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2012/11/10

高コストの林業機械

八代で紹介されたフィンランドの林業事情もそれなりに面白いのだが、やっぱり気になるのは、ケスラーの林業機械。

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写真は、ケスラーのアタッチメントをつけたハーベスタ。実は日本仕様である。

性能値を示すと、玉切り直径550ミリ、枝払い直径480ミリ。ヘッド重量570キログラム。

これだけでは、どんなものかピンとこないのだが、特徴はストローク式であることらしい。

一般にハーベスタやプロセッサが丸太をつかんで、枝打ちや玉切りをする際に丸太を動かすのは、爪のついたローラーで繰るようにする。それを油圧(?)によるストローク式にしたという。例えば悪いが、シャクトリムシのように動かすわけだ。

すると速度は落ちるが、寸法を確実に測って玉切りできるうえ、低燃費なのだそうだ。しかも故障が少ない。日本の林業事情に合わせて、注文に従って設計したという。

まあ、機械の仕組みについては専門家に任せます(^^;)。

それにしても、やっぱり驚くのは、アタッチメントだけで千数百万円して、ハーベスタの価格の約半分を占めるということ。高いなあ。自前で購入したら、これを償却するのにどれほどの山を伐って、何立米の木材を出さねばならないのだろう。

ところで、

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こちらはキャタピラー九州が開発したチッパー。林地残材でも選定木でも竹でも、何でもその場でチップにできる。

写真の小さな方なら、軽トラの荷台にも乗るから、どこへでも運べるという。その場でチップにして、持ち帰るなり散布するなりOKですよ……と。

が、価格は小さい方でも160万円。大きな方は、その数倍。

いくら再生可能エネルギー全量買い取り制度で、チップが金になると言っても、この金額で元を取るのは至難の業だ……。結局、補助金頼みの購入になりかねない。

購入を助ける(ただし、もらい得の補助金ではない)、何かよい方法はないものか。機械化は悪いことではない。効率だけでなく労力や安全面からも労働条件を改善する。しかし、こういった価格だと、使い方に無理が出る。メンテナンスにも金がかかる。一般には機械化による高コストが林業を追い込んでしまうような気がする。

上記のハーベスタは、燃費やメンテナンス費を圧縮するのに効果があるそうだ。またカーボンオフセットのシステムを組み込んであって、排出するCO2を埋め合わせもする。また数年後の買取保証額をあらかじめ設定して購入するも可能だという。
何か、そのような仕組みをもっと活かして、例えばNPOや森林ボランティアでもやり方次第で購入できるような方法を提示できないだろうか。

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コメント

高コストの機械で、低コスト施業ですね
あんな高い機械使ってなにが低コストだ(゚Д゚)ハァ?
って初めて聞いた時は思ってました。(◎´∀`)ノ

補助金・・・・補って助けるお金ですよね
補うって事はメインがあるはずで、そこをしっかり自分の中に持っていて
そのうえで補ってもらって助けてもらえるシステムや考えを確立したいです。

高性能林業機械は、高価格林業機械でもあるのです(^^;)。

まあ、これらの購入は、補助金なしでは、採算合わすために相当稼働させる必要があるでしょうね。そこをなんとか工夫しないと、自然に過負荷を与えてしまう。
でも、本当に怖いのは維持費。燃料費やメンテナンス費がどれほどかかるかが重要になるんじゃないでしょうか。

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