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2012/10/29

森と水資源問題の書評

先日、某通信社から、某書の書評を依頼された。

その本は、森林問題を扱いつつ、「外資が日本の森を……」を連呼する本であった。

で、私は、このブログの以前書いた、同書の前に書かれた本に関するページを示した。あの、コテンパンに、3度に渡ってケチョンケチョンに書きまくった、アノ本の書評である。

内容次第では、厳しい意見を書くことを覚悟ください。」と添えて返信した。

すると、「本書が書評にするのにふさわしいか熟考してみることにしました。」ということでペンディング。その後、どうなったのか知らない。私以外の人に書評を依頼した可能性もあるが、取り上げることを止めたのだろうなあ。

ちょっと惜しいことをした。ギャラは悪くなかったからだ(~_~;)。

それからしばらくして、知り合いの編集者から「外資が森を……」関係のマトモな本は知らないか、という問い合わせがあった。このテーマで本をつくることを考えたのだろう。が、探しても私がケチョンケチョンに貶している(~_~;)のを読んで、マズいと思ったのだろう(^○^)。

ともあれ、またぞろ「外資が森を……」論は続いているようだ。
そりゃ、リスク・マネージメントの点からは、とりあえず外国人が日本の土地を購入することに対する取り決めはしておいた方がいい。だが、その処置は、日本人にだって適応される。ろくでもない土地の扱い方をする所有者に対する手は整備しておくべきだろう。外国人を危険視しながら日本人なら見逃す了見の狭い発想には違和感を持つ。

何より、怪しい危機を煽りつつ、実はナショナリズムの昂揚に結びつけようという輩の手先にはなりたくない。

そして、明日。私はまた東京に行く。今度は参議院関係の勉強会だが、そこでもテーマは「森林と水資源」。こりゃまた。

やはり冒頭で荒唐無稽な「水狙いの外資」論に釘を刺しておかねばならないなあ。

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書評・反響」カテゴリの記事

コメント

 おお!?まさか最新の更新がこのネタとは・・・
そして、東京へ参議院での会議とは!
是非頑張って「でかいクギ」を刺してきてください!!

 しかし、このタイミングで中日新聞(東京新聞)の記事もある意味
タイムリーというか、なんというか・・・(^^;)

*重要な水源地 国で守れ 外国人の森林買収増加(10月29日朝刊)
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2012102902000119.html
(中日新聞の東京版「東京新聞」の伊東治子記者が書いたようですが、
記事の後半に「東京財団」の吉原祥子研究員にコメントを求めているので
まあ、内容は予想通りですが・・・(^^;))

 でも、面白いのは、ネット記事のタイトルは「国で守れ」となっているけど
中日新聞本紙では、「重要な森林を条例で守れ」が一番デカク書かれ、
その上に「外国人の水源林買収 増加」と黒背景に白地で目立つように
サブタイトルが書かれています。

 このへんの違いが何故起っているのかそれとも意味があるのか・・・

しかし、社会面でもない、生活面でこんな記事が・・・締め切りも十分に
社会面よりありそうなのに・・・なんで、東京財団の提灯記事書くかね~

 そういえば、IPS細胞の詐欺事件の大誤報問題。中日新聞は某通信社
の記事そのまま載せたので、結果として大誤報。手抜き仕事するから、
相手に騙されて提灯記事を書くことになるのだろうな・・・(^^;)
 今回も似た空気がします・・・(^^;)
(そういえば、あの大誤報事件も、読売新聞という、この「外資が日本の
森を!」記事書くところでしたね~(^^;)仕事しろよな~(爆))

事例を報告します。
①村外地主さんからの電話問い合わせ「山林を販売しようとしているが、外国資本が購入してくれるというので、話をしようと思っている。しかし、外国資本に売るよりは地元の町に買い上げていただいた方が地域にとっていいと思っているので電話した。こちらも急いでいるので、対応を回答してほしい。」(回答)「当町には購入する事業(制度)がないので対応できないが、外国資本が提示をしている価格、あるいは貴殿の希望価格を提示してほしい。」(先方)「ところで、山はいくらぐらいなのか?相場というものがあるなら、それで買ってもらえないだろうか。私は、地域のことを考えている。役場の危機管理意識が低いのには驚いた。これだけ騒がれているのに、外国資本へ販売してしまうことになった場合はあなたにも責任が・・・・・。」(回答)「・・・・・。(あとは省略、というかここでは書けない内容)」
②自伐林家面談にて「外国人が山を買いあさっているらしいから、水源を守るために町で山を購入することを検討したらどうだ。」(回答)「町内にはそういう事例がない」(先方)「お前が知らないだけで、大変なことになるぞ。もっと勉強しろ。」(回答)「・・・・・・。(あとは省略)」
このようなケースが、4月以降で多分5,6件あります。

