無料ブログはココログ

本の紹介

« 奈良県でバイオマスエネルギー? | トップページ | 「緑のオーナー」制度ふたたび »

2013/03/18

13年前の「新しい森林政策を問い直す」

ただ今、我が家の書庫のリストラ中。

膨れ上がった「資料」という名の紙の束を洗い直し、必要不要を判定して削っている。ようするにスペースが限られている中、圧縮しなければならなくなったからだ。
結構思い切りよく捨てているつもり(;_;)。ダンボール箱に何箱か処分した。が、全然片づかない。ようやく空いたスペースに、床に積み上げていた分を入れたら、あらキッチリ納まるのね……というわけで、結局は空きがなくなる(泣)。

その過程で、懐かしい?忘れていた?資料も見つけて目を通す。つい読みふける。今回は、その一つを紹介しよう。

題して「新しい森林政策を問い直す」。2000年6月に「農林経済」という冊子に上中下と3回にわたって記された論考。書き手は、当時の「林野庁国有林野総合利用推進室長」。今もこの部署があるかどうか知らないが、故あって名前は伏せておこう。

ただ長文だけに、内容をキッチリと正確に紹介する余裕がない。短くまとめるのも大変。

そこで、文章の見出し・小見出しを並べよう。これだけで、言わんとすることの多くが読み取れるはずだ。なお、全部載せるわけではなく、捨拾選択する。

上  「再造林放棄」が想起するもの

近代林業に引導を渡す
「再造林放棄」全国アンケート調査
「再造林放棄」はなぜ重大問題か?
   放棄地は優良造林地  公益的機能の低下  増え続ける再造林放棄地
産業振興と地域振興 (……環境ブームは不幸な追い風)

中   検証 間伐問題と相続税対策

間伐は本当に必要か? 
  温室育ちの後始末  間伐が不要な施業体系へ
集約型林業の終焉
  1代限りの経過措置 負け組の将来戦略  
山林相続税の是正は林業問題の要石か?
  山林相続税の現状 相続税は『100㌶超』林家の問題  山林面積と相続税額の相関   山林相続税は本当に問題か?

下  検証 ゾーニング区分と世界標準施業

ゾーニングを考える
  国有林のゾーニング  新しい民有林のゾーニング 現実的なゾーニングの考え方
新しいスーパー施業団地と伐採権制度
  長期伐採権  旧型施業に引導を渡す
新しい担い手探し
  森林資産管理代行サービス業  新しい頭脳と労働力 
国際化時代の新しい森林政策
  コングロマリットの出現  日本型林業の未来


 

結びとしての主張は、今後求められる林業とは

・自然を活かした「粗放的だが、よく伐り、よく育てる若々しい林業」である。
・日本型の手のかからない粗放的かつ合理的な施業が求められることになるだろう。

 
  

なかなかのものだろう? 今でも通じる点がいっぱいある。私の主張とかぶるところも大だ。当時、私も再造林放棄地問題を憂え、長期伐採権制度や粗放型林業を唱えた(今も基本は同じだけど)。

果たして、この10数年の間に何がどのように変わったか。振り返ってみると面白い。もはや「新しい森林政策」と呼べないが。 

これほど切れ味のいい論考書いていたのになあ。なぜ、その後この人は、うさん臭い森林セラピー基地づくりに踊り、今は「外資が日本の森を奪う!」と金きり声を上げているんだろうなあ。。。。

« 奈良県でバイオマスエネルギー? | トップページ | 「緑のオーナー」制度ふたたび »

林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

何か悪いものを食ったんでしょうなあ。。
(最後の3行に対して)

相当な悪食ですな。。。

もしかして、食ったのてはなく食われた?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/56984687

この記事へのトラックバック一覧です: 13年前の「新しい森林政策を問い直す」:

« 奈良県でバイオマスエネルギー? | トップページ | 「緑のオーナー」制度ふたたび »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

森と林業と田舎