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2012/09/05

シラカバの名刺

スイスを訪れた際、フォレスターの案内で訪れた山は、崩壊地だった。そこにシラカバを植えてていた。もちろん土壌流出の防止のためである。

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崩壊地に立つフォレスターの背後に生えているのがシラカバ。



ところが、フォレスターは、ここに植えた木のほとんどが商品となって利用できると説明したので、私は「シラカバは何に使えるのか」と聞いた。私には、割り箸(~_~;)やチップぐらいしか、シラカバ材の利用法が思いつかなかったからだ。ほかに爪楊枝アイスクリームの棒なんてのもある。情報としては合板にも使っているとも聞いていたが、あまり品質の高いもののイメージがない。

が、答は「うまく育てると銘木になる」だったので仰天した。シラカバは、水分が多いし柔かい材質だから、建材には難しいはず。だがシラカバの銘木かあ~。(ただ通常のシラカバは、やはりチップのようだったが。)



 

さて、昨日まで訪れていた札幌では、「無駄なく木材を利用する林業」を提言したのだが、終わってから名刺交換した一人は、「シラカバのツキ板で作った名刺」を差し出した。空知単板工業株式会社の取締役である。

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これは、名刺の裏側の一部を拡大したもの。シラカバ材の木目を見てほしい。(名刺としては、3枚のツキ板の間に和紙を挟み込んで張り合わせている。)

 




なかなか、よい感じではないか。シラカバもこうすると銘木ぽくなる。白くて肌理が細かいから、紙の代わりに向いているかもしれない。

残念ながら、材料はロシアのシラカバらしい。北海道にもシラカバはいくらでも生えているが、こうした用途に向いた太さと品質のものは少ないとか。まあ、その点は残念だが、シラカバ材も高級材になる、付加価値を高められるということを証明したわけだ。

これまで欠点が目立って利用が少なかった素材を、技術を充分に活かして高品質のものをつくることができるようになっている。願わくば、価格が高くてもたくさん売れる人気商品を開発してほしい。

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コメント

ツキ板で、名刺や折り紙が作れるのだから、
次回出版の本の表紙は、これでいきましょう。
(と、勝手に決める)
う~ん。
価格が高くなって売れなくなるかしらん?
それとも、売れる?
冒険ですなあ。(^^;

むかし、東急ハンズで白樺の皮付の板30cmぐらいが5,6千円だったと聞いてびっくりした思い出があります。

大量に売りさばくのは難しいかもしれませんが、どこかに静かな需要があるかもしれません。

 大量に安く売るより、少量で高く売れた方が良いです。しかし、木を伐る方はいっぱい伐りたいですし・・・。色々な樹種をストックして置くと、注文的な需要に答えられて、こちら値段で勝負できるかもしれませんね。

 今考えられる木として、トチも数少ないですし、カツラも少ないです。地味にヤマナシノキ、キハダ、オオバボダイジュもこちらでは少ない木なので、太くすれば需要があるかも?いずれもこちらでは非常に弱い植生です。
 


 

う~ん、ツキ板の表紙か~。魅力的だ。版元に提案してみよう(^o^)。
でも、印刷に回せるのかなあ。

これまで、たいして使い道がないと思われた木材も、十分使えるように技術は進歩したんですね。そして新たな利用法もアイデア次第ではないでしょうか。

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