ウェアーハウザー社の社有林
赤井龍男先生に見せていただいた写真第2弾。

これは、アメリカのウェアーハウザー社の社有林。ウェアーハウザーとは、アメリカ最大の林業コンプレックスだ。森林所有と林業だけでなく、製材、そして建材、家具、製紙に至るまで木材に関する事業をなんでも手がける業者である。
それはともかく、アメリカの林業と聞くと、大陸だから大雑把?とか、今も豊富な天然林の巨木(オールドグロス)を伐採しているから、あまり育成林業に熱心ではないのでは?とか、いろいろ連想が働く。事実、アメリカでは植林こそするが、その後下刈りとか枝打ちなどはしないそうだ。
が、この写真の人工林は、ちゃんと間伐や枝打ちをしている。
なぜか。ここの木は日本向けに育てているからだそうだ。日本人は節のある木材を嫌がる。そこでしっかり手入れしているのである。
ちゃんと森づくりの段階から、その木の行く末を見ているのだ。そして、顧客の求める品質に近づける努力をしているらしい。
そういや、北欧の製材所も日本向きには別仕様の製材やってるって聞いたなあ。みんな自分たちの商品は、どこの誰が使うか゛何を求めているか調べて努力しているのではないか。
日本の林家は、誰がどんな品質の木を欲しがっているか、なんて情報はほとんど持っていない。知ろうともしない。当然、目標が定まらなければ品質も決められない。
それどころか、伐期さえちゃんと定めた経営戦略を持つ林家は極めて少ないだろう。使い道も合板用何%、建材用何%……と目標を定めた森づくりをしていると聞いたことはない。
目標林形という言葉があるが、日本の森のグランドデザインを考える前に、まず所有者が自分の森林をどうしたいのか目標や理念を掲げないと、なあ。
これは、アメリカに適わない。もう一度、戦争をやったら負けるな(~_~;)。
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