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2013/03/25

花粉症報道で感じる林業誤解

まだ世間は、花粉症続いているんですね……(^o^)。

いや、新聞や雑誌、テレビでも花粉症の話題が今も登場するからですが。
無花粉スギ苗の実用化に遺伝子組み換えによる無花粉化。さらに花粉をつける雄花穂だけを枯らすカビ剤が開発されたというニュースまである。

でも、それらの記事を見ていると、林業に関して偏見というか誤解があるように感じる。それは花粉症が増えた理由の説明。

花粉症が増えたのは、「戦後の大造林で増えたスギ林が生長して、ちょうど花粉を生産する時期になった」からというのが基本で、それは間違いないと思う。が、その後に説明されるのは、「林業の不振によって、間伐や枝打ちがされないため、花粉をつける枝が多い」うんぬん。言外に、林業が盛んになり手入れをちゃんとすれば、花粉症も防げると言いたがっているようだ。

しかし、これ少しおかしいだろう。

そもそもスギは枝打ちしないのが普通だ。密く植されたスギは、自然に下から枯れた枝が落ちることが多い。一時期スギの枝打ちが流行ったのは、ヒノキを見習って高級材に仕立てるためだろう。でもスギを柱にする使い方は少ないし、今ではほとんどやっていないんじゃないかなあ。

また間伐も、伝統的林業地以外では、ほとんどしないものだった。戦前は無間伐施業が普通である。むしろ疎植(1ヘクタール1500本程度?)だったから、間伐はしなくても樹冠が広がっていた。おかげで花粉をつける枝が多かった?とは考えないのだろうか。

つまり、間伐遅れや枝打ちの有無を花粉症増加に結びつけるのは無理があると思う。やはり単純にスギの本数が増えただけのことではないか。

林業不振で手入れしないから花粉症増加 ⇒ 補助金出して手入れしろ と主張しているみたい。林業関係者には有り難い誤解かもしれない。

そりゃ、林業が活性化したらスギ林をどんどん伐採するから花粉症が減る……という考え方もあるが、活況なら伐採跡地にすぐ次のスギの苗を植えるかもよ(笑)。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

>>伐採跡地にすぐ次のスギの苗を植えるかもよ(笑)。
こちらでは、

保安林を伐採→所有者にカネがなくて再造林不可能→伐採許可を出した県の責任が問われるのが恐い→県林業公社や県に泣き付かれた?公団(森林総研)が再造林、または県がムリヤリひねり出した単独予算で上乗せ補助金を出す→主にヒノキを植えるも鹿・ウサギ食害に(ネット張ってもムダ)。そして杉檜以外の樹種は、「前例がない」「育林方法がわからない」「苗が高値(ウバメガシなんて杉檜の5倍(690円。山にいくらでも実が落ちているのに…)」「所有者が高齢者で杉檜以外の樹種はゴミだと思っている」等の理由でほとんど植林されない→結果
 伐採跡地にはスギが植林されま~す(笑)。ヒノキ植林も捕食はすべてスギ苗で~す残念…悲しくなります。


爆笑。

そう。スギよりほかの樹木を植えた方がいいと回りは思っても、スギ・ヒノキ以外の木を知らないという現実。

もしかして、花粉症対策の補助金でスギを伐採した後にもスギを植えているかもね。

素人考えながら、スギ・ヒノキで再造林するにせよ、林齢構成が花粉を産しない若年側にシフトすれば問題は和らぐのでは? 非常に気の長い話ではありますが。老齢林は速やかに皆伐・再造林して、材はバイオマス燃料として生かす道はないのかなあ。

若年構成の森では、肝心の林業が成り立ちません(~_~;)。今後は高齢林を増やしていかねばならんのです。
花粉に負けない身体をつくれ! というのは暴論かなあ(笑)。

(>ω<)/。・゜゜・ぶえっくしょ 東日本大震災の地震で山は黄色の煙に包まれた。単純に数が増えたなんて納得いかんわ。こいだけ外材に押しまくられて散々採算取れんちう話が蔓延しとるのにわざわざ杉植えるなぞアホやろ。いくら、檜を真似して云々ちうても枝打ちしてた頃は花粉症が少なかったのは事実。花粉をつけんモノを開発してまで使いもしねぇ杉を植えるちう神経が理解不能。倒木の始末すらしねぇから、ちと大雨が降るとダム湖を一面塞ぐ程の流木が出るなぞ、日本の山は異常である。

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