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森と林業の本

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2013/02/23

鹿森協会設立……(夢)

大阪・梅田で開かれたシカと森と人の葛藤というシンポジウムに顔を出した。サブタイトルが、~いかに森を育み、シカを管理するか~である。主催は、近畿中国森林管理局。

結構しぶいテーマに思えたのだが、会場は満員御礼。立ち見も出るほどだった。200人は越えていただろう。

内容は、はっきり言って、増えすぎて森を荒らすまでになったシカをどうするか、である。5人の演者は、みんな第一線でシカの生態を研究していたり森の防護に活躍している人々であり、なかなか聞き応えがあった。発表レベルは高い。

が、ここでは内容より参加者に目を配りたい。

都心で開いたこのシンポに参加した人は、どんな背景があるのだろうか。もちろん、行政関係、農林業関係者も多いようだ。が、それだけではない。研究者、あるいは動物保護の団体も来ていた模様。ハンターもいた。

あの、熊森協会のメンバーもいたそうだよ。シカが増えすぎているのは認めるのかね? 駆除もいいのかね? もっとも冒頭挨拶の中に「クマも増えている」発言があり、どよめいたようだが(~_~;)。

そして演者側も、微妙に農林業側と環境側(研究畑や動植物、生態系重視派)に分かれる面もあったかのようだ。

シカが増えた理由はよくわかっていない。が、林野庁の拡大造林に求めるなんて、時代遅れじゃねえ? 40年前に増やした造林地が、近年のシカ激増につながっているとは思えない。あえて言えば、昔からシカと人は対立していた。今はそれが先鋭的になっただけだ。

そこで、つい夢想した。

一つ、鹿森協会を設立しないか。シカは神の使いぞよ、シシ神を殺すと森も滅びるのだと訴えて寄付を集める。シカが好きなヒノキの苗を植える。ドングリもばらまく。……もののけ姫が出てきそうだ(笑)。

そこでアシタカとモロみたいに会話してみる。

「人とシカが争わずにすむ道はないのか」

「いかにも人間らしい手前勝手な考えだな。シカは森と生き、森が死ぬ時は共に滅びる」

「山人を解き放て。彼らは森で食っているんだぞ」

「黙れ、小僧。お前に林業家の不幸がいやせるのか? 猟師の悲しみがわかるのか?」

「分からぬ…。だが共に生きることはできる!」

こんな会話をしてみる(笑)。

真面目で、白熱したシンポの中で、こんなこと思いついていたとは、ボクの悪い癖。。。

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コメント

田中さんて、もしかしたら遠いところから送られる波動をしっかり感じ取られている方かと思っていたのですが、やっぱり感受性の高い方でありましたのですね。

一度、幣がひらひらした榊の枝を振りながら、教祖宣言をなさって下さい。たぶん、ありがたかって賽銭を投げる人が1000人くらいはいて、平均5千円を投げるので1講演当たり500万円くらいになると思います。

熊本県で演説の際は、私が露払いを務めて、手数料として賽銭の30%をいただければ幸いです。

ええ、感じるんです。森の放つ波動が。。。

教祖たるもの、賽銭など期待してはいけません。ましてや手数料などと……。シシ神は見ていらっしゃいますぞよ。ちなみに「お志」は有り難く頂戴します。なお、シシ神の好物は、金色のものだそうです。

ちょっとマニアックかなぁ。
こんな会話も思いついてしまった…。

「おれたちシカくう。そのシカくうそのシカくわせろ」
「森の賢者とたたえられるあなたたちがなぜシカなどくおうというのか?」
「シカやっつける力ほしい、だからくう。」
「シカを食べてもシカの力は手に入らない。あなたたちの血がけがれるだけだ」
「木…うえた木…うえみんなシカめ、森もどらない。シカ殺したい」
「わたしたちにはシシ神さまがついてる。あきらめないで木をうえて…」

もののけ姫ってよく出来てる~!

猩々とサンか! この会話もよくできているなあ。
すでにシカ食っている人は、シカをやっつける力がほしいんだ。

やっぱり最後は「生きろ!」かな。。。誰に言ってるんだか。

しかし、シシ神はシカの顔してるんだけど……。

シカ食ってますが何かw?

シカを食べてもシカの(繁殖)力は手に入らない……?

鉄分とたんぱく質の補給には最適です^^

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