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森と林業の本

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2013/04/06

木材利用ポイント事業って……

木材ポイント事業が始まった。

実は、あんまりこの事業に関しては、興味が湧かない。

いや、別に国産材に限っていないとか、どうやって合法かどうかトレーサビリティを保つのかとか、国交省や外務省が足を引っ張っているとか、そんなことはどうでもよい。

それぞれ国産材だけにしたらWTOの自由貿易違反になる、トレーサビリティとは性善説で成り立っている(^^;)、外材によるツーバイフォー構法のハウスメーカーの立場……など、いろいろ事情があるのだろう。

私が興味を感じないのは、結局はポイントという形の値引きだからだ。ようは安くするから木材(できれば国産材)を使ってくれということになる。なんだかなあ、という気分になるのだ。

木造だからよいものができるとか、木を好きになってもらおうとか、そういう発展性を感じないんだなあ。

そしてポイント事業が終了したら、元の木阿弥。そもそもポイント目当てに買う人は、もともと木造の家や家具を買うつもりだった人で、その先食いなのかもしれない。

すでにエコポイント事業でも、家電の先食いになって、事業終了後にガクンと消費が落ち込んだことを思い出す。

安くなるのはいい。でも、税金使って安くなってもね。。。業者の自主努力で価格を下げてくれよ。。。

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コメント

そうですね。林業の方からも、原木の価格が上がる訳じゃないし・・・と反応が薄かったりします。建築も、これで儲かる訳ではありませんし、どちらかというと、消費税が上がった後の落ち込みの方が今は、心配だったりします。もちろん、準備不足もいなめません。急に降ってわいたような予算でしたしね。あれや、これやとあげれば問題は出てきます。

でも、元々を考えれば、景気を上げる為に出てきた予算です。それを考えると、国産材の需要を増やす政策に予算がついたのは、ラッキー! と思ってみてはどうでしょう。仮発表や以前に漏れ聞いて(見ていた)情報からすると、政府も林野庁も思い切ったなぁという印象です。WTOの問題は、それとなくかわしつつ、きっと政府がなんとかすると腹をくくったのかも(これは、想像ですw)

そこで、どう捉えるかと私なりに考えてみました。
巨額な「おまけつき広告宣伝費」かなと。
今まで、木に興味がなかった人、輸入材や国産とかを意識していなかった人に広く知ってもらう。これは、担当されている広告代理店にがんばって頂きましょう。

後は、元のもく阿弥にしない為に、それぞれ木たずさわる人々が どう動くか、どうこの政策を各々が利用して、次につなげるか だと思います。

家電屋さんや、ハウスメーカーのように「宣伝」に慣れていない業界なので心配ですが、ぜひ、こういう時は、業界あげて無理にでも お祭り騒ぎにしていく位でないと もったいない(笑)

おっしゃるように、前年の木造住宅の建築戸数より多くの方がポイントをもらえる訳ではありません。(だから、ある意味安心)

「育て、与えられる」林業から、「売る」林業に頭や行動を切り替えるのは そう簡単にはいかないでしょうが、川下まで目を向けて頂く機会になればと願っています。

広告宣伝費ですか。。。ぜひ「安くなるから木材使って」ではなく、「これを機会に木材の良さに触れて」となるよう、宣伝してほしいですね。

価格のこと持ち出すと、木材ポイントでいくらか還元されるより、新建材使った方がもっと安くなるよ、と耳打ちされたらそちらに流れてしまう。

林業界も戦略的に動いてほしいなあ。

はい!「 戦略的」は大切ですw。 内装材に関しては、新建材しか使ったことのない工務店・メーカーへのフォローは大切です。建築業界は、自分たちの使い方がおかしいのに 木材のせいにする傾向がありますから。
施主へのPRの仕方、木材の取扱説明書などを添付するとかね。
つきつめると、林業の問題ではなく、建築業界の問題なのですがね。
輸入材や新建材と、いかに 同じ土俵で戦わない良さとデメリットを PRするか でしょうか。

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