宇治茶の味の素?
終末だから、昨日に続いて、森とも木とも関係ない話。
うちの実家のお茶は美味しいと評判である。お客さんに出したら、いつもほめられる。私も、美味しいと思う。口に含むと、甘みが広がる。
実は、宇治のお茶屋さんから直接のお取り寄せ。結構いい値段もする。
が、見てしまった。何気なく、ラベルを……。
緑茶(国産)
調味料(アミノ酸等)
重炭酸アンモニウム
1行目はよしとして、2行目3行目はなんだ?
ちなみに、ラベルに販売者の名前も写っていることに気づいたが、隠すことはあるまい。合法的にやっているのだから。ついでに「宇治茶」と聞いていたが、住所は宇治市ではなかったな。城陽市は、宇治市の隣だが、宇治茶の範囲にいれるのかどうか、業界の慣習もあるので私には判断できない。
そして、ちょうど送って来ていただいた今年の新茶。静岡のものだが、そこには、緑茶としか書いていない。
こちらは、ちょっと渋みが強い。と言っても、この宇治茶に比べれば、だが。
美味しい素は添加されたアミノ酸の味だったのか。これが味の素か! て、シャレにもならん。
ぜひ、お茶の添加物について、全国の緑茶マニアの皆さん(と書いても、一人狙い撃ちだな^^;)に教えてもらいたい。。。
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日本を代表する茶産地静岡県の大井川流域川根本町、つまり「銘茶川根茶」産地からのコメントをさせていただきます。
静岡県は(他の県の事情はよく知りませんが)、県の条例で「静岡茶(県内のそれぞれの産地を表示する場合も含むと思います)」を表示する場合は食品添加物をいれてはならないということになっています(表現は違いますが、このような意味合いです)。ですから、静岡茶に食品添加物が含まれている場合は違法ということになります。
ちなみに、アミノ酸は旨味を、重炭酸アンモニウムは発色を、というものです。
食品衛生法上問題がなければ、問題となることはないのだと思います。
その他の産地の情報につきましては、それぞれの皆様にお願いをいたします。
でも、ちょっと、私にはショックな記事でした・・・・。
投稿: 鈴木浩之 | 2013/06/10 08:20
茶産地静岡県を代表して?のコメント、ありがとうございました。
なるほど、静岡県は条例を定めていましたか。真っ当というものでしょう。が、世間的には、「宇治茶は美味い」となるのでしょうか。
舌を鍛えなければいけませんね。
重炭酸は発色のため……泡をぶくぶく立てるためじゃないですね(~_~;)。
投稿: 田中淳夫 | 2013/06/10 16:21
お茶も木材と一緒で、産地というより 地名のブランド名と考えた方がよいようです。元々の産地のスペックにあったものが、各地から集められていると聞いた事があります。良しあしについての判断は、とてもできませんw
投稿: き | 2013/06/10 22:45
たとえば、吉野材は全国から集められているのは周知の事実。その場合、吉野材と呼んでもいい品質に合う木材、という最低限の線引きがあるんですが、今回は逆転しています。
「宇治茶」ブランドの品質に合わない茶葉に添加物で味を調整(ようするにゴマカシ)して出荷していることになります。
しかも木材は食べないけど、茶は体内に摂取するものだからなあ。
投稿: 田中淳夫 | 2013/06/10 23:47
玉露のとろみを真似るのに添加物が入ることを聞いたことがあります。番茶に入れても意味ないでしょうから。
投稿: 8-mori | 2013/06/11 12:44
番茶を玉露に化けさせるのが、添加物ですよ。
まあ、抹茶をまぜて色をよく出すくらいなら、我慢できますが、そもそもお茶の成分でないものを添加されてはねえ。。。
投稿: 田中淳夫 | 2013/06/11 21:50
以前、それと知らず同じような茶を出されて吐きそうになりました。出してくれた人は「甘みのあるいいお茶だよ!」って言っていましたが、私は「調味料(アミノ酸)」が嫌いなので、本気で吐きそうでしたw 味の素は言うに及ばず、きのこのアミノ酸(天然)もだめです><
投稿: B3 | 2013/06/18 22:41
鋭い味覚ですね。アミノ酸に反応するなんて。
でも、天然でもダメでは……シイタケの出汁は飲めないの?
投稿: 田中淳夫 | 2013/06/19 00:08
本来のお茶というのは、地層と気候が大きく影響をします
私は静岡県西部の山間部の人間ですが、天竜茶は香り高く強い渋味と、爽やかさがあります
私たちにとってはそういう味が「お茶」なのです
普通はウマミなんかないのですが、玉露とは本来無い味を藁などで被せ茶葉を変質させる事で出す変化球です
個人的見解ですが、宇治茶=玉露と言う「前提条件」の色眼鏡で世間が見てしまうために、何とか「玉露らしい味」を出そうとして無理をしたんでしょうね
投稿: 静岡県民 | 2015/11/23 22:30
随分前の記事に反応ありがとうございます。でも、父はまだアミノ酸入りお茶を愛飲しています(~_~;)。私は断固拒否していますけど。
やはり本物の味を広げないと、そのうち茶葉を使わないお茶とそっくり味の合成飲料が登場してしまいかねません。
投稿: 田中淳夫 | 2015/11/24 15:44