木に竹を接ぐ
木に竹を接ぐ
こういえば、本来別々のものを無理やり合わせた、調和していない様を示すことわざである。まあ、あんまり良い意味に使わないだろう。
が、これを見てくれ。
ヘンな木である。樹種はわからないが、落葉広葉樹のよう。
が、青く繁っているのば、どう見ても竹。
それも5本はある。結構太い。
樹木と竹が重なって見えているのではない。木の周囲を回っても、竹は地面から伸びていない。あきらかに樹木の木の又から棹を伸ばしている。
ヤドリギのように、種子が樹木に着いて樹皮に根付いた……ということは起こるまい。
樹にウロが空いていて、外から竹の地下茎が延びてきて、ちょうどウロの中にタケノコが育って伸びたのか。そして木の又を突き破って出てきたとか。
残念ながら外側からは、ウロは見当たらなかった。
しかも周辺に竹林も見当たらず、地下茎はどこから伸びてきたのかわからない。
文字通り「木に竹を接」いだ状態。自然界は面白い(笑)。
もっとも、不可能を可能にしたようなたくましさも感じる。
いっそのこと、鳥居でも立てて、神秘の木として宣伝したら、今の時代、突破力が人気呼ぶかもなあ。
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これは物好きが竹を植えたのでは? でもパワースポットで売り出せば、下手なお習字を書いた竹簡とか売れそうです。
投稿: 沢畑 | 2013/04/09 22:25
マジに、人工的に作ったのかと思った。
聖地にするために……。
竹を樹上に植える事ができるのか、専門家の意見が聞きたいなあ。
投稿: 田中淳夫 | 2013/04/09 23:36
これのシュロバージョンを見たことあります
投稿: ふか草 | 2013/04/10 00:44
上から覗いてみたいなあ。。
結構な空間があり、コビトが沢山住んでいるかもしれませんぜ。
投稿: 熊(♀) | 2013/04/10 07:24
棕櫚ですか。案外、なんでも生えるのかも。
コビトも生えているかもよ……。
投稿: 田中淳夫 | 2013/04/10 09:47
うちの柿の木には南天が生えてた!
投稿: 勇者チョッパー | 2013/04/10 18:39
シュロにナンテン……この調子で、異種複合樹木の写真を集めたら、面白い写真集になるかも(^o^)。
この手の例、意外と多いのかもしれない。
投稿: 田中淳夫 | 2013/04/10 23:11