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森と林業と田舎の本

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2012/08/14

死後、残るもの

古いパソコンを立ち上げる機会があった。ブラウザを開くと、「お気に入り」に懐かしいブログが入っていた。

森田稲子のブログ」である。

以前、このブログでも紹介したが、森田さんは第1プランニングセンターの経営者であり、会員誌「日本の森林を考える」の発行人でもあった。たしか若いころは全林協に勤めて林業に触れて、その後もずっと林業界に心を寄せてきた人だった。

彼女は、2009年12月に亡くなっている。独り身だったため、倒れた際に発見が遅れたことが致命的だったらしい。そして遺品も処分されたと聞いた。関わった人から伝え聞いたのである。

が、ブログはまだ残されている。内容は私との議論も含めて、森林林業に関することが詰まっている。

ブログは、本人が消さないと残されるんだなあ、と改めて感じた。こうした更新が止まったプログをサーバーの判断で削除することはあるのだろうか。その場合も、何か基準はあるのか。

私が、このブログや森田さんに触れた主な記事。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2008/12/post-1aaf.html

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2012/04/post-241e.html

私が急死した場合、残るのは著作のほかに、このブログかもしれないなあ。ああ、裏ブログもあるが。私の文章は、書籍や雑誌記事とブログで、あまりに違いすぎる、と指摘されたことがあるが、こちらも人格(の一部)なのよ。でも、こんな遺産残して大丈夫やろか。

ブログは一過性、というのが私の立場であり、だからこそ書き飛ばしているのだが、それを残していいのか・・・・。

盂蘭盆会にふさわしい話だったかな?

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コメント

うーむ。
コメントも遺産?として残るのだなあ。。

妙にしみじみ。
お盆だな。

世界コメント遺産というのを認定しますかね。
熊(♀)さんの抱腹絶倒のコメントは、候補に入りますぜ。

大学を卒業した頃、農家林家にならなかった私に、「畑は頑張れ、山はほとんど手をかけなくていい状況にしていくから」とオヤジが宣言していました。今でもまだやっています。多分好きなんです。山仕事。最近は、画像だけでなく、動画もとっているらしいです。山の動画なんですが・・・・。
爺さんは、30年周期ぐらいで山は(価格は)良くなったり悪くなったりする、って言いながら、なくなりました。そんな話を聞いて30年が経っています。ちなみに、沢ギリギリまで植えたことや収穫にとても苦労する

すいません。
続きです。
ような斜面に木を植えたことも反省をしている様子でした。その話を聞いた時には20歳ぐらいだったのでピンと来なかったのですが、役場で林業を担当して分かって来ました。

そうした言葉を残した祖父、父に感謝、ですね。
私は引き継ぐものも、引き継がせるものも何もないから、ある意味気楽かもしれません。まあ、相続手続きにはそれなりに苦労していますが……。

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