祠の彫刻
久々の生駒散歩。
今は住宅街になってしまったところにも、合間を縫うように棚田や藪、雑木林が残されていて、昔の里道が曲線を描いているところがある。そんなとき、大地の記憶が影のように立ち上がるものだ。
で、行き止まりだった里道を進むと、藪の中に祠があった。
何を祭っているのかもわからなかった。
多分、昔からの地の神様だろうが、いつごろ建てられたのだろうか。
しかし、よく見るとお堂には精緻な彫刻が施されていた。
こういった彫刻は、彫刻家ではなく、大工が自ら彫るものだそうだ。なかには名を残す名工もいるが、ほとんど知られないままの宮大工が大半だろう。
知り合いのフォトグラファー若林純さんは、この社寺彫刻を追いかけていたが、このところ、どんどん発表している。
「寺社の装飾彫刻 」という本は、いまやシリーズ化して出されているようだ。うらやましい(~_~;)。
この祠の彫刻は、この本に紹介されているほどのクオリティはないが、それでも見ほれてしまう。量産したにしても、簡単ではないだろうし、お安くもないだろう。それを、地元の人しか参らないような小さな祠に施すなんて、かつては信仰を集めていたのか、お大尽がいたのか。
探すと、身の回りにも木彫の魅力を感じるモノは結構あるよ。
« 上から目線で壁を越える | トップページ | 高野秀行トーク&サイン会に思う »
「木製品・木造建築」カテゴリの記事
- 日本橋に木造ビルが建ち並ぶ?(2026.06.01)
- 木材技術開発は……パネル化?(2026.05.24)
- 木橋の腐朽(2026.05.15)
- 公園木で薪生産は可能か(2026.05.12)
- ドラゴンの村にて(2026.04.23)
































今回は道に迷わなかったのでしょうか。緊張感が足りなくて残念です。
投稿: 沢畑 | 2013/03/02 10:06
うぐ。。……よくお読みください。「行き止まりだった」とあります。
小道を進むと、畑に出て、そのまま祠のあるところで行き止まりだったのですが、そのまま個人の住宅の敷地に迷い込みました……。
遭難ではないけど、不審者と間違われないかと緊張しました(^o^)。
投稿: 田中淳夫 | 2013/03/02 10:29
最近は、祠の注文もきます。彫刻ですが、ベトナムの彫り師に頼むと安くて立派だと聞きました。数年前に現地に行きましたが、立派です。そして、上手い。
投稿: 海杉 | 2013/04/04 07:48
ベトナムですか(O.O;)。
インドネシアにも優れた彫刻がありますね。やはり王朝があるところに発達するのだろうか。日本の神様も海外からやってくるかも……。
投稿: 田中淳夫 | 2013/04/04 13:21
その昔(約20年前)、バリで欄間職人に会ったことがありますよ。日本からの注文に応じて欄間を掘って輸出するということでした。今でもやっているかなあ。
投稿: 沢畑 | 2013/04/05 00:16
バリ島の欄間か……。
日本でも富山の井波などは木彫の町として、欄間職人が集まっていますが、この御時世で欄間需要は細っているようです。新たな彫刻テーマを見つけないとね。
投稿: 田中淳夫 | 2013/04/05 21:00