毎日新聞「土倉本」記事
迷ったが、やはり紹介しておこう。
昨日12日の毎日新聞朝刊に、拙著『森と近代日本を動かした男 山林王・土倉庄三郎の生涯』の著者として紹介された。
よく書けていますm(._.)m。
顔写真も、目伏せしたり、大仏とか、熊とか、鹿のカブリモノをしないで載せてしまう。
考えてみれば、毎日新聞の前身の一つは「大阪日報」である。
そして大阪日報の前身は、日本立憲政党新聞。この新聞は、土倉庄三郎が資金を支援して作られた新聞なのだ。4分の1くらいの資金を出しているから、いわば筆頭株主である。
またほかの吉野の山主も出資している。この時代の言論をリードしていたのは、林業界かもしれない。
もっとも、この新聞も元は大阪日報という。なかなかややこしい関係なのだが、発行が行き詰まっていた日報を自由党が買収し機関紙としたのである。
ただし、日報も名前だけ残しておいた。
なぜなら政府から発行停止を食らう可能性があったからだ。
結果的に、立憲政党新聞も、すぐに発行停止となる。そこで日報を出して、またもや発行が止められ……当時の言論弾圧と、それに抗した言論人の心意気を感じる。
それはともかく、この大阪日報が後に大阪毎日新聞となり、東京日々新聞と合併して現在の毎日新聞へとなるわけだ。
ちなみに大阪日報から分裂して大阪新報なども生まれている。そして新報から独立した津田貞が朝日新聞を創業している。この時代は、自由民権運動とともに新聞発行の揺籃期だったわけだ。
ちょっと脱線したが、庄三郎の心意気の里帰り(^o^)かな。
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ルソンの壺見せていただきました。250年の木はすごい。目標250年の木子孫に夢を託します!!!
投稿: yume | 2013/04/14 08:29