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森と林業の本

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2013/02/26

土倉翁を求めて?

今日は、ちょっと不思議な人との出会い。

そもそもは先週の電話であった。

「田中、淳夫さんのお宅ですか」
「はい、そうてすが」
「あの、森林ジャーナリストの?」
「はい、そう名乗らせていただいています」

というスタート。話を聞くと、何年も前の新幹線の中に置かれてある雑誌「ひととき 」で、土倉庄三郎について読んだ、最近その記事を見つけて、改めてもっと知りたいと思って、執筆者を探したら、「生駒市在住」とある。そこでNTTの番号案内で、田中淳夫で探してもらったら、二人いて……。

そう、実は私と同姓同名の人が、生駒市内にもう一人いるのである。そちらに電話したが、どうも違うようだ、そしてもう一方に電話したのです、ということだった。

この人は、生駒山の大阪側である東大阪市に在住で、私が小学生時代に住んでいた近くだった。ただ、私のことは何も知らず、当然『森と近代日本を動かした男 山林王・土倉庄三郎の生涯』を昨年出版したことも知らない。

そこで拙著のご案内をさせていただき、本日手渡しすることになったのである。

有り難くお買い上げいただき、しばし喫茶店で話す。

なんと80歳であった。今も現役の会社社長。

座右に置いている本が、本多静六の「財産告白」で、先の「ひととき」の記事に、土倉翁は本多静六も援助したとあることで引っかかったようだ。

出身は兵庫県西部で、親の代は山に木を植えたという。まんざら林業に縁のないわけでもなかったが、そろそろ故郷に帰って、山の整備をしたい。これからご奉公する……という。

こんなつながりで拙著を買ってもらえるとは思わなかった。また土倉翁に興味を持ってもらえるとはね。

「ひととき」 の記事は、HPに掲載中。クリックしてください。

もっとも、盛り上がったのは、ご子息が私より3つほど年下で、どうやら同じ小学校に在籍していたことがわかったことか(^o^)。

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コメント

やはり地道にやっていると思いも知らないところにつながっていきますね。

土倉庄三郎には、とくに林業や吉野に興味がない人も引きつける魅力があるということでしょうか。

もっと、注目してほしいなあ。世間に知らしめる方法はないだろうか。

御著書拝読しました。興味しんしん一気に。父親の伯母が庄三郎の長男に嫁いでいます。若くして亡くなりましたが、実家に土倉家の写真があったので、コピーして出版社に送りました。還暦祝賀の写真など。大叔母が亡くなった後、嫁入り荷物が送り返されたので、最近結婚した伯母(父の妹)の孫が土倉へ嫁いだ時の打ちかけを着たそうです。

柳川様 本日、お手紙が洋泉社より転送されてきました。
ありがとうございます。興味深い写真がたくさんあります。改めて御礼状を書かせていただきます。

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