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森と林業の本

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2013/01/09

伐採の前後に……

本日は、久しぶりにチェンソーを持つ。

毎年、この季節になると、伐採に勤しむことになっている。目的は、シイタケ栽培用の原木調達。つまりホダ木の元である。

毎年2本ずつとささやかな量なのだが、だんだん適木が少なくなってくる。というより、重要なのは場所だ。じんりきだから、伐採より運ぶのが大変なこと、そしてチェンソーを使うだけに、音が響いてもいい場所。生駒山は、結構どこでも人がいるから、伐採していたら覗きに来られて、下手すると文句をつけられかねないのだ。

幸い、人家から離れつつ、車を寄せられる場所で、しかも急斜面の上の方に適したコナラを見つける。これなら伐採してそのまま下に転がせば、車のそばに落ちるだろう……。

チェンソーの使い方を忘れてしまったような……ま、それでも伐採そのものは簡単だったが、案の定、かかり木(;_;)。下向きに倒すと、広がった枝が、必ずとなりの木に引っかかるのだねえ。

結局、刻みつつ転がして落としていく。

伐ってみると、意外と根元は太く重い。あんまり長くすると、運ぶのに青息吐息だ。昨年みたいに「肩上げ曳き出し」で運び出す。そうしたら、車のそばで犬の散歩に来た女性にばったりと。。。。なんか、ばつが悪いぜ。

実に木材の収穫とは、伐る前にどの木を伐るか木と場所の選定であり、伐り方よりも倒し方であり、さらに運び出す手間であることを実感する。単に木の太さ長さだけでなく、出しやすさとかコストだけでもなく、最近は、他人の目まで意識しなくてはならん。

しかも、車に積んだら家に運び込まなくてはならない(これまた住宅地内なので、他人の目が気になる)し、庭まで運んだら置き場所に困るし、その後の菌駒打ちの準備もいるし、さらに木屑だらけの車の掃除が必要となる。そうそう、チェンソーの手入れもやらねば。。。。最後の方は切れ味悪くなっていたよ。

なんで、こんなことをやっているのか。伐る前にあれこれ考えたり、伐ることそのものはそこそこ楽しいが、その後にやることは、そんなに楽しくない。

「好きでない」ことをしなければならないのに行うのは、その前の「好き」なことの比重が高いからか。

ま、これが趣味の鉄則だなあ。

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コメント

結婚もそうかなあ(笑)

座布団1枚! いや、5枚、10枚!!

自家製のシイタケを食べておいでとは、知りませんでした。

山林所有者とか許可云々が本文読んだだけではよく分からないのですが、盗伐ではないですよね?

「文句をつけられかねない」とありますが、盗伐であれば立派な森林窃盗罪の可能性があります。

はははっ!

だいじょうぶ、だいじょうぶ!
このブログの「センセイ」は、
間違っても、盗伐のボロを書き込んでしまうほど甘くない!

ハズ…。

でも世の中には、
山に持ち主がいるってことを考えたこともない人がいることも確か。

うちの嫁さんがそうでしたorz…。

あっ、↑結婚前ですよ!

嫁さんの名誉のためにも。

一応、我が一族は、生駒山に山林を持っているのですよ。ま、境界線はあやふやだが……。

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