新たな出版活動
昨日は、町に出たら、店舗の木質物について観察マーケティングしている、と大層なことを書いたが、実は観察するのは木質物だけではない。
当然のように書店を覗き、自分の本を探す(~_~;)。
今なら、当然『森と近代日本を動かした男』を探す。
昨日も大阪に出たからには本屋を覗くが……ない。
先日は奈良で再び探すが見つからず、また検索してみる……。
これによると「僅少」とあるが、どこの棚でも見つけることはできなかった。検索画面をよく見ると、「店員に尋ねろ」とあるが、さすがにその勇気は湧かなかった……。
尋ねて、存在しなかったらショックだろうから。。。
ところで、別の出版活動もしている。
と言っても、私の出版ではない。土倉庄三郎について調べるスタート時点でお世話になり、いろいろ人物も紹介してくださった人である。
その人物は、元大学教授の御年92歳。しかし矍鑠として元気で、もともと生物学者であったが、定年後は郷土史に取り組んできた。今もパソコンを操り日々調べごとをしては執筆し、それを印刷して自ら冊子も作っている。ぼけ防止だというが、なんの、その内容は相当含蓄が深い。自然科学的な目と、歴史や民俗に向ける目と知識が半端ではない。
その老学者に『森と近代日本を動かした男』を贈呈すると、これまでまとめた原稿を出版できないかと頼まれた。
さっそく目を通すと、なかなか面白いし、資料的価値も高いものだった。江戸時代の地誌を元に解題したもので、当時の山岳部の様子がありありとわかる。植生や動物も描かれているし、山村の風俗も活写している。
そこで恩返しではないが、出版への橋渡しを引き受けた。
さて、どうなりますやら。
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