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2012/12/17

オルタナティブな6次産業化は?

最近、農林水産業で流行りなのが、6次産業化

ようするにこれら1次産業は、それだけでは利益の出ない構造になっている。素材提供だけでは価格が釣り合わないのだ。その理由はさておき、そこで加工の2次産業、販売サービスの3次産業を加えて、6次産業にしようという試み。

単純に考えれば、生産者が自ら加工や販売もしなさい、という過労死しそうな話なんだけど(^^;)、何も全部一人で抱え込まずに各業界を連携させることも重要となっている。

が、そこでふと思いついた。

何も素材(1次生産物)の加工や販売と組むだけが、6次産業化だろうか

まったく関係ない業界同士が組むことは不可能か。単に異業種が何かプラスを考えた連携をめざすのではなく(もちろん、できるならしてもいいけど)、まったく違う業種があえて無意味にタッグを組むことは不可能だろうか、と思うのだ。いわば現在の縦連携ではなく、横連携

たとえば林業会社が、鉄鋼メーカーと組む。電気工事会社なんてのもいい。ほかにも農業とオフィス機器、漁業とアパレルとか。

事業にまったくつながりがなくてもよい。ただ、社員の流動や交流を行う。できれば資本提携もしてしまう。山で木を伐っている人が、ある時は店頭で服を売るとか(^^;)。

いや、無理に仕事をクロスオーバーさせなくてもいいのだ。ただ、普段は家電作っている社員が、「我が社はどこそこに山を持って林業もやってるんだぞ」と思うことが面白くないか。

考えてみれば、昔から山を経営するのは造り酒屋とか油問屋とか豆腐屋が多かったと聞く。(本当かどうか知らないよ。)また林業で設けた金で不動産業とか、銀行、百貨店業界に進出した山主もいる。ケンタッキーフライドチキンも、最初の日本進出時は、山主が引き受けたんじゃなかったかな。

今は立場が逆転して、トヨタ自動車が山林を持ち出したし、サントリーとか食品会社も手がけている。古くは商社も持っている。それはCSRもあるだろうが、必ずしもそうではなく、会社組織としての資産分散だったり、間接的ながら本業と森林につながりを持てたり。CO2の吸収源もいいが、何より持つことに意義があるとか。

もちろん、山で儲かればよいが、そうでなくても総体としての山林部門を持つことで、本業や社員教育、福祉にも役立つ。あるいは新規事業のヒントとか研究の場に使える……と考えているのだろう。

そんな巨大企業でなくても、中小企業間で横連携の6次産業化は不可能ではないと思うなあ。100万円200万円を山に投資する程度なら、個人商店でも可能だろう。もちろん林業家も、八百屋に出資するとか。いくら林業は儲からないと言っても、その程度は可能なはず。

そして、そうした異業種連携が、次の新規事業を生み出すかもしれないよ。森の風景にインスパイヤされたデザイナーが斬新な服をデザインするとか。林業家が八百屋で売る作物を焼畑で栽培するとかね(笑)。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

お説に共感します。
『木』だけを取り上げるのではなく『森』=『山』を見よ!!ですかね。

山に資金があったころ(山が資本だったころ)は、山が異業種に仕掛けていたんですよね。不動産、会社(中小のメーカー)経営、流通業、単純に言えば出資など様々。
資金だけでなく、山自体がエネルギー供給基地だったことがあって、都市部との具体的な事象や物流を伴う関係が深かったのでしょうか(距離があるので推測)。
今は利害関係がほとんど見えないし、感じない状況ですが、徐々に山に関する期待感やイメージを持っていただいて、様々な業種の方が木に絡んでいただけたらありがたいです。飲食店の割りばしなど、その端的な例かもしれませんね。

なんだか、あまりに林業に執着しすぎるのもどうかな、と思うんですね。
山主も住民も、もっと広い目で森林地域を維持することを考えたら、大きく包含した仕組みができるような気がする。
それも大きなプランではなく、小金を融通し合うような方法で。

この前、町内のある温泉街(バレバレですね)の食堂に入ったら樹脂箸でしたので、割り箸を頼みました。商工会か観光協会に話をして、国産割り箸の導入を検討していただくことを決意しました。
特に、そこは観光地だし、そばが主体の飲食店ですので、こっちとしても譲れないところ。商工会の担当者は、いい感じの返事をくれました。
合意は、「樹脂箸で食うそばよりも割りばしの方がうまいに決まっている!」これで一致。あとは、その方の手腕です。

ご苦労さまです(^o^)。
こうした地道な努力をされる公務員が増えてほしい。

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