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2012/12/05

店舗の木質をマーケティングする

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写真は、新装なった大阪の阪急百貨店うめだ本店の入っている梅田阪急ビルオフィスタワーの展望台(15階)。

こんなベンチ? が並んでいる。なんだか、日本全国スギダラケ倶楽部で発表された作品群を思い出す。

大断面集成材を使用しているが、絶妙なカーブを描いて、高さの違うベンチとなっている。またがって座る人もいる。

最近、こんな木材の使い方が目につくようになってきた。

私は、ちょっと繁華街に出ると、わりとウィンドウショッピングをする。デパートや専門店を覗いて回るし、扱う商品やディスプレイ、内装までチェックする。

ついでに店員の態度やお勧め口上もチェック。ほかの客の注目する点もチェック。

こうしたことで、世間のトレンドを計れるし、何が流行っているか売れ筋か、見えてくるものがある。……というと、まるでマーケッターの真似事みたいだが、ある意味マーケティングをしているのかもしれない、趣味で。

もちろんチェック項目の大半は、木材・木質物がどのように使われているか、だ。

ただし、一般の木材関係者の期待している建築や、せいぜい家具のレベルではない。

ここ数年の傾向で言えば、明らかに木装が増えてきた。店舗デザイン、インテリア、商品素材、ディスプレイ素材。みんな木材が増えている。それも、かなりの規模だ。あきらかにトレンドは木に傾いてきた。

単なる建材ではなく、世相に染み込むように木材が使われているのだ。

商業ビルのほとんどがコンクリート製だろうが、その内装には木材がいっぱいだ。壁材とかフローリングのような既成の素材ではない。むしろ、何気なく壁に板をランダムに打ちつけていたり、パーティーションが木製だったり、商品を置く台に丸太の木口円盤を使っていたり、まったく脈絡なく枝葉や丸太、薪を積み上げていたり。

今や木材を使った店舗のデザインやディスプレイは、「カッコいい」レベルに達している。

ただし、今のところこのようなデザインを行えるのは少数の意識の高いデザイナーであり、商店街レベルではない。あくまでお洒落な店の中に置かれている。
おそらく、デザインに使う木材の調達には苦労しているだろう。デザイン用に使える丸太とか薪とか枝葉を仕入れられる問屋はまだまだ少ないからだ。もしかしたら特注かもしれない。そして、おそらく多くの素材は外材製だ。

このことに気づいている人は木材関係者の間にどれほどいるだろうか。店舗デザイン素材という潜在的な、しかし莫大な需要が隠れていることに。

木材を、国産材を使ってくれ、と叫びつつ、今までとおりの角材と板材を出荷しているだけではないだろうか。もちろん一人の業者が扱っても、デザイン・ユーザーにはなかなか届かない。しかし、放置すれば隠れた需要はしぼむか、外国製に流れてしまう。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

魅せる木材の使い方、まさしく莫大な潜在需要だと思います。しかも、他の素材や外材でやってしまったものは当分模様替えはしないと思うし・・・。
短期間で模様替えするような部分なら、もっと短期で需要が回りますよね。
ディスプレイ関係とか。
そもそも、それに使う素材は木材ではなくてもいい所に木材だとかっこいいという感じになるレベルで。
そして、「どこも木材を使っているけど、うちはこうだよ」レベルになっていくと頼もしいです。一過性ではなく、ずっとそうなっていくような感じに持って行くのも重要でしょうから、徐々にそうなっていく方がいいのかな。

別に「ディスプレイ用」の木材を考えなくてもいいんです。それを考えるのは、デザイナー側。
店舗デザインを取り扱う業者と人脈を通じ、注文があったときにすぐ揃える備えを持つこと(そのための人脈も構築しておく)、それが肝心でしょうね。

既にご存じかもしれませんが、代官山と太宰府のスターバックスの木のディスプレイが秀逸らしいです。

僕も今、知りました・・・happy01

私のところにも、半年前ぐらいに代官山スタバの情報が来ていました。
見に行けば~、やれば~、っていう感じです。
まだ、行くことができていませんが・・・・。

個人的には大阪スープストックtokyoの使い方も好きです。

みんなチェックしてますねえ。
素敵な木装は、大いに取り上げて注目しましょう。人気を呼べば、さらに伝播します。

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