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森と林業の本

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2013/04/29

遭難散歩

世間が連休中こそ、我が仕事の時間!

とは言うものの、その気がなくなると(^^;)、裏山に散歩に出た。

私が散歩に出たら、すぐに「遭難」を期待する向きが最近広がっているが、裏山は歩き慣れているから、どこをどのように進んだらどこに出るか、何があるか、ほぼ頭に入っている。

こんな状況では、遭難しようがないのである。

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とくに今日は、考え事があったので、興味本位に道をそれることはない。ただ、さまざまな緑を目にして、心癒されることが重要なのである……。


が、あんまりすんなり進むと面白くなくなった。あと何分歩くと、どこに出て、そこには休暇を楽しむ人びとがわんさかいるだろう……と想像すると、途端につまらなくなる。

そこで、あえて道をそれることにした。道のない、谷間に分け入ることを選ぶ。積極的な「遭難」をしてみようと考えたのだ。案の定、ブッシュをかき分けて進むことになる。

これぞ、「遭難散歩」だ。新たな散策の分野にできないか。遭難は、心を研ぎ澄ませ、洞察力や判断力を鍛える。一歩間違えると危険なのだ、という状況こそが、鈍くなった感性を磨くのである。同時に未知との出会いが、心ときめかす。自分の選んだ道や判断が当たると、誇りを感じる。失敗したら、やり直す忍耐力。これらのリフレッシュ効果と、心身を強くする可能性は、大切だ……。

いかに道をそれるか、そのルールと精神性を決めておけば、それは森の中であろうと街の中であろうと応用は効く。道があってもなくても、あるいは見知らぬ店に迷い込む。何か施設に潜入する。いろいろな可能性があるぞ。

森の中を遭難散歩する。古い住宅街の路地を遭難散歩する。商店街を遭難散歩する。廃墟や遺跡を遭難散歩する。谷と山を遭難浩子する……。

森林セラピーはもう古い、これからは遭難散歩だ!

なんてことを考えて興奮していたら、すぐ目の前から車の音がした。いかん。遭難したつもりだったが、早くも自動車道に出てしまいそうだ。前方に道路があるのは頭の中の地図にあったが、近すぎる。これでは遭難にならない。

ということで、また道を(道はないけど)それて、別のブッシュに向かう。ああ、でもまた道に出てしまった。すぐに外れねば。

脇にそれた。草に埋もれた階段があった。そこを下ると、立入禁止の立て札が……。もちろん、乗り越える(^o^)。ああ、そこには驚愕の秘密基地が。。。(その後は、また別の話)

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コメント

天然モノと養殖モノの違いは、遭難の世界にもあるのではないでしょうか。。。

続編の秘密基地に期待しております。

谷と山を遭難浩子する。。

ああ確かに。。。遭難するような歌が多いです。。戻ってこ
れなくなりそうになります。
コンサート最前列の人たちなんか、もう何十年も谷山様に遭難し続けているような気がします。

天然の遭難は危険ですから、初級編は養殖の遭難でいいかと思います。中級は蓄養、上級は天然でしょうか。
ちなみに私にとって、奈良側の生駒山は養殖です。

秘密基地は潜入すると○面ライダーに改造されるかもしれんので怖いよ。

隠し味で挿入した点を、しっかり発見された……。

谷山様の歌に「遺跡散歩」がありますなあ。アチラの世界からもどって来れない人もいますなあ。

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