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2013/06/21

直根とポット苗

朝日新聞(6月19日)に、「防災林 植え方に警鐘」という記事があった。

デジタルでは、こちら。
http://www.asahi.com/eco/articles/TKY201306190357.html

会員にならないと、全文読めないけどね(^^;)。

Img015


こちらが紙面。

ちょっと上が切れてしまった。が、文章はそのまま。

ここは科学面というのだろうか。




ようは、山寺元信州大学教授による、直根を切った苗を植えても、防災に役立たないという提言である。防災林だけでなく、一般の林業的な造林でも、直根を切った苗では土砂崩れ防止に役立ちにくい。

直根を伐らないポット苗は、根が巻くからダメ。森林総研で、根の巻かないコンテナ苗の研究をしているが……。

読んでいて、なんか同じような内容を、私も書いたことがあるよな、それも最近……という気がして考えた。

ああ、そうだ、この記事の筆者から問い合わせのメールが来て、それにメールで応えたのだった(笑)。私も、山寺氏は知らなかったが、この直根問題は聞いていた。ブロック苗というのも登場しているんだ。

最近、地味~ながら、植樹に使う苗のことがニュースが流れるようになった気がする。そしてコンテナ苗の件も。茨城県で実験的な植樹が行われたとか、宮崎県の研究とか……。

現在は、伐採と木づかいばかりに眼を向けられがちな林業事情だが、そろそろ植林・森づくりを気にする動きも現れたかな、と思えばよい傾向かもしれない。

今後、林業に限らず緑化や都市環境において、改めて「森づくり」が大きな課題になるというのが、私の予想だ。ところが、完全天然更新に切り換えるわけでもないのに、植林技術や育苗が非常に遅れている。
さらに植え付け後のもっとも大切な時期の育林方法が、まだ確立していない。昔風の人海戦術的な下刈り・徐伐の育林では追いつかないのは目に見えているのに……。

研究現場、奮起せよ。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

新聞記事のコピーをHPに載せるのはまずいですよ。削除をおすすめします。

天然更新で皆伐跡地に広葉樹林を育成する例(要するに皆伐して何もしない場所)は水俣にたくさんあり、ツルさえ増えなければ水俣の低山なら簡単です。冬の間にちょこっとツル切りをすれば充分。そこそこ育ったところでカシを残して除伐すれば、薪炭林はすぐできますよ。というのがこれまでの実感です。

土砂崩れ防止の働きは、いろいろデータを見ていないのでよくわかりまっせん。。。

新聞記事、出典があるからいいのではないでしょうか。

水俣の場合は、周囲から種子が散布される条件が残っていますからね。広葉樹林にするなら、比較的簡単かもしれません。

カシだけ残しても、シカに食われたりして。。。

「森林サイエンス」って本で知りました。
この事を知ってから東北で海水に浸かった立ち木の中で枯れてるのと枯れてないのが在るのが、これの所為だったのかな?
と思っていますです。
あと、某国立大学の偉いお方の活動は無駄という事も判りました。

お偉い方の活動は……植え方考えずに、樹種ばかり言ってもねえ。。。

まだまだ未知の部分はおおいですが、研究を急いでほしいですね。

 八戸の海岸林の被害を見ていて、確かに実生の松が塩の害に強い様に思えます。理由は想像つきません。
 海岸近くは水位が高いので、直根が張りつらいのも分かりますが、確かに枯れた木の根は直根が見られません。もしかすると、直根を切ったためと思いましたが、水位の話の方が主流でしたのでスルーしておりました。
 一時期苗木の生産しようと、「とんでもないポット」も購入しておりました。ルーピングの問題は某有名な先生は考えてもいないでしょうね。少なくとも巻いた根を切る作業をした方が良いかと思っております。
 

山寺先生は中華人民共和国での乾燥地の緑化に
だいぶ力を入れられてましたね。
この保育ブロックとストーンマルチなんかを併用して
乾燥をできるだけ防ぎながら直根をできるだけ早く
伸ばしてやるとのことでした。

日本の現場で、型を使って保育ブロックを作成(現
地の土+α)して播種から始める実験もやられてた
様に思います。
これに関してはやはり、「重い」のが最大の欠点で
すね。今のところ。

おそらく将来の日本の植林は、量はそんなに多くないけど、省力は求められるでしょうね。クワを担いで山に穴掘って苗を植える方式は流行らないのではないかと。

とすると、ブロック苗が重いのは気になりますね。いっそ、林地にモノレールを縦横無尽に敷くとか(^^;)。種子散布式にするとか……。天然更新模倣型の植林もありかもしれない。

直根の話は、速水亨さんの日本の林業を立て直す(だったかな)にもかなりのページを割いて書かれていたように記憶しています。これまでの方法だと、苗場での移植と植栽の時の堀とりの際に切り取る必要があったり、植栽の時にも根切する必要があることへの対応としての、セラミック苗の話。大苗の話。
根もそうだけど、葉部分が野生生物の餌にならないようにするにはどうすればいいのか。それなしでは更新作業がうまくいかない。

「日本の林業を立て直す」、確認しました。たしかに苗と直根の話書いていましたね。でも、意外だったのは、挿し木苗だったこと。

ところで、私は以前よりクワで植樹用の穴を掘るのが、どうも合っていないような気がしていました。クワは細く深い穴を掘るのに向いていないから。山芋堀り用のような細いチューブのような深い穴を一気に掘れる道具を使えばいいのに。
それと獣害対策も含めてですが、ツリーシェルターをもっと活用したらと思っています。小さな苗を保護しつつ食われないようにできるはず。製品としては、まだまだ改善余地はありますが、あまり使わないことがおかしい。

うちの町の林家のうち、何軒かはエンジン付きの穴掘り機を持っています。この前、町のシルバー人材センターの倉庫の掃除をしているところにお邪魔したのですが、シルバー人材センターにもありました。
ただ、再造林個所や面積が減っているので、穴掘り機の活躍の程度がどうなのか・・・・・。

深めの穴を簡単に掘れたら、直根を切らずに苗を植えられると思うんですけどね。しかし、エンジン付きは、穴掘り機自体が重いだろ(笑)。

エンジン付きの穴掘り機って?もしかして草刈機(ブッシュカッター)のヘッドを付け替えるタイプですか?それだと一度試したことがありますが・・
埋め戻しの土が全部飛んじゃいました。笹だと振動がすごくて体力も使います。

やはり、母樹を残しておき天然更新させる方が省力化出来るのではないでしょうか。
たしか、京大の赤池先生でしたか、20年間追跡調査してヒノキの天然更新が可能であるという本を出されてましたね。
どうしても、植林したいという欲求や間伐しなくてはと活動したくなりますが、天然更新させて自然な杉やヒノキと広葉樹の混交林というか森を育てるという考え方はダメなのでしょうか。

土が全部飛ぶ、かあ(笑)。ポット苗だけでは埋めもどしにならないかな。

低コスト・省力は、やっぱり天然更新に優るものはないでしょう。が、不確定要素が残ることと、相応の見識・技術が求められるので、誰でもできるとは言えない……。過去、壮大な失敗例があります。

本当は、そうした技術指導のできるフォレスターを10年計画で養成してほしいのですが。研修ちょこちょこ受けただけでは無理でしょう。

はじめまして。台風で倒れた庭木の直根がループしてたことをきっかけに、ポット苗は個人宅の庭木でも問題、ということでブログを書いてみました。
http://souzouno-yakata.com/2014/10/15/9082/
時間はかかりますが実生で次世代の再建を計っています。ブロック苗はコンテナ苗より良いといえるでしょうか、このようなものが一般に流通していないのが残念に思います。

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