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森と林業の本

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2013/04/26

ディアライン

ディアラインとは、シカによって作られる植生上の線である。

シカは植物ならたいていのものは食べるが、当然ながら口が届くところに限られる。そのため、シカに森の樹木の枝葉を食べられたりすると、シカの背丈に沿って、食べられたところ(葉っぱがなくなったり、皮を剥かれたりしている)があらわになる。

さて、以下は三重県大台町で見かけたディアライン。

Photo

これは山崩れ跡に治山工事を施した斜面なのだが、法面にネットを張って草を生やしたものの、見事に食べられたよう。

その食べた跡が、ディアラインになっていますねえ。

考えて見れば、この手の法面に吹きつけられるのは牧草の種子が多いのだが、おそらく草食動物には美味しいのではないか。

まったく、シカの食欲は恐れ入る。ガツガツ食べる、肉食系草食動物だ(笑)。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

草だけで毎年ツノをはやすんだものね。ガツガツ食べないと。。。
って、ほんとは陰で何か別のものを食べてていたり?
例えば。。。草の陰にいるコビトとか。

う。それでは、本気の肉食系だ……。

 「椎葉の焼畑写真」のところに詳細はコメントさせていただいたのですが、こちらにも。
 私は件の一件(日本紅斑熱も含めると2件か)以来、マダニ恐怖症です。(最近、マダニ媒介新型ウイルスの死亡ニュースがたまに流れるので、組合の連中も以前のように「マダニに食われた→ゲラゲラ」にはならず、ビビッています(笑)が、私に言わせれば「実際罹ってみろ、お前らたぶん林業辞めるぞ。」)
 そして、鹿の行動形跡が色濃く残っている場所に入った場合は、必ずちょっとした休憩時には、全身をまさぐってマダニが付着していないかを調べます。日々その場所に入る場合は、必ず防虫・殺虫剤を持ってゆきます。
 神経質に見えるかもしれませんが、マダニ由来の病気になる+猟をするので鹿にどれだけマダニが付着しているか知っていると、頭に「鹿=マダニ散布マシーン」の図式が出来ていますので。ゆえにキコリよりも狩猟者のほうが、私と同じようにダニには神経質ですね。キコリ(林業者)は、動物についてはあまり知らない人がほとんどなので。
 
(多いのだと、大げさでなく500匹は超えます。そのままでは触れません。このあたりで“粉ダニ”と呼ばれる、付加したばかりの子マダニの塊がコショウを振りかけたように服に付着することがあります-気の弱い人なら、気絶するぐらい気持ち悪い。気づかずにいると刺されまくり、すぐ除去しても後日刺された箇所が免疫反応で腫れてきて、夜寝られないぐらい痛痒くなる-が、あれが1000~3000個の卵が孵化したばかりの状態とのことなので、それがそのまま付着しイノシシのように虫殺しのための泥浴びもしないので、1000匹以上付着していてもおかしくはないわけです。ずーっとその固体付着していてくれれば問題ないのですが、マダニは脱皮の度に吸血付着固体から外れて、森の中でまた別の動物に乗り移りますから、ウジャウジャ付着した固体がウロウロした場所には、それだけたくさんマダニが落ちている、ということなので。)

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