「日本で最も美しい村」連合のムーブメント
昨日の吉野町。実は森林セラピー基地だけでなく、昨年に「日本で最も美しい村」に認定されていた。そして「日本で最も美しい村」連合の一員となっていたのである。
この連合に関しては、以前もブログで紹介したことがあったと思うが、優れた景観や伝統文化、そして環境を保っている村(集落)が対象。「最も美しい村」が連合組むほどたくさんあっていいのか、というツッコミはおいといて、この運動が始まって8年で、49にもなった。吉野町の加盟は47番目とか。
なんか森林セラピー基地と同じくらい加盟している。長野県が多いところも似ているか。
こちらもNPO法人「日本で最も美しい村」連合を作っているが、森林セラピーソサエティほど強欲ではなさそうだ(^^;)。
でも、条件はそこそこ厳しい。人口がおおむね1万人以下で、①生活の営みによりつくられた景観と、②豊かな自然や自然を活かした村の環境、③昔ながらの郷土文化、建築群……の2つ以上あることが必要だという。農山漁村が対象だが、行政的な「村」ではなく、合併後は地域でもOKのようだ。ちゃんと調査員が訪問してチェックする。詳しくは、ホームページをチェックしてほしい。
吉野町は、吉野山のサクラと、修験道のメッカとしての宗教施設、そして紙漉きなどの伝統文化を残している(和紙の天日干しの景観)などが対象になったよう。
またスギ、ヒノキなどの「吉野美林」も取り上げている。
※蔵王堂仁王門のある通りの風景
もともとはフランスに広かった「フランスの最も美しい村」活動をお手本に始めたらしい。今ではベルギー、イタリア、カナダにも広がっている。日本で最初に手を挙げたのは、北海道の美瑛町のはず。
その理念からすると、農林地帯の里山的な景観と自然・文化を基本にしていることになる。具体的にどんな事業をして、資格を設けて、というのではなく、景観と文化を守っていこうという外向けの決意表明と思えばいいだろう。
景観を自慢するのは、なかなかむずかしい。が、訪問者を増やす効果は、森林セラピーよりありそうだ(^o^)。この村々を回るガイドブックの発刊とかツアーを組んだら……ああ、こんなことを考える私は、やっぱりビジネスに毒されているな。。。
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