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2013/01/03

めざせ、森林ジャーナリズム

新年を迎えて、人並みに抱負を語ろうとしたが、何も浮かばない(~_~;)。

せいぜい今年も「渾身の1冊」を出版したいなあ、という毎年変わらぬ希望。年々環境は厳しくなるが……。

では、テーマは何か。気分的には、そろそろ林業論を脇に置いて、森林論に広げたいと思っている。どうも、最近は目先の林業(の政策)を評することを求められがちだが、それは本来私の役割ではないように感じるのだ。

「森林ジャーナリスト」を名乗っているのは、森林に関わることを広く扱いたいからであり、現在の林業事情を追いかけるのなら、すでにある「林業ジャーナリスト」「林政ジャーナリスト」などを肩書にすればよかったのである。その方がお仲間も多いようだし。(林政ジャーナリストの会もある)

しかし、それでは「日本唯一の森林ジャーナリストにして、日本一の森林ジャーナリスト」を名乗れなくなるのよ。

森林ジャーナリズムとは何か。ということを論じだすと長くなるし、まだ定めかねている面もあるのだが、とりあえず森林という存在を人との関係性から論じたいと思っている。つまり、林業はその中に包含される一部分にすぎない。そこにあまり拘泥すると、全体像を見誤る気がする。

これは直感である。しかし、林業関係者と議論すると、その点に引っ掛かりを感じることが少なくなかった。

世間の私に対する需要は「林業論」の方が多そう(-_-)だから、これは厳しい選択かもしれないが、年末に本ブログで「樹木の時間」について触れて、「目先の事情で動いては駄目」と論じたばかりである。

ここは、あくまで「森林ジャーナリズム」の確立を目標にすべきかもしれない。確立する前に干上がるかもしれないけれど……(;´д`)。

とはいえ、「歯を食いしばって」というのは私に似合わないので、「もっとしなやかに、もっとしたたかに」(往年の名画みたい)ほどほどに取り組みますか。

ああ、書いているうちに、人並みの「年頭所感」になってきたよ。

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コメント

浅学で恐縮な質問ですが、海外(特に欧米)には「森林ジャーナリスト」的な分野を生業とされてる個人や法人はあるのでしょうか?

いやあ、知らないですねえ。当然、研究者などはいますが。。。

林業から森林へと、関心を広げられるのは必然の成り行きでしょうね。
より広い視野からわが国の森林生態系を考える方が、林業だけを取り上げて論じる陥穽に落ち入らない術だと思いますので。
これからが森林ジャーナリストの先駆けである田中さんの真骨頂が発揮出来ますね。期待しておりますよ〜(^|^)

もともと「森林」をテーマにしていたのに、気がつけば林業三昧……という気がしないでもありません。
ま、食えなくなったら、しゃらっと、目先の林業論に舞い戻ります(~_~;)。

林業と森林の両立、じゃないでしょうか
森林の環境・文化と林業の両立、ともいえるかも

世間に求めている「環境と経済の両立」を、自分の中でも達成しないといけません(笑)。

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