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2012/12/30

生き残り戦略

喪中に付き、新年の挨拶をご遠慮申し上げます。

年賀状も出しませんが、ここに多少の所感を記させていただきます。

今年は、公私ともに波瀾万丈でありました。
娘の進学と、それに伴って家を出たのに始まり、スイスの林業視察に参加させていただいたかと思うと、帰国後すぐに母が倒れてこの世を去りました。そうした雑務に追われる中、7年かけた土倉庄三郎研究をまとめて出版(『森と近代日本を動かした男』)にこぎつけました。そのほかにも様々な事象が我が身に降りかかり、はからずも「人生ってなんだっけ?」と考えるきっかけになりました。(大げさ)

2013年も、右往左往しつつ生き延びたいと思いますので、皆様、よろしくお願いします。

……ともあれ、何事も想定通り進まないのがこの世の習いらしい。

有為転変する世の中、生き残るには何が必要か。

ダーウィンは、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」と記した(あるいは言った)とされている。これが本当かどうか証拠はないようだが、彼の進化論的にはもう一つ、多くの子孫をつくるものが種として継続できる、というテーゼもあるそうだ。

自ら変化して時代に適応して生き残るか、多種多様な次世代を用意して、そのうちどれかが適応することに期待をつなぐか。

考えて決めたら実行できるものではないけれど、こうした生き残り戦略を心の片隅において、新年を迎えよう。

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コメント

私の場合:退職後の生き残り戦略?

私も今年は大学教員生活最後の年でした。
来年3月末で、31年間の長期に渡る大学教員生活にピリオドです。
あっという間の31年でしたね。人生の半分を女子大で過ごしました!
今年は、不整脈予防のための埋込型除細動器(=ICD)を6年ぶりに新しい装置に交換する手術を夏休み中に終えました。2000年にICDを装着してから、まだ一度も作動しておりませんが、万一不整脈が起きても除細動を掛けてくれるので安心です。一度は、あの世に行き損ねたことを時々思い出して、これからの人生は大切にしたいものです。
退職後は、杉に関する調査研究と大好きな魚釣りと自然観察に時間を費やすつもりです。
また、そちらにもお邪魔しますのでよろしくお願い致します。
え、来なくても良い、ですか?(笑)

女子大生活長過ぎた(?)男より

そうでしたか。お疲れさまでした……というのは、まだ早い(笑)。あと3か月間、頑張ってください。

「人生の半分を女子大で過ごしました」と書かれると微妙な気持ちに(^^;)。羨ましいような、怖いような。。。

みな、それなりの年になると様々なやっかいごとを抱えているものだ、と最近感じます。家族、健康、仕事、人間関係……。でも、生きていかねばならん。

年賀状なしですか?
大変な一年でしたね
年賀状、実はまだ、何も出来てないのです。
来年もよろしく・・・・・

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

実は田中さんとは10年以上前に某県で一度お会いしているですが、
またお会いできるのを楽しみにしております。

今年の元日はおだやかないい天気でしたね。
デフレ脱却、外交問題、医療費の高騰など問題が山積とも言えますが、日本人は日本人的に歴史的解決をするような、しないような気分です。
団塊の世代の一人として、まだまだ各分野で現役として活躍している方が多いですから、私もあと10年はなんとか生き残り一仕事したいと考えています、

突然ですが、アップルが電子書籍に参入するというニュースを見て、これからは印刷された本ではなくて電子本が次第に主流になるような気がしました。
田中さんの本なども、電子本にしてもっと安くしないと読んでくれる読者が限定されますよ。
2000円以下の本にしないと、一番本を読む年金生活者は買えませんよ。
よろしく!!

間もなく年金生活者となる市民より

某県……さすがにわかりません(~_~;)。せめて県名を教えてください。

世界はグダグダ言いつつ、変化を続けていますよ。今は、その痛みの時期なのかもしれない。痛みなしの治療などないのです。

でも、電子本は売れません。私の著作で2000円以上の本は、『森と近代日本を動かした男』だけです(笑)。1冊くらい買って……。それに電子本は正確には本を売るのてはなく、読む権利だけですから保存版にはならないのです。

ユーザーが購入しているのは電子書籍を読む権利であって本そのものではない。
ということですから、田中さんの本を所有するには買うしかないと。
なるほど。
ところで、すでに2000円以下の本はすべて所有しているのですが、
2000円以上の本はまず読んでからとなると、誰も買わなくなる?のかも(笑)

大変失礼しました。
1999年か2000年に、山口県で小さなイベントがあった時に一度お会いしました。
御著書「森を守れが森を殺す」にサインをいただきました。
その節はありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします^^

ようするに、しゃべりすぎ爺様は、『森と近代日本を動かした男』を所有していないということですね(~_~;)。
電子本に向いているのは、時事的な本・雑誌に、読み流す本、そして専門書のように部数か出なくて高く、しかも手に入れにくい本でしょうか。
小説のように愛蔵されるような本には向いていない。
さて、私の本はどこに……。

山口県のイベント……徳地かなあ。
今度お会いしたら、声をかけてくださいね。

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