくなく、もっと声を大にして言ってほしい。

ともあれ、旧交(と言っても、スイスで別れてから3週間ほどだけど)を温めたのである。そして、スイスで何を視察していたのか、少しでも思い出す努力をしたのである(^^;)。

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森から見た「スイス」」カテゴリの記事

コメント

電気が好まれていると言うより、「火が嫌われている」方が強いのかなと、東日本大震災後にふと感じたことがあります。オール電化した家が停電で不便になって、何故わざわざそんな所まで電化したのかというと、結局お年寄りがいる家などで「火を使わせたくない」という理由だとか。

何だか「羹に懲りて膾を吹く」みたいな話ではありますが。

ヨーロッパは、今も薪ストープが主流で、火のある生活みたいです。
そしてエネルギー源を多種類に分散させつつある。
なんでも画一化したがる日本と正反対ですな。

写真撮影の可否ですが、
たまたまその主催者だけなのかもしれませんが
講演側がフラッシュやシャッター音をきにして講演に集中できなくなる、
聴講側がフラッシュやシャッター音で集中できない
から、
という理由を聞いたことがあります。

記者会見のようなバシャバシャとるわけでもなく、そもそもそんなことで集中を欠くようなことはないのだと思うのですが・・・・。
講演者が嫌う場合もあるのかなあって。
でも、山を扱っていて、そんなことを気にするようではやってらんないだろうし。。。。

講演会や発表会などはフリーにして(多少の気使いはしてもらうとしても)
どしどし情報を流してもらった方がいいような気もします。
私のように勘違いを垂れ流す人がいるのを抑制しているのかなあ(笑)。

>バイオマスで発電することばかり考えているワカランチンが(政府や市民に)多い
そのとおりですよね。日田に1万キロワットのバイオマス発電所があるのに、すぐとなりにちょっこし大きい同じものを造ろうとしている。政権の違いはあれど箱物行政と変わらんよ。
土佐の中嶋さんやバイオマスの泊さんも講演に来てあきれて帰ったんじゃないかな。
県と市の役人とそれに踊らされてる人に・・・

いや、主催者側は、ストロボ焚いて、何度も写真を撮っていましたよ。

しかもセミナー中に「脱原発」の署名用紙を会場に回す。これって、マナー違反じゃないですか。しかも個人情報さらしているようなものです。

つくづく日本のバイオマス利用は破綻していると思います。まさに箱もの行政だし、補助金目当てでしょう。
セミナーでも、「いかにケチケチ、小さなエネルギー源を掘り起こしていくかと欧州ではやっている」と伝えていたけど、日本は将来考えない一発狙い。

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