無料ブログはココログ

本の紹介

« ディアライン | トップページ | 境界線越え »

2013/04/27

椎葉の焼畑写真

ふと見つけたパノラマ写真。正確には、何枚ものプリントをつなぎ合わせた代物だが、これはとこの、何を撮ったものか。

1



実は、これでパノラマの半分くらい。



焼畑である。その背景からは日本だし、古さから言っても、これは宮崎県の椎葉村で行われたものだろう。訪れたのは、四半世紀前?

当時、私は焼畑に凝っていて、まずは焼畑で有名な椎葉を訪れねば、と勇んで旅立ったが、途中の道が崩れて通れないなどいろいろあって、たどり着けた時は火入れが済んだ直後だった。

焼畑を行っているのは、椎葉秀行さんとクニコさん夫妻。研究者も集まっていた。今は秀行さんは亡くなり、息子さんが後を継いでいるが、クニコさんは今も現役で、マスコミに引っ張りだこだから知る人は多いだろう。

私が会ったときのクニコさんの印象は、非常に利発で、都会に暮らしたとしたら、いっぱしの商売人かキャリアウーマンになるようなタイプ。どこか私の祖母に似ていた。

実はクニコさんが影の主役で、秀行さんは渋々やっていると言われていた(^o^)。当時も研究者やマスコミが彼らを取り巻いていて、焼畑のやり方も、彼らの都合に合わせるなど、わりと柔軟だった。

最近、クニコさんに関して、一般に言われているのとは違う評判を聞いた。それが正しいのかどうかは四半世紀前に一度会っただけではわからないし、その間に彼女を取り巻く環境が変われば、人は変化する。焼畑そのものも変質するだろう。

ちなみに私は、焼畑の伝統や民俗的な作法にはあまり興味なく、アグロフォレストリーとしての農林複合、育成林業の出発点としての焼畑林業を知るための見学であった。

当時、先進国で焼畑を残しているのは日本だけとされて、椎葉村以外にも各地に焼畑がまだ残っていた。しかし、それから20年以上経った今も残るところはさすがに少ない。焼畑に関する本を執筆しようと思っていたのに、途中で投げ出してもったいないことをした。

そういや、来月は椎葉村の隣りの諸塚村を訪ねるのだった。諸塚にも焼畑の取材に行ったが、もうやっていないだろうな……。

« ディアライン | トップページ | 境界線越え »

森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

諸塚村の九州森林ネットワーク、私も理事ではあるのですが棚田のあかりと重なりました。。。田中さんの話が聞けなくて残念です。

おや、理事でしたか。アチコチの会長やら役職てんこもりですね(^o^)。

そろそろ話す内容を詰めないとな。。。焼畑の話を入れるか?

行きたいです。

諸塚村、も気になりますし、
田中さんの講演を拝聴してみたいです。

子どもと仕事の都合がなんとかなればなー。

って、一般の主婦とかもいける講演会なのでしょうか??

多分、参加できると思いますよ。5月17日、ああ平日だ。その点は、理事さんに聞いてください(^o^)。

そういや、み~ふ~さんの高校の卒論は焼畑だったんだ。

すみません、書き込みに気づくのが遅れました。

田中さんの講演会は会員は無料、会員外は1000円で、誰でも聞けます。というか、講演だけでも聞きに来る人は歓迎です。会員になってくれればなお嬉しいけど、その義務はありません。
http://blog.morotsuka.jp/industry/QFF18チラシ3.pdf

私は棚田のあかりと重なって行けないのですが、みーふーさんはぜひどうぞ。

 焼畑、あるいは伐採跡地に火入れ後植栽について別の観点から。
 私は4年ほど前、原因不明の高熱で倒れ、死ぬかと思いました(その後半年以上、後遺症で療養)が、どうやら原因は、最近中国で発見され、日本でも死者が8人出ている(罹患判明13人のうち、8人は致死率高いなぁ)マダニに媒介される新種の熱性ウイルスに罹患したっぽいです。その半年前には、日本紅斑熱に罹患しています。(これもまだ世間に周知されていないので、たまに死んでますね。土地の年寄から「原因不明の高熱にかかった・ワシのジイサン高熱で死んだ」などの話はチラホラ聞いていたので、ツツガムシや紅斑熱、破傷風以外になにか未知のマイナーな感染症があるのだろうと、以前から思っていました。)
 少し前、植栽地の獣害防護ネットの中に鹿その他が侵入したので有害鳥獣駆除に行きましたが、マダニ・マダニ…。捕った鹿はマダニの塊のような状態(よくあれで平気だな…まあ、なんらかの病になり、熱に浮かされてフラフラ死に掛けている小鹿を何度か見たことがありますが)でした。林業者でも、いままで原因不明で処理されてきただけで、死亡者も出ているでしょうし、これからも増加しそうな気がします。(国が先日、研究班立ち上げたそうですが)
 ダニ類は動きが遅いので、山を焼いてしまえば、その部分に生息するダニ類は、ほぼすべて駆除することが出来ます。
 まあマダニによる疫病感染防止のためになにかやるとすれば、個人的には、マダニ媒介のライム病拡散防止のため(それだけではないのですが)、オオカミを再導入した米国方式の方が嬉しいのですけども。
 

 和歌山ではまだ罹患例は見つかっていませんが、私の日本紅斑熱の罹患(法定伝染病なので、医師は保健所に報告しなければならない)も、精密検査せずに疑いのままテトラサイクリン服用の標準治療で治りましたので、報告されていません。(=患者発生していない。近所のオバちゃんのツツガムシ病罹患もそうですし。私の場合は、その後の高熱後の後遺症で病院たらいまわし、検査しまくりで、やはり日本紅斑熱の抗体が出て判明。検査は和歌山の病院ではなく半年以上前の事例なので、和歌山県には報告されていません。)
 まあ、伝染病なんてそんなもの(患者発生報告は氷山の一角)ですが、あと5年後ぐらいには、「奈良公園近辺-春日山あたり-で患者発生→死亡(鹿はマダニの塊ですから)」ニュースが出て、大パニックになるような気がしないでもないです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/57260109

この記事へのトラックバック一覧です: 椎葉の焼畑写真:

« ディアライン | トップページ | 境界線越え »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

森と林業と田舎