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2013/05/25

「緑マントのペテン師」論~後藤國利氏

話は、宮崎にもどす。

ここで私とともに講演を行ったのは、後藤國利氏。現在の肩書は、有限会社うすき林業取締役などで、自身が林業家なのだが、むしろ大分県の県会議員を始め、臼杵市市長を3期務めた政治家的なイメージがある。

私は、雑誌などで名前を拝見していて、「草食系林業家」などの言葉遣いの感覚が優れていると思っていた。この点は、以前にも記した。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/04/post-2834.html

実際にお会いすると、実は入院中汝のだが、この日のために抜け出してきたという。しかも講演中はイスも使わず、熱弁を奮い、いやはや、熱い、熱い人だ。

おだやかな話し方にも関わらず、その舌鋒の鋭いこと。ずばずば林業界を斬っていく勢いに圧倒された。ここに林業界の論客あり、と感じた次第。

なかでも印象深かったのは、これ。

1


この図を見よ。

人工林の断面を表している。現在の人工林は、「外から見たら緑のマントを羽織っているが、中身はない

つまりペテン師だというのだ。

これは、強烈。

そして日本の林業のダメさ加減をあばいていく。

2


政治家なら、言葉は選ぶし、また両者を立てて柔らかく表現することが多いが、ズバ!ズバ!とかっさばいていくのだ。

それも、どこかの市長のように、威勢がいいだけ、本音で訴えると暴論を薄っぺらにひけらす手合いとは違い、実に細かく内容を吟味している。

なんしろ、自身が林業家として森を見てきて身をもって体験しているのだから。また経済学の知識もしっかり抑えている。

そして、政策も極めて具体的。森林経営計画の建前(根幹の意味)と運用もしっかり指摘する。補助金制度の改革を、農地解放に続く実質的な「林地解放」と捉えている。

また「森林・林業再生プランは、早晩立ち往生する」と言いつつ、処方箋も示すから説得力がある。

聞いていて、気持ちよかったなあ。林業界の論客、ここにあり、と感じたよ。

終了後はすぐに帰られたから、あまり話はできなかったが、幸い資料をたくさんいただいたから、今後じっくり読ませていただこう。

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コメント

遺憾ながら一度も話をお聞きしていません。まことに正論。
どんな処方箋だったか、こっそり明かしてもらえませんか。

代替案が欲しいですね。

批判するだけなら民主党と同じ。

緑マントのペテン師!こんなにずばりな言葉があろうとは。ぜひこのブログも含め喧伝したいものです。○場▽ミナ■誌等々にこのネタは執筆されるのでしょうから、余計な心配ご無用でしょうが。

後藤氏のご意見は、一口に私が紹介できるレベルではありませんから、ぜひ講演などの機会を見つけてください。講演録もつくられているようです。ネットにアップしていないかな。
このブログ記事も、よく読んでください。具体的で、処方箋も記していると私は、書きました。
なお多少の執筆もされているようです。「現代林業」でも相談室の回答を担当していますね。

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