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2012/11/29

群状間伐か皆伐か

最近、「群状間伐」なる言葉が登場しているようである。

こんな言葉、林業用語にあった? と思うのだが、すでに行われているのである。

間伐は間伐でも、群では何か?

さっそく、実物を求めてGooglemapで探す。

先に上げた高知県のものは皆伐だったとのことで、別のを探す。これは静岡県で見つけたもの。

Photo


こんな感じ。

一目でわかるだろう。列状間伐の一種なのかもしれないが、伐採幅がやたら広い。

群状というより帯状かもしれない。ただ、これは間伐として行ったのか、別の目的があったのかわからない。とりあえず、参考ということで。

通常の列状間伐も参考までに。(高知県)

Photo_2


これはまた、きれいに(;_;)列状間伐したものだ。魚の骨並に、見事な筋が間伐列として入っている。

それでも、おそらく3残1伐くらいではないか。見たところは、緑が保たれているといえよう。




なぜ、群状間伐なんて奇怪な施業法が登場したのか。

おそらく森林・林業再生プランの施行と軌を一にしている。伐採量を増加させつつ、低コストで行えるからだ。しかも、肝心なのは、これを「間伐」扱いすることだ。

林野庁が認めたそうだが(一説によると、この方法を各地に勧めている、指導しているとも聞く)、間伐扱いすれば、補助金が出せるのである。しかも間伐だから、再造林をしないでよい。

現在は、搬出量が増えれば増えるほど、補助額も増える仕組みだ。この伐採方法なら最高額が期待できる。

しかし写真見て、これが健全な森、美しい森だと言える人はいるか?

そして伐採跡地はどうなる?

再造林しないのだから、裸地-草地のままだ。その後、天然更新的に樹木が生えるかどうかは、土地の条件次第。(でも、この前の森林総研の研究発表によると……。)とにかく、跡地の今後がどうなるか注視して手立てを打たねば、この土地の将来はない。所有者は、林業を棄てるつもりなのだろうか……。

これって、皆伐地を間伐扱いして補助金を取る、一種の詐欺ではないか。逆に言えば、これを間伐だと認める林野庁は、税金の不正支出、あるいは無駄遣いをしていることになる。これこそ、事業仕分けで取り上げるべき代物だ。

ただ、このような伐採方法が生態学的に問題あるのか、皆伐が全面的にいけないのか、ということまで考察を及ぼすと、ちょっと私の中でも意見が交錯する。

この点については、長くなるので改めて。

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コメント

いつも愛読させていただいていますが、今回はいささか苦言を!
この写真の場所は、数年前に国有林が群状(傘状?)に皆伐をした場所です。現在は、その後植栽された針葉樹が保育の段階に入っています。国有林ですし、もちろんこれで補助金などもらっていたりはしません。事実確認もしないで、どこぞのいい加減な情報を垂れ流しているブログの情報を転載しないでください。なんなら四国森林管理局にでもご確認ください。

おや、そうでしたか。写真は、「高知県で群状間伐が行われている」と聞いて、Googlemapで探し、これか!と思って切り取ったものです。
これは、はっきり皆伐として行ったのですね。そして再造林もしているのですね。
ならば写真は訂正しますが、群状間伐が各地で行われているのは間違いないです。

改めて、現場を探して、可能なら写真も見つけましょう。

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