>鈴木さん

 うわ~(^^;)やっぱり日本人が一番この「ブーム」に乗っていますね~
(^^;)今年4月以降で5,6件ですか・・・(^^;)
 例の本が出て、起きた詐欺事件(「大雪山」事件)でも思ったけど、
日本人の一番の敵は日本人・・・(^^;)

 閑話休題

北海道の知事は「外国人特派員協会」から例の条例の「説明」を依頼
されて、説明したそうですね
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/412778.html
 また、その条例のため、水源地の地主に郵送連絡したら、4割が
「不明」(爆)
*水資源地主4割不明 保全条例施行で道調査
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/410059.html

 ・・・外資にビビる前に、足元の日本人地権者の確認や管理をし、また、
「難癖」付けながら、我欲まっしぐらな人たちへペナルティなど、やるべき
事は多いですよね~(^^;)

4月から5~6件というのは、電話や対面で話をした記憶、立ち話を含めればもっと多いですよ。
あと、新聞社だったか、雑誌社だったかの問い合わせも1件か2件ありました。
でも、このような形であれ、山とか水源とかが話題になるというのはちょっと嬉しかったりもして、複雑な思いもあります。

鈴木さん、タイムリーな情報ありがとうごさいました。
今回の勉強会で、さっそく使わせていただきました。本当に、もっとも危険なのは「外資が森を」の噂をネタに儲けようとしている輩です。

ほかの皆さんも、何かネタあったら、チクリのメールくださいね~(笑)。
私の仕事を支える大きな味方です(^o^)。

田中様
想像されているとは思いますが、ブログへのコメントですので、このような超省略型の文章になっていますけど、実際の会話はえぐいです。
たぶん、問い合わせをしていただいた方はそれぞれの思いや心配(思惑で動いている方も1人いましたが)をしていますから、町の管轄の山を何も気にしていないノーテンキなバカ公務員というイメージで帰られた方もいるかもしれません。

聞きたいなあ(笑)。

本気で「外資」を心配している人もいるのでしょうが、本音は高く売りつけ自身が儲けることでしょうね。
そして、もし本当に外資が森林を狙っているとしても、「公有化しろ」という声こそが、もっとも美味しい話です。高値で買い取らせるのですから。
そんなこと、尖閣諸島の件で勉強すべきだと思うなあ。あんな岩だけの島が20億円で売れたのだから、元持ち主は笑いがとまらんでしょう。

 たかだかの役場の職員の判断よりも、「ちゃんとした取材と裏取りをしている前提の(ここは傍点付き)」新聞などの報道の方が信憑性が高いと判断している町民(国民)はいると思います(泣)。
 まだ、ごくごく一部ですが、私の職員としての資質を疑っている住民が出ていることだけは事実です(「もっと地域を守るということを真剣に考えろよ!町の職員として!」という声をいただきましたので・・・・)。
 あと、問い合わせをくれた町外の方は、苦虫をかみつぶしていると思います(笑)。
 前にもコメントさせていただきましたが、山に関する問い合わせや会話が少ない中ですので、こういう話をきっかけに山の話が森林の所有者とできるだけでもいいと思っちゃったりする今日この頃です。

そんなに「地域を守る」ことを目指しているなら、所有者本人が売らなければいいだけなんですけどね(笑)。外資をチラつかせて国や自治体に買い上げさせようということ自体が怪しい。

せっかく問い合わせをしてくれたのだから、揉み手をして迎えて、山林を守るために「金にならなくても絶対に手放さず、森の手入れを続けてくれ」と頼みましょう。愛国心のある方なら、同意してくださるでしょう。

>鈴木さん&田中さん

 はあ~しかし、実際に「そういった方々」と話すのは大変ですね~
(^^;)自称愛国者の皆様は聞く耳持たないことでも定評がありますから
大変なのは想像しただけで、ぞっとします(^^;)
 中日新聞&東京新聞の記者も「ちゃんと」取材して、こうした事例を
しっかり記事にして、外資の前に、「悪い日本人」に気をつける注意喚起
にこそ力を入れて欲しいもんですな~(^^;)
・・・東京で、東京財団と話すだけでなく!!(爆)(^^;)

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