丹後和紙の世界をのぞく
昨日は、「全国和紙展」で、各地の和紙の特徴が全然わからない……とクサしたが、今日はその一つ、丹後和紙の里に行ってきた。京都府福知山市大江町である。

里と言っても、田中製紙工業所の一軒が残っているだけだが……。
現在は親子4人で経営しており、5代続く製紙業である。
ここの特徴は、なんと言っても材料のコウゾをすべて地元で栽培しているところ。
多少まぜることのあるミツマタとガンピは仕入れているが、ガンピも同じ丹波の山産である。(ガンピは栽培できず、自生しているものを採取する。)
和紙といえども、いまや材料の多くは外国産が当たり前の世界だけに、これは希有なことなのだ。
もう10年以上育っては刈り取り、また萌芽を育て、を繰り返しているが、1年で3~4メートルにも育つという。
寒いところで育てると、繊維は短めになるが、それがきめの細かい和紙になるそうだ。
今年からは、品薄だったトロロアオイの栽培もスタート。いよいよ自給の度合いを増している。
そして、話を聞いていると、実に面白い。なんだ、こんなに特徴があって、また職人としてもいろいろ工夫していることがわかる。
ちなみに現在の売りは民芸用紙であり、これは全国的な和紙の傾向だが、ここでは、こんな作品もある。

コウゾの繊維をほとんどほぐしたり切ることなく長いまま漉いたもので、非常に漉きづらくむずかしいが、繊維が浮きでて和紙の味を如実に出している。
多くの作家の作品に使われている。
ほかにもカラー印刷できる和紙とか、和紙も進化していることがわかる。
なぜ、こんなにある和紙の魅力を「和紙展」では各店が主張しないのか、(百貨店側が)主張させないのか。それゆえ、和紙業界は衰退しつつあるのではないか。責任は重大である。
そして、ここではまだ書けない仰天の和紙業界の秘密も聞いたのだが……それは今しばらく胸に秘めておこう。
「森林活用(茶・蜂蜜・山菜…樹木葬)」カテゴリの記事
- スイカズラの蜂蜜(2026.03.18)
- 火葬は伝統?樹木葬こそ伝統!(2025.12.04)
- クズの栽培、イノシシの飼育(2025.10.26)
- 柿渋づくりスタート!(2025.07.28)
- ゴム会社が森を購入した理由(2025.07.12)






























大江山を愛する者として、丹後和紙の事をもっと知って頂けるように、お手伝いする方向に動き出しているところです!
投稿: 町のねずみと田舎のねずみ | 2013/09/01 11:41
頑張って(^o^)。
私も秋になったら、またお邪魔するつもりです。
投稿: 田中淳夫 | 2013/09/01 13:53