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2012/07/30

林業向きの人材って

少しスイスから離れようと思うのだが……

私に林業を教えてくれた山の師匠が、息子に後を継がす際、選んだのは三男だった。

もちろん、三男が「オレがやる」と言ったのである。長男、次男は別の仕事について村を出ていた。ただ、後に次男がもどってきたのだが、三男が社長のままで、次男は専務だったかに就いた。

その時の評が面白かった。

「三男は山仕事に向いていますわ。大雑把だから

大雑把が山向き特性か! とちょっと驚いた(^o^)。が、なんとなく納得できた。

山仕事と言っても、実は幅広い。しかも山ごとに条件が違う。クライアントの条件も変わる。それらに対応するには、大雑把に全体をつかみ、その度毎に違った対応をしなくてはならない。

間伐とはかくあるべし、とか、鉈の使い方がどうの、木はどちらの方向に倒すべき、かかり木の処理はこうすべし……なんて決めつけてはいけない。常に臨機応変

残念ながら、最近は林業関係者に、その「大雑把」さが欠ける人が多い気がする。全国画一、県内画一の施業なんてありえないのに、政府の施策や行政指導などのマニュアル、さらには研修会の講師の言葉に縛られている。もっと目の前の山の状況を自分で判断すればいいのに……と思うこともしばし。また、現場の作業をチェックする人も、あら探しするより大きな目標に合致するかが重要なのではないか。

……私の書いた記事(プログを含む)にクレームをつける人が結構いるのだが、言葉の定義とか表現の「ニュアンスが違う」とか、実に細かい(~_~;)。完全に自分の思い通りに書いてもらえると思っているのか。そもそも他人の意見をズレなく伝えることなどできるわけないのに、絡んでくる。こんな人は、林業に向いていない( ̄ー ̄)。

もちろん、大雑把といい加減を一緒にしてはいけない。根幹に関しては真摯であるべきだが、同時にファジーな対応も必要だと言いたいのだ。(ここでもニュアンスが違う、と言われるだろうか……。)

私も、かつては言葉の定義で議論したこともあるのだが、今は実に大雑把だ(^o^)。クレームに関しても、人は誤解されて当然、世の中は不愉快なことがあって当然、と表層の齟齬は気にしない。根幹はそうはいかないが。

私も、林業人に一歩近づいた(⌒ー⌒)。

……実は、そうした思いは、スイスのフォレスターを見ていて意を強くした。
基本、フォレスターは自分の預かった範囲の森をよくする・所有者のために利益を上げるという大目標に向かって、大雑把に取り組んでいる。手段にこだわらず、目的にこだわっているとも言える。必要なら、大木を伐る。環境関係の理由を持ち出して補助金も取る。あの手この手の販売方法を考える。臨機応変に対応する。
大雑把に捉えつつ、芯を狂わさない。

なにより誇り高い。自分で判断する。自信にあふれている。

どうも、日本はそれが苦手のようだ。

だいたい日本でもフォレスターを養成するといいつつ、その権限が極めて小さい。しかもマニュアル至上主義に陥りがち。それでは責任を持てない(持たない)し、やりがいも少なくなるし、労働満足度も低くなるだろう。給料以上に働こうと思いにくいのではないか。

ぜひ、林業界に大雑把な人材を(^o^)。そして、大雑把な制度を。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

大雑把もいいけれど、グレーゾーンが広い制度もいいかも。(^^)
グレーゾーンが広いヒト。。って表現は、う~ん。ちょっと危ないか。

灰色熊……グレーベア、グリズリーですか。大きいからなあ。

どうせなら、ティディベアをめざして「可愛い林業」指向するのはどう?  て、何の話題だったっけ。

本来は人材の前に制度が大雑把、自由度を大きくしないとダメなんだけどね。

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