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2012/12/27

アベノミクスって…森林・林業再生プランみたいなもの?

安部内閣が成立。

そこで話題になっているのが、アベノミクスこと、インフレターゲットによるデフレ脱却政策だ。
物価を上げる(インフレを意図的に引き起こす)ことを目標にする手法がうまく行くか、ハイパーインフレを招く恐れがあり危険すぎるのか、あちこちで侃侃諤諤。

私は必ずしも否定はしない。これまで20年もの間、デフレ対策をやって来て、それらはいわば漢方薬的に軟着陸を目指したが、どうにもうまく行っていない。そこで劇薬を投与(あるいは手術)しようという発想だろう。リスクがどれだけあるのかわからないが、検討するのはよい。実行は細心の注意を払いつつ慎重の上にも慎重にお願いしたいが……。

そもそもインフレターゲット論は、以前から経済政策に根強くあり、各国で実施されている。日本だって、たとえば小泉内閣発足時にも舛添氏(後、議員)が盛んに唱えていたことを覚えている。が、小泉首相は一顧だにせず実施されなかった。不良債権の処理を最優先課題として経済引き締め策をとる路線では、採用されなかったのだ。

が、今回はなりふりかまわず、一か八か、やってやろうといったところだろう。そこまで追い詰められたのかもしれないが……。

この政策を私も完全に理解したわけではないが、アベノミクスは、まず通貨の供給を増やすことを狙うわけだ。供給が増えれば、自然と需要も増えて景気がよくなり給料も上がる……あれ? この理屈はどこかに似たものがあったぞ。

そうだ、森林・林業再生プランだ!

糞詰まりの日本林業を打開するために、まず国産材を大量・安定的に供給する体制をつくる。そうしたら自然と外材と置き換わって需要が増え、林業現場は活性化し、森林も健全になるではないか……という考え方と同じ?

すごく安直な比較か(^^;)。

だが、先んじて実施した森林・林業再生プランの結果は、かなり見えている。大量供給はできたが、需要の喚起が追いついていないのだ。それが材価暴落を招いた。いわばハイパーインフレ状態。そして森林自体も、量と低コストを目指す施業により荒れ気味である。

国産材需要を増やす政策としては、木材利用促進法のように公共事業に木材を多用させる方策を打ち出すほか、再生可能エネルギー固定価格買取制度のように、木質バイオマス発電の推進がある。

これって、ようするに税金で木材を使う、あるいは税金まがいの電力料金上乗せで未利用木材を使わせる方法だ。

日本経済全体で同じ理屈は、住宅のほか車や家電のエコポイント制度があった。だが、これらが需要の先食いを引き起し、エコポイントが終了した途端に販売不振に陥りメーカーを苦しめている。しかも売れているうちにすべきだった、次の販売戦略の展開(新商品開発など)を怠ったツケがずしりと回ってきた。
国の介入によって、巨大化したグローバル経済を思い通りに牽引するなんて思い上がりだったのかもしれない。

林業分野も、その裏返しが懸念される。税金で国産材を強引に買い取ったり価格を下げても、補助がなくなれば落ち込むだろう。本来は、国産材が買いたくなるように民間需要を喚起することではないか。

アベノミクスに期待したいのは、供給だけでなく需要喚起だが、それも国が作り出すのではなく、民間から引き出すような政策だ。規制緩和、起業推進、新分野開拓(研究等の後押し)などだろう。

失敗した?林業の轍を踏まないように……(~_~;)。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

インフレターゲット自体は悪くないのですが、個人消費が伸びないなかでやっても、期待した効果は出ないでしょうね。
まともな就職口がない(フルタイムで働いても得られる金額が生活保護より低い)とか、何歳になったら年金がもらえるのか判然としないとか、将来への不安だらけなのに、消費が伸びるわけがない。多少のインフレでは、現金を手放す気にもならないでしょう。

需要喚起なら、まず投入する資金を全部給料など個人収入に反映させたらいい。一般消費は伸び、それが供給を生み出すという逆アベノミクス理論(~_~;)。あ、これはベーシックインカムであり、民主党の初期の政策(子供手当てなど)にあったなあ。

ま、私のようなフリーには幸薄いですが。。。

まじでベーシックインカムやれば解決すると思います。
1人毎月15万円支給するとして、年に230兆円。従来の社会保障費のうち年金・失業・生活保護を包摂すると考えれば、正味の増加分は年170兆円。意外と大したことない。
初年度は月5万円ぐらいとかでも、だんだんみんなに実感が湧いてきたら、確実に消費は増えます。景気がよくなって、税収アップ、財政改善。貧困は根絶。
公共事業とかいって企業にお金をまいても、給料が上がる保証がないので、うまくいかないと思います。最低賃金改定(場合により事業主には賃金補助)のほうが経済対策としてはずっと安くて効果的だと思います。

ベーシック、庶民に金ばら撒いても設備投資に回らないからなあ。

「花見酒の経済」になりかねない。金渡すより、貸し付けたらいいかも。ただし無利子で。経済よくなったら返すこと(笑)。

来年度の予算で他の市町村とか民間の施設(どこかの企業のロビーとか、銀行待合とか)でこのような使い方をができるよ!というよな展示を兼ねた什器類の入れ替え事業を画策しています。
設置対象施設の管理担当部局との調整はできました。
なんとか、波及効果が生まれるような事業に仕上げたいです。

バラマキ必至、となると、受け皿づくりが急がれますね。
できれば、その予算をわが町の産業と結びつける画策も必要でしょう。
まさに「需要づくり」!

健闘を祈ります(笑)。

わが町には小さな製材所(建材しか挽けない、人工乾燥機なし)が2軒しかなく、建具屋さんに声をかけたところやはり請負仕事での反応でしたので、何度も山に足を運んでくれる町外の家具工場との連携で考えています。
そんな連携先(わが町との共同開発を主張してくれたりする間柄)が年間1軒程度ですが増えています。工場は販売ノウハウがないので、そこをどうするかということですが、これも自社の仕事として頑張ってくれるところでないと公と組んで仕事はできていかない。その流通を作るのが至難の業です。
町民にも(林家や事業体)手応えが感じられ、連携先にも手応えを提供でき、訴求性がある仕立てを心がけます。
雑貨とか家具はめちゃくちゃ原木消費量が少ないですから、未だに批判を受けるところがありますが、徐々に理解も広がっているかなあと勝手に思ったりもしています。
予算のヒアリングでは執行上の注意(制約)を受けましたが、仕立てには影響が少ないので一安心です。
さて、民需誘導、近隣市町村への波及が無意識に意識されるような仕立ての工夫が始まるわkですが、これも至難がつきまとうでしょう。イメージは持っていますが・・・・。

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