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森と林業の本

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2012/12/24

無印良品の木の使い方

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写真は、東京・有楽町の「無印良品」店で見かけた木のインテリア。インテリアと言ってよいのかどうか……。

無印良品は、かなり木の内装が多いと前から感じていたが、この巨大店舗には子供の遊び場所が設けられていて、その一角は、見たように木の檻、もとい囲い(~_~;)がされてある。

ここまではいい。気になるのは、その中にある木製のヘンなもの。

椅子(ベンチ)? いや、そうではなさそうだ。モニュメントという代物でもない。

あるいは遊具か。実際、「使い方」は、こんな感じ。

004


幼児が気持ち良さそうに触っている。これで子供がおとなしくして店内を走り回ったりしなかったら、保護者も店員も有り難いだろう。

子供側の気持ちとしては、もしかして、ぬいぐるみ感覚かもしれない。木のぬいぐるみ! 




ともあれ、曲線の木の塊である。近くで見ても継ぎ目が見えなかったが、まさか無垢なのだろうか。だったら、巨木の材を使わねばなるまい。うまく集成しているのかな。

木製品を、触覚を大事にして作った品である。

もう一つ、私が感じるのは、形だ。木材は基本的に細長いものと思い込んでいる。それは樹木の幹から得るものだから当たり前なのだが、それがデザインを固定しがちではないか。
鉄やコンクリートなら、自由自在な形を生み出せるのに、木造になると、ある種決まりきったデザインになってしまう。

しかし今の技術では、もっと幅広い形が可能だ。たとえば木製の塊、つまり巨大なキュービックを作ることは難しくない。

仮に縦横高さが1メートルの立方体を作ったらどうか。そんな素材を、建築家やデザイナーに示したら、途端に彼らの想像力を刺激して、あっと驚く設計や形状の商品を創造してくれるんじゃないかなあ。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

この木の塊、大分を拠点に活動している造形作家・有馬晋平さんの「スギコダマ」です。東京だと四谷の東京おもちゃ美術館にある「赤ちゃん木育ひろば」にも何点かありますよ。
http://obidara.exblog.jp/18066105/

3Dプリンタで木材を扱える時代も近いかもしれませんね。

やはり作家の作品でしたか。
作家の作品となると、価格が跳ね上がるので、なかなか普及しないんですが、デザインを買い取って、3Dプリンタで成形できるようになったら、ある程度の量産ができるようになって、価格を下げられないかな。

加工が容易、目にやさしい(光反射率)、良い香りがする、肌さわりが好い。
木の良いところが全面に出ていますね、実はイチバン木らしい製品(作品ですか・・・)だったりして。
随分以前にオークビレッジだったか柿谷さんだったか藤門弘さんだったか忘れてしまいましたが、「子供はいつの間にか自然と木のテーブルに乗って遊んでいる」って雑誌で読んだ記憶があります。DNAの中にあるんですかね、「木と遊ぶ」ってのが・・・

スギコダマ。
東京四谷にある
東京おもちゃ美術館にも何個かあります。

私も少し遊んでしましました。

そう、東京おもちゃ美術館の「赤ちゃん木育広場」にビッグスギコダマがあります。
でも3歳以下のお子様と保護者の方のお部屋ですので、ご了承ください。見学は相談に乗ってくれるのではないかと。(どこのもんだ、わたし)

個人的にはビッグスギコダマに抱かれつつ、ワインが飲みたい…。

東京おもちゃ美術館の回し者ですな(笑)。
それより、結局集成材なんですかね?

しかし、スギコダマに抱かれるのは無理があるかと。4つくらいで取り囲んだら……押しつぶされます(^^;)。ただっちさんは、「抱きしめる」方が似合うかと。

いえいえ、巨大な杉そのものですよ。無垢材100%。
作家さんがチェーンソーをふるいます。
あ、倒すんじゃないですよ。形を削り出すってことです。

なんだ、ちょっと残念。巨木を使うなら、誰でも手に入らないし、価格も跳ね上がります。根株など端材を使うならいいんですが。

作家は「良い素材」にこだわったり、作り方にも流儀があるのでしょうが、木質素材普及の点からは、捨てているようなものか、どこにでもあるものを利用して、製造もNC旋盤使うなり、簡単にしてほしい。

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