巨大キノコ……
昨日、長くかかっていた原稿のゲラ再校を終わらせた。
事実上、私の手を離れて、あとは刊行を待つだけの身である。近く発表するから、待ってね(^○^)。
そして今朝は、こちらも引っかかっていた原稿の切り口をようやく見つけて、目途をつける。あとは一気に書き上げよう。
というわけで、久しぶりに惚けようと、山歩き。とはいえ、昨日が台風の嵐だったので、あまり無茶はできない。舗装された道路と広い遊歩道だけにしよう。
実際、さすがの生駒山もかなり荒れていた。何本も木が倒れ、枝葉が散乱している。地道は泥の海だし、どこから湧きだしたのか、水筋がそこかしこにできている。
しかし、そんな嵐の後を歩くのも楽しい。
水たまりをよけて、すいすいと。
倒れた木をホイホイとまたいで先を行く。
垂れ下がった枝葉に顔を撫でられるが、雫で濡れるのも自然の息吹だ。
落ちている葉っぱも植物界の芸術だな。
鼻唄まじりに進めば、なんだか森の中に道が。これは近道……?
入っちゃいけないよ。草木は水を含んでいて濡れるから。泥だらけになるよ。
……入ってしまった。
濡れないよう、泥がつかないよう、細心の注意を払いつつ、しっかり足元を確認して進む。
このまま行けば、スカイラインに出るはず。ふん、すぐだ。
(あ、道が途切れた。)
こちらの木の下を行けば、ブッシュがないし、歩きやすいぞ。
なんだか暗がりだなあ。やっぱり密生した雑木林は健全じゃないなあ。
急斜面になったぞ。おいおい、こんなところを進んじゃ汚れるじゃないか。人が歩くルートじゃないよ。なんで、こんなところに入ったのだ(-_-メ;)。
……(中略)……
やった! 見事、道路に出たではないか。。。ぜいぜい。。やっぱり私は、(生駒)山歩きの達人だ。地図がなくても、目をつぶっても、思い通りのところに到達できるぜ。
その道路の側溝には、巨大なキノコが傘を広げていた。よし、今日はこれくらいにしといたろ。
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♪暗い緑は 骨が好き(ローリー声で)
いや、今回もよくぞご無事で。(^^)
投稿: 熊(♀) | 2012/10/01 22:57
さすがに良い案配の遭難ぶりですが、やや予定調和的な甘さもあるやに思います。プロの遭難家としての将来に一抹の不安を覚えました。新著は楽しみにしております。
投稿: 沢畑 | 2012/10/01 22:58
そ、遭難なんてしてません! 私は生駒山歩きのプロなのです。
第一級生駒山遭難師、じゃない、生駒山(…中略…)師です。
投稿: 田中淳夫 | 2012/10/02 00:06
なんだか大変なことになっていたみたいで。
私、テレビをほとんど見ていないので、
こういう時に無人島状態。
新聞はありますが、
熊本のニュース中心なので、
台風の被害について、
それほど報じられていませんでした・・・・
それで、被害の大きさをどう知ったかといいますと・・・・・
旦那が見ていたスリランカのニュース番組。
回りくどい方法で知ったのでした。
とにもかくにも、たなかさん、ご無事で何よりです。
投稿: みーふー | 2012/10/02 15:00
次回作に、この企画どうでしょう?
「~プロが語る~
シリーズ生駒山遭難記」
きっと売れると思うんですが…。
投稿: 勇者チョッパー | 2012/10/02 21:03
「~プロが語る~
シリーズ生駒山遭難記」
売れません!(キッパリ)
今度、スリランカを訪ねて、しっかり遭難したいと思います。
投稿: 田中淳夫 | 2012/10/02 22:11
そうか~、やっぱり…。
「~プロが教える~…」
の方が良かったのかな(あれっ、問題はそこじゃない?)。
それから、遭難って認めてる!!
(へへっ)
投稿: 勇者チョッパー | 2012/10/02 23:23